Fieldism必聴新曲リスト July 2022 (Part.2)
前回の新曲特集はこちらから↑
ここ最近職場が決算で精神的に疲弊してて更新が滞ってました。7/16のBrightside Summerのライブレポは今書いているところです。遅くなってて申し訳ありません、Ryotaです。
先日、筆者が主催する個人企画 ''Buried Alive II'' の出演アクトが解禁されました。錚々たる顔ぶれではないですか?
このラインナップがとんでもなくアツいということは、普段から ''Fieldism'' をご愛読いただいている皆様ならお理解(わか)りになるかと思います。クソデカ音圧&ベースドロップ、ローチューニングのブレイクダウン、地獄のような低音グロウルなど、西は福岡から東は仙台まで選りすぐりの火影絶対破壊するマンの皆様をそろえた、「日本一耳と体にやさしくないメタルコアイベント(自称)」を地で行く偏差値低めの1日になることが約束されてますね。
「ライブハウスで感じるメイドインアビス(自称)」だけあって、この日はオーディエンスの皆様をアビスにラストダイブ(絶界行)させますので、是非関西だけじゃなく県外からも遊びに来てください。
前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。
リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 7/11~7/22にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。
1. Ablaze: Still Ablaze
シングル (7/11)
東京を拠点に活動しているメタルコアニューヒーローAblazeの最新シングル。4月にはEP ''Scapegoat'' をリリース&渋谷サイクロンでのリリースショーでその正統派っぷりを示したのは筆者の脳裏に焼き付いていますが(ライブレポあります、ちなみに後述のALIOTHも出演)、その時に先行で披露されていたトラックになります。当初は6月中リリース予定でしたが...。ドロップチューニングではなくスタンダードチューニングのメタルコアという点からもわかりますが、正統派ど真ん中のサウンドをかましてくれます。
自分たちのバンド名をタイトルに添えた新曲 ''Still Ablaze'' も2000~2010年代のメロディックデスメタル直系のストレートなメタルコア・チューンで、バスドラム連打&単音イエテボリリフの爆発力あふれるイントロから、メロディアスながらもナヨナヨしさを感じさせないアンセミックなクリーンを取り入れたサビパートなど、軽く10年前にタイムスリップできる要素がいっぱい。ライブではDr. Ryuyaのパワープレイに注目ですね。
まだ初音源リリースから1年弱ではありますが、着々と首都圏のメタルコアリスナーの間でも話題性が高まっているこのバンド、関西のバンドで言えばYou ExistやSleepless With Isabelleあたり好きな人はお勧めですし、対バンもしてほしいです。
2. Haze of the Bullet Blossom: Preserved
アルバム (7/11)
東京・町田を拠点に活動する新鋭叙情メタルコアバンドの1stフルアルバム。岐阜のメタルコアバンドThe ObsidiaNの前任Vo. Atsukiが上京後、大学時代の盟友Gt. Tanana & 昨年解散した東京のメタルコアAFTERGLOWのDr. Yuichiroを加えて結成されました。先月に始動がアナウンス&本作の最後の曲になるTr.9 ''Chamomile''のMVが先行でリリースされましたが、激しさに縫い込むような繊細なサウンドと、叙情詩的表現が特徴的な世界観が垣間見えていましたね。
ベールを脱いだデビューアルバム ''Preserved'' は花の名前になぞらえたテーマ性のある作品であり、BPM早め&テクニカルな叙情メタルコアを基軸に日本語詞と荘厳なシンセアレンジを取り入れていて、A Ghost of Flare, SOLITUDE A SLEEPLESS NIGHTS, AFTERGLOWあたり好きなリスナーにお勧めです。ちなみにTr.4 ''Violet'' はどう歌詞を読んでも「同じ花の名前を入れた某アニメ」からインスピレーションを受けていて、オタクの筆者はニチャニチャした笑顔でほくそえんでいました。
先日Atsukiのかつてのホーム名古屋・上前津Zionで初ライブを行った彼ら(サポートはYuichiroの元バンドメイトで現NimbusのGt. Fuji & EversolitudeのBa. NORA)、Stay Nerd / Stay Emotionalで大阪に呼びたいバンド候補入りです。
3. Yours Truly: is this what i look like?
EP (7/15)
オーストラリア・シドニーを拠点に活動しているエモ/ポップパンクバンドの最新EP。Stand AtlanticやTonight Aliveに続く、オーストラリア発女性Vo.ポップパンクのネクスト・ブレイクになるのでは?と注目が高まっているバンドで、2019年にオーストラリアの人気レーベルUNFDと契約後、EP ''Afterglow'' と1stフルアルバム ''Self Care'' をリリース。オーストラリアだけでなくUKのDownload Festival/Slam Dunk Fes、USのRiot Festなどにも出演しており、リスナーからの高い支持を得ています。
久しぶりの新作 ''is this what i look like?'' はポップパンクの枠組みからグランジ&ロックサウンドへの傾倒やダンスミュージックからの影響が見られている意欲的な作品に仕上がっており、UKのベテランロックバンドYou Me At SixのVo. Josh Franceschiがfeat.している Tr.5 ''Hallucinate'' ではアップビート目な曲調に挟まれるブレイクビートが良いアクセントになっております。ただ、上記のサウンドをよく表しているのはTr.7の ''Lights On'' でしょう。サウンドはグランジ&ロックを基調としながら、四つ打ちのリズムパターンやシンセアレンジでダンサブルになっています。
Tr.2 ''Bruises'' ではStray From The PathのVo. Drew Yorkがゲストとして参加していますが、DrewのパートがSFTPではあまりやってない系のメロディアスなクリーン披露しててびっくりしました。
4. Beartooth: Riptide
シングル (7/12)
アメリカ・オハイオ州コロンバスを拠点に活動するメタルコア/ハードコアパンクバンドの最新シングル。フロントマンCaleb ShomoがAttack Attack!!を脱退しこのバンドを立ち上げてからもう10年弱、気づけばCity LightsやLike Moths To Flamesなどオハイオのメタル/ハードコアシーンで活躍してきたメンバーも引き入れたドリームチームになっています。作品を重ねるごとにメタル要素特有のいなたき剛性と躍動感は増していますが、キャッチーなメロディは初期からずっと一貫しています。
シンガロング必至系のスタジアム映えしそうなロック・アンセムが特徴的だった前作 ''Below'' の延長線上にある新曲 ''Riptide'' は、Calebのキャッチ―で力強いクリーンボーカルとゴリゴリのサウンドをかましてくれる楽器隊(特にうねるようなベースサウンド)を最大限に発揮させたキラートラック。ダンサーを起用したMVはBackstreet Boysあたりのポップアーティストかな?と錯覚してしまいますが、これは今作のテーマになる「アーティストとしての自分と素の自分との葛藤」を通して、自分のやりたいことを貫いた結果だそう。
コロナ禍前にRedbull主催の''Live On The Road''やCrossfaith主催 ''ACROSS THE FUTURE'' で2度来日を果たしていますが、今のサウンドを考慮すると近い将来もっと大きなフェスでお目にかかれるかもしれませんね。
5. ATLVS: The Wound, The Blade
アルバム (7/15)
オーストラリア・ギップスランドを拠点に活動しているメタルコアバンドの2nd EP。2019年にデビューEP ''Memoir'' 以降、コロナ禍根の最中でも定期的(約2か月ごと)に先行シングルをリリースし続けてきており、先日ついに6曲入りのEPとしてまとまった作品が出てきました(最近ではMemphis May Fireの最新アルバム ''Remade in Misery'' でも同じような手法を取っていたアレです)。確かにできるだけ長くリスナーの目に触れさせるための手段としては有効だと思っています。
新Vo. Nathan Coffが加入してから初めてのEPになる ''The Wound, The Blade'' は、オーストラリアのニューメタルコアのパイオニアAlpha WolfのGt. Scottie Simpsonプロデュース&ミキシングによる自信作。Tr.1の ''Kodokushi'' からアクセル全開で最初の1分からブレイクダウンが襲い掛かってきますが、アグレッシブ一辺倒だけでなくメロディックなサウンドスケープも垣間見えます。あとはTr.5 ''Synthetic Heaven'' も叙情的でもの悲しいメロディとリズムパターン、Ba. Matthew Borthwickの振り絞るようなセミ・クリーンも滾ります。
似通ったジャンルやアプローチをとっているバンドが多い、オーストラリアのシーンの激しい競争の中で揉まれているだけあってこのバンドもポテンシャルは高いです。
6. ALIOTH: Chronos
シングル (7/17)
東京を拠点に活動しているモダンメタルコアバンドの2ndシングル。今だから言えるんですが、ex. REVIVAL OF THE ERAのGt. Kazumiが制作に協力していたり、ROTE解散前に脱退したDr. しちめん a.k.a. Lenonがサポートドラムを務めていることもあってBlackgaze(前名義)からちらほら名前は聞いてました。先述のAblazeのレコ発では予備知識なしでライブ観たんですが、そのタフ/ソリッドなサウンドと先輩バンドにも負けない熱量あふれるライブパフォーマンスには脱帽しました。
昨年に現名義で初の音源 ''Fearless'' をリリース以来、関東圏を中心にその精力的なライブ活動で注目度を集めている彼らの新作 ''Chronos'' は、前作のモダンメタルコアスタイルからスケールの大きいシンセアレンジ・アンビエント要素を取り入れたスタイルに進化、近年のCrystal LakeやNimbusあたりが好きな人は間違いなくはまります。また、サビパートのバックにかぶせているハイトーンのクリーンパートの入れ方もこのバンドも勢いと熱量を表していてまだまだ底知れないポテンシャルを魅せてくれそうです。
99~00年生まれのバンドマンが精力的に活躍している首都圏のメタルコアシーンで、正統派とモダンを行き来したソリッドなサウンドを提供してくれるALIOTH、日本のメタルコアの最前線を語るならチェックして損はありません。
7. In Denial: Beyond Persona
シングル (7/19)
昨年12月に始動、先日京都を襲撃したブラダリッシュなメロデスDesolate SphereのフロントマンKent & その巧みなギターテクニックでAgony of TortureやFade in Solitudeで活躍してきたGt. Rikuの二人によるプロジェクト。Fieldismでもリリースの度に取り上げており、そのモダンメタルコア~プログレッシブ~テクデスを行き来するRikuの楽曲・Desolate Sphereとはまた違った側面を持つKentのボーカルスタイルは徐々に国内外でも注目を集めつつあります。
これまでの作品とはまた違ったスタイルを提示した3rdシングル ''Beyond Persona'' は、複雑でアグレッシブなDjent系オブリリフと繊細かつメロディックなタッピングリードが目まぐるしく楽曲を駆け回り、過去以上に力が入ったKentのメロディやクリーンボーカルがパズルのピースを埋めていく、「本当の自分と仮初の自分の間で葛藤する感情」を表現した一曲になっています。バックで鳴っているシンセアレンジもどことなくもの悲しく儚い雰囲気を出していて綺麗です。Invent Animateが好きな方はこの曲もハマると思います。
EversolitudeのNORAが手掛けたMVが公開されてますが、RikuのFade in Solitude時代のバンドメイトであるDr. 清水 遼大とBa. Gabriel (Gabrielは最近Graupelサポートで観ることが多いですね)がいるのはアツいです。
8. One Eye Closed: DISTANCE
EP (7/20)
東京・渋谷を拠点に活動する話題沸騰中のロック/ミクスチャーバンドOne Eye Closed。幅広いジャンルから影響を受けた、ロック, R&B, ヒップホップ, ジャズetcなどを昇華したオンリーワンのサウンドとテクニカルな演奏、Vo. REIの透明感のあるソウルフルな歌声と真摯でストレートなリリックは、国内外を問わず注目を集めております、2月に''Squall'' がリリースされたときにこちらで取り上げたときは、 girugameshのЯyo Track MakerやISSUESのGt./Vo. のAJ Rebolloなど錚々たる顔ぶれが制作に協力したことも話題になりましたね。
その ''Squall'' を収録した最新EP ''DISTANCE'' は、このバンドが始動したときに「こういうのやれるんじゃない?」ってメンバーが思っていたことを出し切った作品になっています。この夏にふさわしいTr.3 ''Never Forget (ft. Nikki Simmons)''、過去作''Low''に引き続き再度ゲーム''No Straight Roads''のEDに起用されたTr.6 ''All of Us''、ハロウィンにちなんでホラーメイクを施したメンバーが強烈なインパクトを残す Tr.4 ''BLOOD RAIN'' など、どの曲もキラートラックになりえる個性豊かなトラックしかなく聴いてて飽きません。
どの音楽のリスナーにも刺さるところがあるに違いないOne Eye Closed、来月のSquall of Screamのライブ活動休止前公演に出演断念したLenoriaのピンチヒッターとして出演するので、オタクの皆さんもチェックしておいてください。
9. Senses Fail: Hell is in Your Head
アルバム (7/15)
アメリカ・ニュージャージー州リッジウッドを拠点に活動しているエモ/ポストハードコアバンドの最新アルバム。メタルコア的な音楽性はもちろんオルタナティブ/ニューコア要素のあるバンドも「ポストハードコア」と認識されていることも多々ありますが、狭義としての「ポストハードコア」を挙げればFinchやこのバンドだと思います。筆者は実際にアメリカで彼らの名作 ''Still Searching'' 再現ライブを生で観たことありますが、キャパ約1,500の会場をソールドさせたそのパフォーマンスは圧巻でした(ちなみにLike Pacific, Movements, Counterpartsがサポートアクトでした)。
20年弱のキャリアでメンバーが入れ替わりつつ、唯一のオリジナルメンバーであるVo. Buddy Nielsenを中心に精力的に活動を続けてきた彼らの8thアルバム ''Hell is in Your Head'' は上述の ''Still Searching'' で取り上げた鬱やトラウマや死などの普遍的なテーマを再解釈し、父親になったBuddyが経験した成長や苦悩、自分自身の死などを詞的かつ悲観的に取り上げた非常に重いテーマになっています。楽曲単位で取り上げればTr.2 ''End of the World/A Game of Chess'' はキラートラック、今話題沸騰中のSeeYouSpaceCowboyのVo. Connie Sgarbossaのブチギレスクリームとアンセミックなサビメロが素晴らしいです。
10. Role: Decaying Shadow
シングル (7/17)
2012年結成、石川県金沢市を拠点に活動しているポストハードコアバンドの新作。叙情ハードコアCapture Of The Skyの元メンバーであるJunki Morimotoが金沢に帰郷したのちに立ち上げたバンドで、激情ハードコア・叙情派ハードコア・ポストロックを軸にした音楽性から始まりました。2018年に1stフルアルバム ''Abyss'' をリリースして以来、トリプルギターとハイゲインアンプを用いた重く美しいサウンドでブラックゲイズ・ポストブラックへの傾倒が見られています。
そんな金沢ポストハードコアの闇が配信限定EP ''Zohar'' 以来約2年ぶりにリリースしたシングル ''Decaying Shadow'' は、寒々しいアトモスフェリックなクリーンギターと女性のコーラスを取り入れた荘厳なイントロから鳥肌が立ちます。この作品に至るまでに過去の音源も聴き直してますが、個人的な印象としては不穏さが減退した代わりに、「深海に射した一筋の薄光に手を伸ばす」ような少しだけ明るいイメージが思い浮かびました。おそらく楽曲のコード進行や後半の儚いリードギターのメロディがそうさせているんだと思います。
筆者はなかなか北陸のバンドを観ることが出来ないジンクスに陥っているっぽいですが、来るのを待っててもしょうがないので金沢に乗り込みたいと思っており、春からずっとそのタイミングを探っています。
11. Silent Planet::Signal:
シングル (7/22)
アメリカ発カリフォルニア州ロサンゼルス出身のクリスチャンメタルコアバンドの最新シングル。複雑かつ難解なプログレッシブなリフとポストロック要素あふれる空間的な広がりを見せる静と動の対比、Vo. Garrettの存在感抜群のむせび泣くようなスクリームが特徴のこのバンド、前作4thアルバム ''Iridiscent'' では、インダストリアル・ニューウェーブ調の不穏な音像と鮮やか電子音を取り入れた、ダーク&カオスの中にある種の美しさを内包した作品になっていましたね。
そんな傑作の延長線上にある新曲 '':Signal:'' は、おそらく今までのSilent Planetの中で最もアグレッシブで重たい曲になるかと思います。アトモスフェリックなイントロから容赦ないソリッドなチャグと、目まぐるしい展開とリフワーク・ブレイクダウンが襲い掛かってきます。今までの混沌としていたマスコア&ポストロック要素を保ちながらもプログレッシブ&Djent方面への転換をより押し進めた印象。近年のERRAやNorthlaneにも当てはまる無機質で未来的な電子音も楽曲の不穏さを物語っていますね。
バンドとして新しいストーリーの幕開けに相応しい一曲ですが、「新曲にはゲストボーカルもいるけど、人間じゃないんだ」というバンドの発言も気になるところです。
12. Acres: Burning Throne
シングル (7/21)
イギリス・ポーツマスを拠点に活動しているポストハードコアバンドの最新シングル。前回の新曲特集でも取り上げた通り、Vo. Ben LumberはあのHarperのデビューシングルも手掛けていましたね。バンド自体も10年弱のキャリアでFaith Love Hope Promotions時代(現Dreambound)からMVが公開されていて、音楽性も粗削りな激情ハードコア&アンビエントを主体にしながらも、リリースを重ねるごとにクリーンヴォーカルへの比重を増やしています。
デビューアルバム ''Lonely World'' 以来約3年の沈黙を破ってリリースされた新曲 ''Burning Throne'' は、イントロからアンセミックなコーラスが飛び出してくる荘厳な雰囲気を醸し出していてまさにMVに出てくる舞台のそれを連想させます。前作は同じUKのParting Giftやちょっと前のHolding Absenceにも似通った冷ややかで透明感のあるサウンドで隙間から除く光が見えましたが、今作はより冷たく真っ黒に塗りつぶされたかのようです。暖かな雰囲気に変わりつつあるHolding Absenceとは対照的。
久しぶりに動き出したAcresですが、年末にはBeing As An OceanのUKツアーのサポートアクトに帯同。既にファンからのコメントは高評価が連発されているようです。
Honorable Mensions
True North: Out Loud
シングル (7/15)
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス発オルタナティブロックバンドのデビューアルバム。Cane HillやBetraying The Martyrも所属しているフランスのレーベルOut Of Lin Musicからのリリースです。2000年代のエモ・ポストハードコアなどをベースにしながらも現代のポップミュージックを取り入れた洗練された音楽性が持ち味。ダークでエッジが聴いていながらも、メロディはキャッチ―。ゲストもUnderoathからAaron Gillespie (Tr.4)、Sleeping With SirensからKellin Quinnと豪華。
In Search of Solace: Death Follows Me
シングル (7/15)
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス発メタルコアバンドの新曲。前作のフルアルバム ''Enslaved To Tragedy'' はSharptone Recordsからリリースされており、その寒々しく不穏なアトモスフィアを纏ったヘヴィ&プログレッシブなサウンドとエモーショナルなメロディが際立つ良作でしたが、今作はインディペンデントからのリリース。それまでのプログレッシブなスタイルを保持しつつも、不穏さとアグレッシブに全振りした攻め一辺倒な印象。中盤のウォーキングリフはモッシュ推奨。
DEADSWITCH: Targeted
EP (7/15)
アメリカ・バージニア州ウィンチェスターを拠点に活動するデスコア・バンドの新作EP。デスコアと銘打っておりブラストビートなどの高速パートも盛り込まれてはいますが、どちらかと言えばBodysnatcherを彷彿とさせるハードコアやダウンテンポ寄りに傾倒している印象で(特にTr.5の ''Leeches'')、ビートダウンハードコアやツーステップパートがふんだん盛り込まれていて体が勝手に動いてしまいます。
Scene Queen: Pink G-String
シングル (7/14)
最近Hopeless Recordsと契約したことが記憶に新しい、Hannah Collinsによるメタルコア・プロジェクトの新曲。筆者のツイッターで切り抜きをアップしてちょっと話題になったアレです。Paris HiltonやBritney SpearsやLindsay Lohanあたりの2000年代のポップミュージックをベースに、トラップメタル・Djentのエッセンスを加えたそのメタルコアをピンクに染め上げた問題児的なサウンドに要注目。
Rain City Drive: Rain City Drive
アルバム (7/15)
元々Slavesという名義で活躍していたポストハードコアバンドの2ndフルアルバム。「Jonny Craigが在籍&脱退したバンドはより良い作品を出す」というジンクスがあるのですが、EmarosaやDance Gavin Danceだけでなく、このバンドも例外ではない様子。ポップなメロディーと軽快なギターフック、なによりMaroon5のAdam Levineのコーチングを受けている現Vo. Matt McAndrewのソウルフルなボーカルはJonnyにも引けを取りません。
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