映画『コンテイジョン』(スティーブン・ソダーバーグ監督、グウィネス・パルトロウさん、ケイト・ウィンスレットさん、ローレンス・フィッシュバーンさん、マリオン・コティヤールさん、マット・デイモンさん、ジュード・ロウさん出演)のススメ

 中国では、SARSではないかと一時騒がれましたが、現在では否定されているようです。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/414-sars-intro.html
SARS(重症急性呼吸器症候群)とは
中国南部の広東省を起源とした重症な非定型性肺炎の世界的規模の集団発生が、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS: severe acute respiratory syndrome)の呼称で報告され、これが新型のコロナウイルスが原因であることが突き止められた。

 中国・武漢市が発端と報道されています。

https://www.asahi.com/articles/ASMD06HZZMD0UHBI01Y.html
中国・武漢で原因不明の肺炎 海鮮市場の店主ら多数発症

 すでに中国・武漢市だけでなく香港でも患者が出ているようです。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-05/Q3NCQB6TTDS001
香港、原因不明の呼吸器系症状で15人が入院・隔離-全員に武漢訪問歴

 デマの拡散容疑で逮捕者が出ているようです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3262010
中国で謎の肺炎拡大、患者44人に SARS懸念する声も
武漢市の警察当局は1日、「確証のない偽情報をインターネットで発表したり転送したりした」として8人を処罰したと発表した。

 2003年SARS流行時には、中国政府は発症者数を過少に報告していていたようです。

SARSは2003年に流行。同年、中国本土では349人、香港で299人が死亡した。当時、世界保健機関(WHO)は、実際よりも少ない発症件数を報告していた中国を批判していた。

 中国において、正しい情報を得ることは難しく、SARSではないという報道もどこまで信頼できるか不透明な状況です。
 映画『コンテイジョン』は、まさにこうした状況を想定した映画です。

https://www.youtube.com/watch?v=1Kvq6873OVg
映画『コンテイジョン』予告編【HD】 11月12日(土)公開 - YouTube

 スティーブン・ソダーバーグ監督、グウィネス・パルトロウさん、ケイト・ウィンスレットさん、ローレンス・フィッシュバーンさん、マリオン・コティヤールさん、マット・デイモンさん、ジュード・ロウさん出演の映画です。
 感染が拡大し、パンデミックが起きる経緯がどのようなものであるかを知る上で、参考になるのではないでしょうか。
 感染症そのものだけなく、いかに正しい判断を適切なタイミングで適切に行い、さらにその判断に基づいて迅速に行動できるか。また、いかにそれが困難で、さらにそこにヒューマンエラーが加わることで事態がいかに悪化していくかが描かれています。
 そこには、天才科学者も救世主も現れることなく、淡々と問題に取り組み、問題をひとつひとつ解決する人々の姿があります。
 また、感染症の感染源となった人物とその家族の行く末が描かれ、その周辺で巻き起こるパンデミック後の世界の混沌さを目の当たりにすることになります。
 もちろんこれは映画であり、現実にこの映画で描かれたとおりに進行するわけではありません。けれど、この映画を通して、こうした感染症によるパンデミックが、いともたやすく社会の安定や秩序を破壊する姿を見ておくことは、現実に起きた際の心構えとして役に立つのではないでしょうか。
 オススメです。

http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_dictionary/other/o01.html
豚インフルエンザ
http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_dictionary/houtei/k24.html
鳥インフルエンザ

記事を読んでいただきありがとうございます。 様々な現象を取り上げ、その現象がどのように連鎖反応を誘発し、その影響がいかに波及するかを検証、分析していきます。 皆様のお役に立てればと考えております。 応援のほど、よろしくお願いいたします。