ジョブ型雇用って、それ本当にうまくいくと思います?
ジョブ型雇用、って言葉を聞くとき、じゃあその”ジョブ”とやらはいったいどこでどうやってマッチングするのだろう?と思ってしまうmomomiです。こんにちは。
いや、わからないこともないのです。机上では。
ものすごく標準化された領域や職名を聞いて誰もが一発でわかる職種、例えば銀行員やITエンジニアやセールス(でもその中の細々したカテゴリはよくわからないです、ゴメンナサイ)とかなら、ジョブ型雇用って成り立つのではなかろうかと。
よくわからないけれど、基本的な業務内容がしっかり定義できるものであれば。そして同じ業界で相互互換が利く職種であれば。
しかし、日本の会社って、社風とか社の方針とか、謎の独自の進化を遂げている仕事ばっかりなんじゃないかと思うんですよね。実際のところ。
良かれと思って、そうなっていく。
そして総合職や管理職って、結局何でも屋なんじゃないかという・・・
偉くなっても何気に細かな実務が残っている会社から、名ばかりで実務は全く分かっていない人がポジションにいるケースまでブロードに存在する。
(というmomomiの前職は内資色の強い外資系で、社員は表向き総合職しかいなかったので詳細はよくわかっていない可能性があります。ズレてたらすみません。先に謝っておきます。)
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で、それらをすべて勘案した上で、ジョブ型って一括りにするのは無理があるやろって思うんですが。
私だけ? ジョブってなんだよーーー。
生粋の外資はまだ良いと思います。
この仕事をする人、それが全うできる人(もしくはできそうな人)をその役職につける=給料が決まる。余計なことはしない、そしてその職種に求められる仕事をする。できなければ外す。
サポート職は別にいる。
そもそも英語って具体的な定義づけが向いている言語だと思う。
workとjobは別の単語で、日本語はどちらも仕事だけど。
日本での業務範囲も限られているはずで、おそらく営業拠点的な意味合いが強いと思います。研究開発から販売までの泥臭い仕事を日本でやる会社はそう多くないはず。
でも、業務範囲が広がれば広がるほど、家事と同様に幅広ーい名もない業務が存在します。
それはいったい誰がやるんでしょうか?
そしてそれをやった人は得をするのか?損をするのか?
会社によっても違うように思います。
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前職でマネージャーをやっていたとき、ゴリゴリの外資畑出身の部下がいました。
私がいた会社では管理職候補の中で「本業で成果が出せる」のはもちろん「三遊間の仕事をとってきて、解決できる人」は評価が高かったのです。
部内、部門にとどまらず、例えば本部間での課題を解決できる人として。
で、マネージャーとしてはなるべく早く上に上げたいので(というのも、前職の会社は本当に管理職採用が難しい会社で、名ばかり管理職は入社時にポジションを下げて入れたりしていたのでちょっと不憫だった)、「三遊間の仕事も、うちがやるのが良さげな仕事だったらとってきてね、その時ちょっと損しても評価付けやすいから」と言っていたのですが、
「え、でもmomomiさん、私前にいた会社では管轄外の仕事をすると怒られていたのですが・・・」
と言われました。
確かにそれもそうだ、と思います。言われていることはわかります。
ジョブ型だったら、ジョブディスクリプションに書かれていないことをやるのは微妙でしょう。。。
でもさ、日本の会社ってジョブってあってないようなもんなんだもん。
人に仕事が就いているし、評価基準も制度に合わせてガンガン変わっていく中で、こっちだってあなたを推すために必死なんだってば。
とは言えませんでした。新米マネージャーには。
大学も人材育成機能として微妙だし、ガラパゴス化しているポジションに対しては経験者採用が必ずしもフィットしないこともある。
そんな中で、ジョブ型雇用ってどんだけワークするんでしょう?
世の中にはジョブと定義づけられる仕事ってどれだけあるのでしょう?
その辺、ちゃんと見通されて今後のことを話合われていますよね?
ややもするとますます低賃金で働くジョブばかりが増えそうで、怖いです。
辛口の記事になってしまいました。
読んでくださってありがとうございます。
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