周りもHappyにする前向きさで課題を乗り越えていく経理メンバーOさん
誰しもビジネス現場で活躍するために自分自身に課しているルールがある。フェズで働く仲間1人に7つのルールをあげてもらい、その人の価値観を紐解いていくのがこの企画だ。
前向きに課題を乗り越えていく経理メンバーOさんの原点
今回の主人公は「どんな課題も、ポジティブさと芯の強さで周りを巻き込み、みんなをアゲることでフェズを支える経理財務部のパワフルガール」ことOさん。
東京都で生まれ育った彼女は、多様な働き方の中で更なる成長を目指したいという思いから、老舗企業の管理部経理課より転職し、2021年6月にフェズへジョイン。
知り合いのエージェントに紹介してもらう前から、Wantedlyでフェズの記事を見ていたこともあり、社外に対して発信している情報量も多く、一緒に働くことになるメンバーの記事を読むことで、入社後のイメージも湧き、大きなギャップは感じなかった。
2人の子どもを育てる母として、フルリモート・フルフレックスという柔軟な働き方を選択できることも魅力的であったという。
経理として、月次決算、四半期決算、年次決算といった対応はもちろん、上場準備会社として開示書類の作成や、事業部と連携して会社の仕組みづくりを担うことができるのは、ベンチャー経理の面白いところである。想像していた以上に残業時間は長かったが、毎日が文化祭前夜のようで、仕事が生きがいの1つとなっている。
そんな彼女の原点は、「いつでもどこでも誰とでも仲良く楽しく生きていける人になってほしい」という両親の思いから、幼少期に山村留学をした経験。
親元を離れ、多様な人と関係性を構築し、寝食を共にすることで、人との関わり方が確立されたという。
経理財務のメンバーとして、経営者が正しい判断をするために、常に正しい会計情報を提供することを役割とし、本当の「いい会社」を見てみたい、作りたい、その組織の一員でありたいという想いから、まずは「なんでもやってみる」という精神で何事にも挑戦し続ける彼女のセブンルールとは。
1、まずやってみる、やるからには「思い切り」やる
かつては、自己肯定感が低かった。
在日韓国人として日本に生まれたことで、周りの目を気にしたり、10歳差、8歳差という歳の離れた2人の兄と比較して、自分になかなか自信を持つことができなかった。
だからといって、自分に自信がないということを周りに知られたくなくて、とにかくやってみることを大切にしていると、いつの間にか、「やってみる」ということが習慣となった。
内定をもらった大学4年の春、妊娠していることが発覚した時もそうだった。産まないという選択肢はなかったが、子どもを授かったことを素直に喜ぶことができなかった。
まわりは就職活動を終わらせて、残りの大学生活を満喫する中、全てを諦めるしかなかったからだ。
つわりもひどく、精神的にも体力的にも相当きつかったが、我が子をお腹の中で育むうちに、だんだんと「人を育てる」ことへの覚悟ができはじめ、ありのままの自分を受け入れることができたし、覚悟が決まった。
出産後1ヶ月で卒業の単位取得のために勉強をして、なんとか卒業。
まわりが社会人としてキラキラ働く中、何もなかった自分はとにかくやるしかないと、当時1歳半の娘を寝かしつけてから必死に簿記の勉強をして、縁あって会計事務所に就職。
やってみるからには中途半端じゃなく全力でやる。そうすれば、意外とできることばかりで、どんなことでも楽しむことができる。またできることが増えることで自信に繋がり、結果的に将来描ける未来が広がっていくことを実感した。
何事もやってみることで、自らの人生を切り開くことができる。
二分の一成人式と最後の七五三を迎えた、愛する娘たち。
かわいいだけでなく、いつも私に気づきとやる気を与えてくれる大切な存在。
2、人が喜んでくれる顔が好きー「目配り気配り心配り」
小学校6年生から10年間やっていた茶道の先生が事あるごとに言っていた「目配り気配り心配り」。当時はその言葉の意味を真に理解はしていなかった。
目配りとは、広い視野を持って、些細な変化や細かい点まで気づくこと。
気配りとは、相手が次にどのような行動をするのかを察知し、行動すること。
心配りとは、相手の立場になって、相手の心に寄り添い行動すること。
大人になって少しずつ理解することができた。
何気なく過ごしていると見過ごしてしまうような些細な厚意にも目を配り、感謝を伝える。
ほんの少し先の未来を想像して、気を配り自分にできることを行う。
相手の立場にたって考え、心を配り、多くの人の嫌がるようなことも率先して行う。
こうした「目配り気配り心配り」を意識した行動をしていると、結果的に自らの幸せに繋がっていくということを実感できる。
フェズに入社して、人の喜ぶ顔が好きなんだということを自覚した。フェズには「ありがとう」をいえる文化が根付いているため、そんな環境に身を置けることがなにより嬉しい。
当時、なかなか茶道の面白さを感じられないながらも10年続けられたのは、「目配り気配り心配り」を体現している先生のおかげだった。
3、自分で解決しようとしない。人と話せば大抵のことはうまくいく。
仕事でもプライベートでも心配なことはほとんどない。助けを求めれば、必ず誰かが助けてくれる。
フェズでそんなふうに思えたのは、「自分史」という文化があったからだ。
※「自分史」とは、自分の未来までを含めて作成するオリジナルの年表。”将来どうありたいか”から逆算し、キャリアプランを明確にすることを推奨するフェズの文化の一つ。
入社して間もない頃、COOの赤尾さんとの1on1で、自分をさらけ出したことで、感極まって号泣。そのとき「それも含めて自分史だ」といって、自分を受け入れてもらえたことが何より嬉しかった。
娘たちの成長を日々感じ、「私自身まだまだやれる!やってみよう!」という思いから転職を決意し、「この会社ならより自分らしくいられる」というフィーリングでフェズへの入社を決めたことは間違っていなかった。
抱え込まずに、困ったことがあれば誰かに相談する。
誰かに「助けて」と頼られれば、自分は「喜んで!!」と思えるから、きっと相手も同じはず!!
4、迷ったら、困難だと感じる方を選択する
前職で参加が必須だった自衛消防審査会の隊長やPTA委員長など、人が嫌がるようなことや、やらない方が絶対に楽だと思うことも、「やる」という選択をするようにしている。人が嫌がることでも、自分はそれほど嫌ではないと思うものもあるし、やった後悔よりやらない後悔の方が大きいから。
やっている最中は「もう絶対やらない!」って思うくらい大変だったとしても、終わるころには「あーやってよかったな」と思う自分の心情の変化も面白い。
人に喜んでもらえることが好きだから、結果的に誰かのためになっているならラッキーだしハッピーだ。
5、なんのためにやるのか、目的をはっきりさせておく
経理という仕事の目的、子育ての目的など自分が迷子になった時に立ち戻れるように、必ず目的ははっきりさせておくようにしている。そうすれば、やるべきことに追われても、闇雲にならずにすむ。
「子どもは社会からの預かりもの」という考えのもと、愛する娘たちを、「人のため、社会のために役に立つ人にする」という目的のために、母である自分は今、何をすべきか。子どもを通して、自分はどんな人になりたいのかを考えるきっかけにもなる。
コーポレートで一緒に仕事をしている同僚のように、誰に対しても別け隔てのなく接することのできる壁のない人に、娘たちにもなってほしいし、自分もそうありたいなと思う。
偉そうなことを言っても、日々仕事や子育てに追われているとつい小言が多くなったりするが…
ふと我に返ったときに立ち戻る「目的」を持っていれば、物事をシンプルに捉え、行動することができる。
コーポレート本部長に命名された経理財務のボーダー姉妹♡
一緒に過ごす時間が多いせいか、考えてること・食べたいもの・着るものまで似てきているという。
6、家計簿をつけるー会社は大きな家族、家族は最小の組織
会計事務所に就職し、企業の経理を経て、フェズでも経理として仕事をしているが、経理の仕事は得意じゃないのかもしれないと思うことがある。緻密さを求められる仕事に反して、性格は大雑把。
だからこそ、過信することなく、緊張感を持って仕事に取り組むようにしている。
会社も家族も同じ組織。苦手なものが苦手じゃなくなり、得意になり、楽しめるようになるために、家計においても家計簿をつけて、資金繰り表を作り毎月夫と共有している。
何事も楽しんでやるためには、ときには自己暗示も大切!
7、いざという時のおまじない「ま、いいか!」
深く悩みすぎず、きちんと振り返り、受け入れれば、後は切り替えて前を向くだけ。
心が向く方向に、柔軟に、こだわりすぎずに「ま、いいか!」の精神を大切にしている。
入社歓迎ランチ会。お互いがお互いを、そして周りを思いやれるこのチームで働ける喜びを感じる。今の私の原動力はここ!
※コロナ感染防止の指示に則った時期にて開催しています。また、感染対策に配慮し撮影しています。
編集後記
彼女の第一印象は「向日葵のような人」だった。
緊張している様子ではあったが、周りにいる人も元気にする黄色のHappyオーラに包まれ、自らをさらけ出し、話をしてくれたことが記憶に新しい。
猪突猛進というわけでなく、向日葵のように、自分がこうありたいという太陽に向かって、柔軟に方向を変えながら、まっすぐ、全力で成長しようと花を伸ばそうとする姿に、様々な苦労を乗り越えてきたことで培われた芯の強さを感じた。
「目配り気配り心配り」を自然と行うことができるのは、自己肯定感の低さが故に身についた他人の弱さをも受け入れる受容力と、山村留学で培われた他人との関係構築力が根幹となっているように思える。
経理財務メンバーへお菓子を差し入れして、様子を伺う様子をみて、なんて温かい配慮ができる人なんだろうと感心した。
「みんなが他者を思いやることができるこの環境で、自分自身も染まっていけることがすごく嬉しい。フェズであれば、本当に「いい会社」が作れると信じているし、その一員であることを誇りに思う」と嬉々と語ってくれた姿に、本当にいい人が集まってくる組織だなと感じて、インタビュー中に涙が出そうになった。
「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」という孔子の言葉がある。
善悪の判断ができる知恵を持つこと、他人の幸せを考えられること、自分の志を貫けること、知仁勇の3つの徳を持った人間でありたいという思いから、自身の座右の銘としている。
フェズは経営陣をはじめ、この3つの徳を持つ人が多い。それが「フェズは人がいい」と言われる所以ではないだろうか。
今回の主人公であるOさんも、もちろんそのうちの1人だ。
フェズを愛し、フェズにいることに誇りを持ち、相手に敬意を持って、人のためにと尽くせる人はそう多くはない。
このようなステキな考え方を持つ彼女と出会い、一緒に働くことができて幸せだ。
フェズでは現在、経理財務のメンバーを募集しています。
もしご興味を持っていただいた方がいれば、ぜひ以下のリンクから気軽に話を聞いてみてください。
▼経理ポジションの求人詳細はこちら
経理財務メンバーからのコメント
経理財務の業務だけでなく、コーポレート、事業部の役割がきっちり縦割りになっていない部分があり、会社を成長させていくために、「それ経理の仕事じゃないのでは…」と思うようなことも時にやる必要があります。
少しずつ整理はされてきてはいるけど、「拡大中のベンチャーってそんなもんだよね、自分の成長、会社の成長のために、まずはなんでもやってみよう」というチャレンジ精神旺盛な方と一緒に働けることを楽しみにしています。