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■善い会社作りには、規則やルール整備・徹底より道徳的想像力を『理論とケースで学ぶ 企業倫理入門』


僕は産業能率大学の通信講座の教科書を3冊ほど書いています。

『周囲を巻き込む相談の極意!』
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/distance-learning/course/C1O1-01.html


『今からはじめるリーダーシップ』
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/distance-learning/course/B9M1-01.html


『多様さのマネジメント』
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201707/04-01.html

その編集担当としてお世話になった
本橋潤子さんが、慶應義塾大学の商学博士の学位を取得されて、
産業能率大学の専任教員として准教授に就任されました(拍手!)
また中央大学ビジネススクールでも兼任講師を務められています。


ということを、共著『理論とケースで学ぶ 企業倫理入門』
https://www.amazon.co.jp/dp/4561257497
を献本頂いて知って、長年の努力に深い敬意を覚えています。

研究書なので、一般ビジネスパーソンには
難解なところはあるものの、先人研究者の考察をもとに
人を活かす経営の現在とこれからの潮流を考察する
骨太な好著だと感じました。


特に「道徳的想像力」の大切さはとても共感します。


多くの企業・団体では、不正や不祥事が起こるたびに
規則・ルールをマニュアルに細かく規定して
再発を食い止めようとする動きが起こります。


さらに、経営や本部から
上意下達で規則厳守の号令が下ります。


長年の人材育成支援の経験から、
僕はたいていこの取り組みは
期待する効果を得られないと考えています。

そもそもこの経営手法には社員への信頼が感じられません。

大切なのは、経営者が社員を性善説に立ち信頼すること。

そして現場で働く一人ひとりが、全員細かなルールを
すべて暗記することは不可能だし、
たとえ暗記していたとしても、行動に変化が起こるかどうかには
さらに大きなギャップがあるからです。

大切なのは、
現場で働く一人ひとりが経営者などトップが
掲げる企業理念やビジョンにどれだけ共感し、
行動規範(ルールではないのでシンプルな原理原則)をもとに
自律的に考えて行動できるかどうか。これがすべてです。

流行りのSDGsやESGに乗っかったビジネス書が溢れる昨今。
浅薄な本に消化不良気味な方に是非おすすめです。

すべては、日本の上司を元気にするために。


※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12734306764.html

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