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(語彙)中山七里「テミスの剣」

中山七里さん「テミスの剣」から、著書内で使われている表現、言い回し、語彙力(思考力)を広げてくれそうなワードをメモ

Word
胡乱:確かでなく、怪しいこと。うさんくさいこと。
薫陶:すぐれた人格で感化し、立派な人間をつくること。
夾雑物:ある一つの物質の中にまじりこんでいるよけいな物。
呻吟:苦しんでうめくこと。
煩悶:心をいためもだえること。悩み苦しむこと。
行住坐臥:歩き、止まり、座り、臥す、日常のふるまい。日常。
忌避:避けること、避けられるべきと考えること。
痛痒:苦痛と痒み。比喩的には、困難や苦悩といった状況を指す。
研鑽:努力して学問や技術を磨き上げること。
豪奢:贅沢で華やかなこと。
仮借:事実ではないものを理由や根拠として挙げること。
呵責:自己や他人を非難すること、良心の呵責。
憤怒:憤りや怒り。
怨嗟:怨みや嘆き。
悔恨:後悔や悔しさ。
怯懦:臆病で気が弱いこと。
鈍色:濃い灰色。
清廉:清く正しいこと。堅持する潔白さ。
高邁:高潔で気高いこと。
一気呵成:一気に進めること。止めることなく連続して進むこと。
峻厳:厳格で荘厳なこと。
金科玉条:非常に重要な原則や規範。
木鐸:木でできた鐸(かね)。比喩的には、低俗で劣悪なもの。
嗜虐:他人を苦しめることを楽しむこと。
一罰百戒:一人を罰することで多くの人に戒めとなるようにすること。
燎原の火:火が一箇所から次々と広がること。比喩的には、問題や騒ぎが急速に広まること。
軽佻浮薄:軽はずみで浮ついた態度や振る舞い。
牽強付会:無理に関連づけること。強引な結びつけ。
諾う(うべなう):承諾する、納得する。
狭量:心が狭いこと。小さなことにこだわること。
唯々諾々:ただただ承諾すること。何も考えずに従うこと。
静謐:静かで穏やかなこと。
首肯:承認、賛成すること。
披瀝:心を打ち明けること、秘密を告白すること。
高次:高い次元の、優れたもの。
二分化:二つに分かれること。対立や分裂の状態。
煩悶:悩み苦しむこと。
苦吟:苦しみながら詠唱すること。詩歌を作ることに苦心すること。
喧しい(かまびすしい):騒がしい、うるさい。
扇情的:情熱や欲望を煽るような、感情的な要素を含んだ。
拘泥:こだわること、拘束されること。
自家撞着:自分の主張や考えが矛盾すること。
蟷螂の斧:力不足であり、実現不可能なこと。
知悉:全てを知り尽くしていること。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく):大いに喜んで興奮すること。
直情径行:感情や直感に従って、迷わずに行動すること。
折伏(しゃくぶく):相手を説得して、考えや行動を変えさせること。


・備忘録として:
中山七里さんの小説では、これらの言葉はよく登場してきますので、言葉の意味をしっかり理解しておくと更に読み進めるのが楽しくなります(知っていたようで意外と正確な意味を知らない言葉も多い)。中山七里さんの小説は普段あまり気に留めない些細なことも綺麗に言語化していて新しい発見があり、登場人物の言い回しなども含めて、とても勉強になります。

★★★★☆

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