ゲイ(バイ)をとりまく現状に悩み苦しむことをやめたら、人生好転した話
こんにちは、ふりしゅんです。
初めての方のために簡単に自己紹介しておくと、現役京大院生で、自分がゲイ(同性愛者)であることをオープンにしており、ゲイ(バイ)であるが故に日常生活で生き辛さを抱えている人達をサポートする活動を行っています。
より詳しい僕のプロフィールを知りたい方は、こちらから御覧ください。
さて本日は、
『かつて、ゲイ(バイ)をとりまく今の現状に悩み苦しんでいた僕が、そのことでクヨクヨするのをやめたら、人生がどんどんいい方向に変化していった話』
をしようと思います。
この記事を読まれている方の中には
自分の身の回りが、LGBTに対する風当たりが強いように感じ、息苦しい思いをしている
今のLGBTをとりまく社会保障が不十分なせいで、色々と辛い・不愉快な思いをしてきた
という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
昔は、ゲイ(バイ)であることが原因で、本当に色々と悩んだり苦しんだりしていました。
挙句の果てには自殺未遂も起こしましたからね。
でも今は、『ある種の発想の転換』をしたことにより、そんな悩みとは無縁になって毎日を楽しく生きることができているよ!
っていうお話です。
20歳を超えるまでは、ゲイ(バイ)をとりまく現状に対し、毎日のように悩み続けていた
かつての僕は、ゲイをとりまく身の回りの風当たりの強さに、何度も辛い思いをしてきました。
例えば…
少しでも男同士でスキンシップをとれば「お前らホモかよ」と揶揄される
↓
体育の着替えの時間でこのようなことは日常的に起こっていました。
そのせいで、男が男とイチャつくのは異常なことなんだ、と悩み続ける羽目になりました。
結婚して子供ができたら、という話を親にされる
↓
当時の僕は、ゲイである自分には子供を作ることはできないと考えていました。
しかし、親には家業の跡取りということもあり、女性と結婚し子供を作ることを前提とした話をずっとされ続けました
男同士で一緒になることは、認められていないどころか想定すらされていない、そう感じざるを得ませんでした。
好きな人ができても、告白すらできない
↓
告白して、ゲイであることが原因で嫌われる。
その恐怖もなかったわけではないですが、それ以上に
「仮に付き合えても、僕はこの人が本来つかむはずだった、女性と結婚して子供を産む、という幸せを奪ってしまうことになる。そんなことは僕にはできない。」
という気持ちが大きく、現状の環境においてはとても付き合ってくださいなんて言えない、と思ってしまっていました。
このように、ゲイをとりまく様々な風当たりや環境に苦しみ続け、高校の後期には自殺未遂まで起こしてしまいました。
「今の日本では、どんなに頑張っても現状は変わらない」と悟った
ここまで追い詰められた経験を経た上で、転機が訪れたのは22歳ごろのころ。
大学に入学後、今の日本をとりまくLGBTに関する制度について、色々と情報を調べました。
また、それと同時に、日本政府がどのような動きをしているかについても注意深く観察していました。
その結果、1つの結論に達しました。それは、
『どんなに頑張ろうと、今の日本では現状は大きく改善はしない』
ということです。
例を1つ上げると、
今、LGBTの権利を声を大にして主張してくださる方々によって、同性婚に関する訴訟が行われています。それ自体は素晴らしいことですし、僕は彼ら・彼女らの活動に敬意を払っています。
しかし、同性婚の是非に関わる「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」という文言は憲法題24条に記載されてます。
そして憲法は日本の法の中で一番改正が難しいものです。
(戦後、一度も憲法は改正されたことがありません)
だから、同性婚を認めるために憲法が変わるということは、現実的にはかなり難しいのではないか、と僕は考えています。
(もちろん、表に立って活動する方々の働きによって実際に同性婚が実現したら、それほど素晴らしいことはないです。陰ながら応援しています。)
またそれ以外に、今の日本政治を司る連中は、あまりにも腐っている連中が多すぎるということもあります。
海外に目を向けると、既に他の先進国では同性婚あるいは法的に保証されたパートナーシップがどんどん進められています。
また、それによる社会の変化のデータも出ています。
同性婚を認めたことによって、社会の生産性は増加し(根拠はこちら)、かつ出生率も増加した国のほうが多いです。(出生率増加13カ国、減少8カ国。引用元はこちら)
少なくともこのデータからは、同性婚によって出生率が増えると言うことまではできないにしても、『同性婚によって経済活動が滞る』『同性婚によって子供が減る』ということは決してできないはずです。
それなのに、今の政権には
「同性婚を認めたら日本が滅ぶ」「同性愛者には生産性がない」
とかいう馬鹿共がのさばっています。
人権侵害とかそういう話をしたいわけではありません。
政治の場で、人を貶める可能性がある発言をするのであれば、せめてその発言に対する根拠を持ってくるべき、というのが僕の持論です。
きちんと諸外国のデータを観ることもしないくせに、自分の主観があたかも民意かのように主張する老害・クズが多すぎて話にならない、と考えています。
こんな奴らが国の代表、しかも与党としてのさばっている以上、この国が変わることは決してないな、と悟ってしまいました。
「変わらないのであれば、今ある枠組みを最大限に活かして楽しもう」と思った。
変わらないと悟ってしまったその時から、今の現状でいくらクヨクヨしていても時間の無駄でしかないと思うようになりました。
「ならば、この今の枠組みの中で、いかにゲイとして自分らしく生きていくかを考えたほうが楽しそうだ!」
と僕は考えるようになりました。
現状のゲイ(バイ)に対する偏見や社会の風当たりというのは、正直消えるものではありません。
「ならば、その偏見や社会の風当たりをむしろ利用してやろう」
と、大きく発想を転換したわけです。
以下、その例です。
『ゲイだから普通じゃないと思われる』
→周りの目を気にすることなく、もっと自分に正直になって、『変人』と呼ばれるまで突き抜けてしまえばいい。
ゲイであることを割り切れるようになってから、自分に嘘をつくことがなくなり、普通の人が周りの目を気にして躊躇しそうなことにも臆せず挑戦できるようになりました
例えば…
慶應に在学しながら(授業もサークルもバイトも両立しながら)京大に入るために仮面浪人
志望する研究室に入るためにあえて大学院入試を受けるのを1年先延ばしにし、研究員と言う形で翌年の入試の1年前から内部潜入する
院試3週間前にも関わらず昆布漁のアルバイトに参加
あと4ヶ月頑張れば大学院の修士を修了できたにも関わらず、モチベーションの変化のため研究室を休学して留年し、現在の情報発信を開始
このような行動をしてきました。いわゆる世間でいう『普通』からは逸脱しまくっているな、という自覚はあります。。
これらの行動を起こせたのは、正直自分がゲイだったことが要因として大きいと思います。
「自分はゲイとして既に社会の普通からは逸脱した存在である。」
「ならば、今更普通になろうとするより、もっと飛び抜けてしまったほうが人生楽しいに決まってる!」
と、このように考えられたからこそ、色々な行動を起こせたんだろうな、と自覚しています。
『ゲイであることをカミングアウトしたら、受け入れてくれる人も、気持ち悪いとか言ってくる人も出てくるだろう』
→自分が本当に信頼に値すると思える人かどうかを判別するのに利用すればいい。
多少LGBTのことが認知されるようになってきたとはいえ、まだまだ世間の風当たりは強いです。大した理由もなくLGBTを嫌悪する人もいるでしょう。
「ならば、カミングアウトを利用して、自分が信頼できる、と思える人をスクリーニングしてしまえ!」
と、僕は考えました。
ゲイであることを打ち明けた際、大きく分けて3種類のタイプに分かれます。
そのテンション感の差異はあれど、受け入れてくれる人
その事実を受け止めきれず、「一度整理させて」といってくる人
「キモいわー」という感じで吐き捨てる奴ら
1の人に関しては、内心色々思うことはあるかもしれませんが、それでもゲイであることを気にすることなくこれからも接しようとしてくれる人達です。
ある程度の信頼を置くことはできるでしょう。(もちろん、人によっては心強い最強の味方にもなりえます)
2の人は、まさか自分の身の回りにゲイがいるとは想定しておらず、ショックを受けてしまった人達ですね。僕の母はこれに該当しました(笑)
しかし、このような方々は、ゲイというものを理解し、受け入れようと努力をしてくれます。
しばらく時を置いた後、受け入れてくれたのであれば、とても信頼できる相談相手になることは間違いないでしょう。
さて、問題の3。こんなことを言う輩は切り捨て一択です。
1や2の人は、『肩書きに囚われることなく、その人の本質を見ようとしてくれる人達』です。
しかし、3の輩は、『肩書きでしか人を判断できない器量の小さなやつら』です。そんな輩と絡んだところで、自分に何のメリットもありません。
さらに、現代は、変化・多様性の時代と言われています。そんな時代に、ゲイという多様性のたかが1つでさえ受け入れられないようなやつは、この変化する社会で落ちぶれるのが目に見えています。
そんな奴らと絡んだら、自分まで破滅の道連れにされかねません。
こんな害しかもたらさない輩とは、とっとと手を切るのが最適です。
それでもなお、自分がゲイであることを理由に誹謗中傷し続けてくるやつは、法的手段を用いて徹底的に追い詰め、社会的に抹殺してしまえばいい。
ここまで思えているので、今の僕にとっては、カミングアウトは非常に気楽なものになっています。
そういう意味で、ゲイだとカミングアウトするのは、自分にとって有益 or 大切だと思える人達だけを自分の近くに残すことができる、という意味で、非常に役に立ちました。
『日本では同性婚が認められない』
→『逃げ恥』のような、お互いに利害の一致する契約結婚(ないし友情結婚)を女性とすることで、愛する男性と信頼できる女性という、2つの大切な存在を手に入れることができる
前述した通り、今の日本では同性婚は認められていません。
しかし、僕はそもそも、好きな人同士が結婚することが必ずしも幸せとは考えていません。
なぜかというと、恋愛結婚は、離婚率が非常に高いからです。
有名な結婚の方法として、大きく分けて、『恋愛結婚』と『お見合い結婚』の2つがあります。
前者は言わずもがな。後者は古臭いイメージを持たれるかもしれませんが、現代で言えば結婚相談所での成約がそれに該当します。
そして、それぞれの結婚後の離婚率を見てみると…
恋愛結婚:40%
お見合い結婚:10%
と、恋愛結婚のほうが、4倍も離婚率が高いんです!
(数年前に見た時は30%だったのに、更に離婚率上がってて内心びっくりしています笑)
離婚理由としては『性格の不一致』や『パートナーからの精神的虐待』などが主にあるようです。
これは僕の予想ですが、『婚姻』という法的に保証された関係になったからこそ、相手のために演じたり気遣う必要性がなくなるため、このような問題が生じるのではないのかな、と考えています。
少なくともこの結果から、『恋愛結婚できたから幸せになれる』とは、僕は考えません。
むしろ、婚姻関係を結ば(べ)ない今の現状のほうが、お互いのことをずっと尊重しあい、良好な関係を維持し続けられるのでは? と考えています。
とはいえ、
「万が一パートナーが入院した時にそばで支えてあげたい」
「自分の遺産はパートナーに残したい」
という問題もあるかと思います。僕も実際このことについては考えています。
しかし、それに関しては、二人の間で『養子縁組』をして家族になってしまえばある程度解決してしまいます。
僕は、本当に大切なのは、『結婚』という言葉の記号ではなく、二人がお互いに支え合うことが法的に保障される、という事実だと考えています。
その考えに即すれば、現行の日本の制度でも、2人の幸せと社会保障を両立することは十分に可能です。
「じゃあ結婚はしなくていいのか?」というと、またそれは別問題です。
あくまで個人の考えですが、もし自分が異性と結婚をするのであれば、『お互いに利害が一致しあう、いわばビジネスパートナーのような関係性』が一番だと考えています。
この話をしだすと長くなりそうなので、別記事で詳しく書こうかなと考えています。
ただ、ゲイであることで、『恋愛と結婚を分離して考える』ことが可能になるため、『心から愛する恋人』と『信頼できるビジネスパートナー』という、2人の大切な存在を同時に獲得することができるな、と考えました。
僕は正直いって、このメリットはかなり大きいと考えています。
まとめ:ゲイには不自由のある今の日本だからこそ、逆にその環境を楽しんでいきたい
このような形で、現在ゲイ(バイ)をとりこかむ世間の風当たりや社会制度の不自由さを逆に活かして、僕は、毎日を活き活きと生きていくことが可能になった。
もし、ゲイ(バイ)の方で、自分の周囲の風当たりやゲイ(バイ)に対する支援制度の少なさが原因で悩まれているのであれば、それは非常にもったいないことだな、と思います。
発想を転換するだけで、今の制約が多いのこの社会は、こんなにも楽しいものに変化します!
「ゲイ(バイ)であるせいで辛い…」と考えるのではなく
「ゲイ(バイ)であるからこそ、それを活かして楽しもう!」と考えていく。
この発想のパラダイムシフトは、ゲイ(バイ)が今の日本を生きていく上でとても重要になるに違いない。
僕はそう考えており、この考えを皆さんに共有したく、この記事を書かせてもらいました。
この記事を読んで、ゲイ(バイ)の方が1人でも多く、前向きに生きられるようになってもらえれば幸いです。
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