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記憶に残したい2023年の抱負


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 例年通りにお正月をゆるゆる楽しんでいたら、記憶喪失になりました。1日から7日まで何をどう楽しんでいたのか思い出せない。僕はお酒を飲みませんし、人に会うこともない。つまりメリハリのない無味無臭の快適さに漬かっていて、何も頭に残らなかったわけです。

 唯一探れそうな記憶は初詣です。神社の階段を埋め尽くす人の波に僕も加わって、体感1時間ほど寒さに震えながら抱負を考えていました。手袋をしてきて良かったなぁとか、10代の参拝客が増えたように見えるのは僕が老化したからで本当はみんな20代なんじゃないかとか、そういう小さな時間の移り変わりを実感しながらだったと思います。

 抱負というのは、積み重なっていくものだと思います。今年の抱負は(きちんと達成していれば)来年の抱負に影響しているのではないか?と思います。

 初詣の際は、「友達をつくる」とかだったと思いますが、あんまりよく覚えていません。しかし、次の10年や20年につながることを祈って、折角なのでここではもうちょっと抱負っぽい抱負を書いていきます。

〇長編小説の完成
 今書いている小説を完成させます。

〇自由研究のテーマを絞り、仮説を立てる。
 実はずっと、15世紀のイタリアで活躍したブルネレスキという建築家のこと、主に彼のサンタマリア大聖堂について調べています。今はフィレンツェに実物のサンタマリア大聖堂を見に行くことはできないので、文献や論文を読み漁っているばかりです。詳しく描けませんが、この設計の思想はフィクションの成り立ちを考えるうえで大きな意味をもっていると思っています。
 でも、「大きな意味をもっていると思います」だけじゃ誰の興味も引かないし、僕自身もどう研究を進めていいかわかりません。それは困ります。現状を打破するために自分なりの仮説を出せるようにする、というのが目標です。

〇育ててくれた音楽事務所の方々への感謝を形にしたい
 これが最も重要かつ困難な抱負だと思います。今の僕がしている雑用は、誰かがしなくてはならない必要不可欠な仕事であるとともに、お寿司のあいだにバランの葉を挟むような、デザイン志向の仕事でもあります。皮肉ではなく、本当の意味でそう思います。やりがいがある仕事です。
 ただ一つ思うのは、いくらやっても利益として会社に貢献できないんですね……。これは僕のコンプレックスでもあります。まずは手の届く範囲で、お世話になった方々への感謝を形にしてきたいと思っていますが、何が出来るだろうか……。

 長々と書きましたが、時間を掛ければ記憶として定着していくものですね。がんばります。

 今年もよろしくお願い致します。

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