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うっとりしてしまうR&B/ポップを聴かせてくれるロンドンのティーンエイジャー「Kamal.」 【ANTENA #13】

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 ロンドンを中心に活動するシンガーソングライターのカマルは、ベッドルームから、つい口ずさんでしまいそうなしっとりとした甘いR&B/ポップを聴かせる。

現在18歳の彼は2021年6月にE.P「war outside」を発表。それ以外にも現在SpotifyにSg.が数曲と活動はまだまだこれからといったところだが、ロックダウンの少し前に発表された20年のSg.「Homebody」がSpotifyで1,000万超えの再生をされ、ビリーアイリッシュがファンと公言するなど今後、大きな注目を集めそうな勢いだ。

彼の楽曲はHIP-HOP、R&B、インディなど様々なバックグランドを感じさせてくれるが、そのミニマルなベッドルームポップは彼の魅力的なボーカルをより引き立たせている。
わかりづらかった壮大な楽曲でもアコースティックver.を聴くと、その楽曲の良さがシンプルに伝ってくる、そんな感じ。

彼の入門としてはまず上に挙げた「Homebody」を聴いてもらいたいが、個人的には「lose」や「blue」といった弾き語りスタイルで彼のボーカルをより堪能できる曲がいい。
特にこのE.Pの冒頭曲「lose」は、初期のThe 1975なんかにも通づる甘さがあり、こんな曲歌われたら「彼女かっ!」っていうぐらいうっとりしてしまいますね。

このインディポップ界隈の面白ところは、アイドルが歌っていそうな極上のポップソングをティーンのアーティストが、自分のベッドルームからクリエイトしてしまうってこと。
商業的な派手派手しいポップさはないが、内省的でみんなで盛り上がるというより一人の部屋で聴くのにちょうどいい。

大手レコード会社の大掛かりなクリエイティブが入っているわけではない(と思う)にも関わらず、こんな耳障りのいい曲を作って発信してしまえるのだから凄いを越えて、ほんとうに恐れ入ってしまう才能だと思う。

ぜひこのカマルの曲を聴いて心奪われてほしいのだが、彼のような曲は「ここに素晴しいアーティストがいるよ」と叫びたい反面、自分の中にそっとしまっておきたいような、そんな楽曲かもしれません。

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