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木下勝寿著(2022)『時間最短化、成果最大化の法則』ダイヤモンド社

短時間で成果を上げるにも考え方次第

最近は単行本のような本はkindle版でiPad miniで読んでいます。この本も何かの記事で引用されていたのでポチッと購入してみました。

世の中、多くの人が直ぐに成果が上がることを期待しているかも知れない。ただ成果が出るにしても、闇雲にそれを求めても実は大したことでは無かったりする。本書は、それを実現するためには「思考のアルゴリズム」が重要であり、成果というのは、その思考のアルゴリズムとスキルの掛け算と説いている。思考のアルゴリズムとは考え方の癖のようなもので、本全体で45の考え方の癖を解説する手法が取られる。

成果を上げるには、重要度や緊急度を勘案した優先順位をつけることだったり、物事を記憶に頼るのではなく、必要な時に正確に気づけて確認できるツールをもつことだったり、実はめんどうくさいと思うものはチャンスと心得たりと、当たり前のことではあるけど、改めてその重要性を認識できる。

ユニークな考えとしては、その人に訪れる壁というのは、その人が乗り越えられる高さで現れるという考え。確かにその人にとって突飛なものは、もはや壁でも無いし、簡単にクリアできることも壁とは認識しない。その意味で自分が壁を感じたら、むしろ有り難くその体験に感謝しないといけないのだろう。

この手の本は全体としてはあまり新しいオリジナルな点は乏しいけど、所々に自分が忘れていたり、最近気づいてなかったりすることが少し散りばめられている点で、読んでいて飽きさせない工夫があるのだろう。

このくらいの軽い本が、昼休みの読書にはもってこいなのかも知れない。

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