コロナ禍における、洋楽ライブの再開はいつ?

※一部異なるような内容があれば、追記修正させていただきます。あくまでいちファンの嘆きのような記事だと思ってください。

 ここ最近、音楽フェス関連で良いことも、悪いこともSNSだけでなく普段縁のないTVニュースでも取り上げられてしまい、ファンじゃない人でも目にすることが多くなったと思う。

フジロックを運営するSMASHは、洋楽にはこだわらずロックフェスの火を絶やさぬためにアイデンティティでもある洋楽を切ってでも開催に振り切ったと思うし、逆にオリンピックの影響でサマソニが開催できないクリエイティブマンの代替イベントであるスーパーソニックは、ロックバンドというこだわりを捨ててでも、海外アーティストを日本に呼んでライブを再開する一例にするという、なにか心意気のようなものが見られるなと思うわけです。

さて、ここで気になっているのは音楽フェスも段階的にだが「開催」自体はできるようになった。
他に多くのアーティストもライブをやったり(実際にW-KEYAKIフェスに行ってきたし)、オリンピックも開催された。
そんな中、フェスをどう開催するのか?ではなく「はて、洋楽のライブはどうなっているのか?」という現状が気になった。

なぜなら、自分のような洋楽ファン(主にUSやヨーロッパ圏の主流およびインディ音楽が好き)からすると、特にサマソニとフジという二大洋楽フェスは絶対に不可欠な存在。
気軽にフジに行く事はできないが旬のアーティストがラインナップすることで、たくさんのアーティストをこの機会に知ったり興味を持つことができていた。
基本的に洋楽のライブにしか足を運ばない自分にとっては、まだまだライブは遠い日の夢のように思えてしまう。


上にあげた両社のサイトを見てみると、最後に開催された海外アーティストは、

・20/2/26 Jay Som 東京公演(SMASH)
・20/2/27 Omar Apollo 東京公演(クリエイティブマン)

振り返ってみると2020年の2月から数えて既に1年5ヶ月もの期間、洋楽のコンサートは開催されていない、さあどうする洋楽ファンよ(といってもそんな大きな括りのファンはいるのか?)。
そんな状況の中で、音楽フェスが話題になっても国内アーティストの興行が再開になっても、やっぱりちょっとだけ自分事ではないんです。

洋楽ライブをやるためのハードル

ちなみに気になって現在の外国人の来日状況を確認してみた。
やや古いデータだが2021年6月では、ひと月に9,000人程度が来日。その中でアメリカ(1,200人)、イギリス(300人)と主要洋楽アーティストの国からも訪日自体は行われている(ただし目的は不明)

ただし、以下の条件が大きなネックになっているようだ。

(1)日本到着前14日以内に特定の国・地域(※)に滞在歴がある外国人は、当分の間「特段の事情」がない限り、上陸拒否する

(2)日本人を含むすべての入国者は、出国前72時間以内の検査証明書を提出する必要がある。所持していないと航空機へ搭乗できない。また、特定の国・地域(※)に関わらず、自宅もしくは指定場所で14日間の待機、到着後の空港からも含め国内で14日間の公共交通機関不使用、位置情報の保存などが求められる。「変異株流行国・地域」は陰性証明の提出、検疫所指定の宿泊施設で3日間の待機のち陰性判定だと退所できて14日間の自宅などでの待機。

これを見ると現状、来日すること自体はできるが著名なアーティストをライブの2週間前入りさせるのはかなりハードルが高い。
そう考えると、多数のアスリートが来日するオリンピックはどうだったのだろうか?

オリンピックだけ特例措置されてた…

あまり参考にならなかったので、続いてサッカー日本代表がどうなっているか?

海外から帰国する選手たちは、出国前72時間以内にPCR検査を受けて陰性が証明されてから移動を開始し、日本に入国する際も空港内で抗原検査を実施。入国の翌日から3日目まで毎日、新型コロナウイルスの検査を行い、そこで陰性が証明されてから練習などへの参加が可能になる。

それ以外にも帰国選手と国内選手は基本的に隔離されて行動するなど、「とにかく厳格な防衛措置を講じることを条件に」特例措置が与えられているようでした。

これは例としてF1レースレベルでも却下されているようですし、民間企業が信頼を経て、特例措置を申請し快諾されるにはまだかなりハードルが高そうだと思えます。
特に今回の一件で、世間の音楽イベントを見る目は確実に厳しくなってしまったと言わざるを経ません。

ちなみに最後にもうひとつ、今年近々でアメリカで開催された大型フェス・ロラパルーザのラインナップに国を跨ぐ移動をするようなアーティストをブッキングしたのか?という疑問。

基本的にはアメリカ人アーティストで固められているようだが、一部アメリカ以外のアーティストも見られるようだ。ただ彼らについてはアメリカで活動している可能性があり、結局なんとも言えなかった。
ただ海外を拠点にする大物アーティストの出演は無いように思える。

ちなみにニュースなどでも入国緩和が取り沙汰されることが多くなってきたので、行き当たったのが外務省のサイト。

まずビジネス人材から、徐々に入国後の行動緩和が検討されているようだ。

今後、開催するためには

 現状で特例なしで有名アーティストを2週間缶詰にするというのはかなり非現実的。
できたとしてもあの我の強いアーティストたちを主催者がガチガチに管理しなければいけないわけだが。うーん、かなり難しそう。

そう考えると、スパソニの来日アーティストは特例処置などが出ているのだろうか?もし2週間隔離を厳密にやるとなると、もう来日している必要があるだと....。

と思ったのですが、この記事を見ると来日後3日間のホテル隔離は行われるみたいです。

またこのホテル隔離にあわせて、外国スタッフのみで決められた動線を移動する、接触人数も極力減らす、最少人数で来日してもらう、観光・公共の移動不可など、オリンピックなどでも採用されたバブル方式と呼ばれる

開催地を大きな泡で包むように囲い、選手やコーチ・関係者を隔離。外部の人達と接触を遮断する」方法

が運営が必要になってくるんだろうな。
こう考えると規模の小さい単独ライブの方が開催はしやすそう。かなり行動が制限されてしまうから可哀想ではあるが。

それ以外にもそもそも、日本自体がライブを行える安全な環境になっているというオーディエンス側の準備ももちろん関わってくるわけだが、これは国内アーティストでのライブやフェスが開催されている以上、ある程度準備はできているといっても問題ないだろう。

フェス定着後の招聘交渉は、「フェスと合わせて単独もやる」ということが多いから、まずは興行的な面から見てもフェス復活が先なのかもしれない。単独公演については、DJ一人だけ呼んで来日公演をするというのは比較的いまでも出来てしまいそうで、行動緩和がされれば単独公演が先に再開されるのかも知れないな。

これがこのように段階的に緩和なのか、それとも一気に再開なのかはわかりませんが、この行動制限緩和が洋楽ライブの再開の鍵になってきそうだ。

今後、日本で海外アーティストの公演を行うためには

ネットの情報をもとに現状を調べてみたのだが、

やはり政府公認の特例措置を得ることは限りなく難しいと考える。
再開にはせめて「ワクチンパスポートや行動制限などの実施をすることで隔離措置は必要ない。」状態まで回復する必要がありそうだ。

ぼくたちにできることは、やっぱり日本に来ても大丈夫だよ!って言える状態にはしておかないとだね。
洋楽ファンの苦悩はまだまだ続きそう。

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