Fennec 洋楽インディ発見マガジン

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Fennec 洋楽インディ発見マガジン

個人運営の洋楽発見ブログ。洋楽市場を盛り上げるために 主に洋楽インディロック・ダンス系のアーティストを紹介したり、洋楽を聴き始めたり新しいことを知る ”きっかけ”に慣ればいいなと思っています。 元クリエイティブマン、元音楽ブログ「Pack」運営の人が書いてます。

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最近の記事

コーチェラ、何見た?

先週、4/13-15に行われたコーチェラストリーミングは見ましたか? 現地に行ったこともあるので、ライブ中継を見るとあの目に見えるかのような直射日光と、一面の芝生風景を思い出します。 1日目はやはりラナ初日のヘッドライナーとして登場したラナ・デル・レイは日本ではまだ来日公演をしたことがありません。 これまで2度キャンセルになってしまった以降、急激に有名になってしまったこともあり、海外との知名度の差ができてしまったからでしょうか? そんなラナのライブを見るのは僕自身もはじめ

    • 【24年4月12日リリース】の洋楽アルバム

      2枚目のジンクスを壊す!『I’m Doing It Again Baby! 』/ girl in red 前作が総ストリーミング数10億以上と、大物と並ぶ成功を収めたノルウェー出身のマリー・ウルヴェンのプロジェクト。二枚目ジンクスを皮肉めいたコンセプトに、新たなロック/ポップを聴かせる。FRFにも出演決定! ジャングルシーンの注目株『Silence Is Loud』/ Nia Archives BBCのロングリスト選出、今季の注目アーティスト。ジャングルやドラムンベース

      • ブルージャイアントで、心震える

        音というのは振動できているから音波と呼ばれる。震えてるんだよ。 その音を浴びて観客も震える。その繋がりによって、心にまで振動が届く。 アニメ映画「ブルージャイアント」はジャズだが、ロックにも通ずるその振動を感じることができる素晴らしい映画だ。 ブルージャイアントと言うのは熱すぎて赤を超えた青の巨星の意味らしい。ここでは18歳のテナーサックス奏者"宮本大"を主人公に物語が語られていく。彼のジャズに対する熱さ、そして10代特有の青さ。 まぁ僕ら大人にとって見てみると、自分も

        • 2023年上半期洋楽アルバムの中で、最も発見的だった10枚を紹介

          今年はようやくコロナも収まって、海外アーティストの単独来日だけじゃなくて、サマソニやフジといったまだまだラインナップには少なめだけど海外アーティストが(そして特にバンド)しっかり開催されるのが嬉しい。 でもちょっとライブ離れしている自分がいたりして、購入するのになぜか一呼吸置いちゃうなんてのありませんか? そんなことをしていたらBlack Country,New Roadは売り切れてしまい、とてつもない後悔が襲ってきたので、そうならないようにAlex Gのチケットはちゃんと

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        • 年間ベストアルバム
          1本

        記事

          TikTokはじめました。

          もともと計画にはあったんですが、なかなかいいツールを選ぶことができずフォーマットを作るのに挫折したりして時間がかかってしまいましたが、ようやくTikTok版を開設し、いまけっこう投稿数も増えてきました。 もともとこの「Fennec」は気になるアーティストを紹介していこう!っていうとこだったり、個人的な年間ベストアルバムを紹介する場だったのですが、一部舞台を移して現在はTikTokメインで更新を行っています。 アイコンはおんなじ。 なぜTikTokなのかそもそも、なぜno

          いつもの光景が戻ってきたサマソニ‘22

          3年振りのサマーソニック。 初年度以外全て参加しているんだけど、純粋なお客さんとして参加したのは今年が初めて。 ここまで時間が空いてしまったのは、コロナの影響で生じたオリンピックの延期のせいだったりもあって、こんなにも時間が空いてしまったんだね。 昨年行われたSuper Sonicは、海外バンド勢がほぼいないちょっと寂しいフェスになってしまったけど、今回は海外の有名バンドを多数揃えた磐石のサマソニらしいラインナップになっている。 オーディエンスとしては、ここまで洋楽勢の参加

          いつもの光景が戻ってきたサマソニ‘22

          うっとりしてしまうR&B/ポップを聴かせてくれるロンドンのティーンエイジャー「Kamal.」 【ANTENA #13】

          Spotifyフォロー:33,425 Youtubeチャンネル登録数:1.05万人  ロンドンを中心に活動するシンガーソングライターのカマルは、ベッドルームから、つい口ずさんでしまいそうなしっとりとした甘いR&B/ポップを聴かせる。 現在18歳の彼は2021年6月にE.P「war outside」を発表。それ以外にも現在SpotifyにSg.が数曲と活動はまだまだこれからといったところだが、ロックダウンの少し前に発表された20年のSg.「Homebody」がSpotify

          うっとりしてしまうR&B/ポップを聴かせてくれるロンドンのティーンエイジャー「Kamal.」 【ANTENA #13】

          10代フロントマンによる、クールなシンセ・ロック・バンド 「Working Men's Club」 【ANTENA #12】

          Spotifyフォロー:24,567 Youtubeチャンネル登録数:3,110人 イングランドはウェスト・ヨークシャー出身のシド・ミンスキーを中心とする80sテクノやニューウェーブ/ポストパンクに影響されたような音を鳴らす4人組のシンセ・ロックバンド。 すでにオリジナルメンバーが脱退しており、現在では4人組になっているところなどを見ると、完全にフロントマンのシドによるバンドプロジェクトなのではないだろうか。 現在若干19歳という年齢的なところを見ても、Cajun Dan

          10代フロントマンによる、クールなシンセ・ロック・バンド 「Working Men's Club」 【ANTENA #12】

          コロナ禍における、洋楽ライブの再開はいつ?

          ※一部異なるような内容があれば、追記修正させていただきます。あくまでいちファンの嘆きのような記事だと思ってください。  ここ最近、音楽フェス関連で良いことも、悪いこともSNSだけでなく普段縁のないTVニュースでも取り上げられてしまい、ファンじゃない人でも目にすることが多くなったと思う。 フジロックを運営するSMASHは、洋楽にはこだわらずロックフェスの火を絶やさぬためにアイデンティティでもある洋楽を切ってでも開催に振り切ったと思うし、逆にオリンピックの影響でサマソニが開催

          コロナ禍における、洋楽ライブの再開はいつ?

          多彩すぎて実像が掴めないブリットレイブミクスチャー 「Everyone You Know」 【ANTENA #11】

          Spotifyフォロー数:55,007 Youtube登録数:9.29万人 ※投稿時点  ロンドン出身のRhysとHarveyによる兄弟ユニットで、HIP-HOP、パンク、レイブ、エレクトロなどに影響を受けたミックスは、現代風なミニマルセットの中で90年代のミクスチャやプロディジーを彷彿とさせる激しさを持ちながら、ブリットポップのメロディをかますという非なるジャンルを混ぜ込むという、まるでDJが色々なジャンルをミックスしているかのような多彩な音楽性を感じさせる。 2018

          多彩すぎて実像が掴めないブリットレイブミクスチャー 「Everyone You Know」 【ANTENA #11】

          メランコリックテクノと、The Streets 「FOR THOSE I LOVE」 【ANTENA #10】

          Spotifyフォロワー:10,598 Youtube登録数:2,830 ※投稿時点 近しい人が突然いなくなってしまった時、愛する人はいつかいなくなってしまうということを強く実感する。 そして少しの時間を開けて大事なことを忘れた頃、人は日常に帰っていく。 今回紹介するのはイギリス・ダブリン出身のプロデューサー、デビッドバルフェによるソロプロジェクト「For Those love」(私の愛する人のために)。 今年3月に同名タイトルのアルバムがリリースされデビュー作となったが

          メランコリックテクノと、The Streets 「FOR THOSE I LOVE」 【ANTENA #10】

          ノルウェーのベッドルームロック 「Girl in Red」 【ANTENA #9】

          Spotifyフォロー数:3,643,960 Youtubeチャンネル登録数:194万人 ※投稿時点 今年のBBC Sounds 2021にもノミネートした22歳のノルウェー出身シンガーソングライターマリー・ウルベンによるソロプロジェクト。 17-18年ごろから注目され始めたのだが、自作曲「i wanna be your girlfriend」は、その年の『The New York Times』が選んだ楽曲ベスト10に選出されるなど、新人アーティストとしては異例のランクイ

          ノルウェーのベッドルームロック 「Girl in Red」 【ANTENA #9】

          新世代のポッププリンス 「Conan Gray」【ANTENA #8】

          Spotifyフォロー数:3,788,703 Youtube登録数:407万人 ※投稿時点 10代の頃からYoutubeにカバーやVlogなどを投稿し始め、デビューEPは3億回以上のストリームを記録。20年のデビューアルバム『Kid Krow』は全米アルバムチャート初登場5位と、その年最大の実績を残す新人アーティストになった。 ってWikiに書いてあったんだけど、日本でどれだけ知名度があるんだろうか? ここ最近、かなりのレアケースとしてビリー・アイリッシュが日本でも注目さ

          新世代のポッププリンス 「Conan Gray」【ANTENA #8】

          様々なジャンルを行き来する孤高のDIYアーティスト 「Yeek」 【ANTENA #7】

          Spotifyフォロワー:165,032 Youtubeフォロワー:2.59万人 ※投稿時 LAを拠点に活動するシンガーソングライターで、インディロックとHIPHOP・ソウルを自由に行き来して、ジャンルレスとも言える様々なジャンルを繋いで気持ちのいいサウンドを僕らに聴かせてくれる。 元々はニュージャージー州生まれで、現在はL.Aを拠点に活動している。 キャリアのスタートは、パンクやハードコアバンドで、ラップをしたりしながらビートを作り始めたそう。 プロデュースからレコーデ

          様々なジャンルを行き来する孤高のDIYアーティスト 「Yeek」 【ANTENA #7】

          極上のインディポップとラップで、がっちり掴まれる耳と口 「Roy Blair」 【ANTENA #6】

           コロコロと変わるそのビビッドな髪色で、90年代のポップ/ミクスチャーサウンドにも通づる甘くも軽快なインディポップを聴かせてくれるのが、L.A出身のSSW、ロイ ブロイ。 彼のサウンドは、ほどなく甘いティーン・ポップに哀愁感漂うブルース、サーフロック、ベッドルームを加えて、さらに現代的なHIP-HOPのクリエイティブでコネコネしたとでもいいましょうか。 それもBROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)の中心人物であるKevin Abstractなんかが呼応しているのが

          極上のインディポップとラップで、がっちり掴まれる耳と口 「Roy Blair」 【ANTENA #6】

          語るように謳うニュー・オルタナ「Dry Cleaning」 【ANTENA #5】

          語るような女性ヴォーカルと、その空間系ながらソリッドなギターサウンドが90年代初頭のオルタナやニュー・ウェイヴを感じさせてくれるサウスロンドンを拠点に活動する4人組。 (ちなみに歌うように話す芸術的パフォーマンスのことをスポークン・ワード(Spoken word)というらしい) 2017年のカラオケ・パーティをきっかけに結成し、19年にはEPをリリースしたことでメディアからも即注目バンドとして認知されたようだが、さらには「4AD」からリリースされた今年発売デビューアルバム『

          語るように謳うニュー・オルタナ「Dry Cleaning」 【ANTENA #5】