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不運は続くよ、どこまでも… 肺それま~で~よ~…の巻

またまた病院に

1月5日に術後の診察に行って、リンパ節への転移に落ち込みながらも、何とか気持ちを持ちなおし、そしてまた1月27日に化学療法(抗がん剤治療)の今後の医療方針を聞いてきました。

抗がん剤治療って、テレビドラマの観過ぎかも知れないけど、やっぱり脱毛は気になるところ… とりあえず医療用の帽子は購入したけれど、ハゲないことを祈るのみ…
 
手術後の肺のリンパ節への転移は、呼吸器外科の先生から1月5日の診察で話がありましたが、その詳細を今回聞くことができました。

切除した肺の叫び ~遺伝子検査結果~

今回からは呼吸器内科の先生にバトンタッチ。
先生からは、先の病理検査の結果と、その後の遺伝子検査の結果を告げられました。
 
まずは病理検査についてですが、切除した肺のリンパ節部分から24のサンプルを採取して、そのうち2つのサンプルから癌細胞の浸潤が発見されたそうです。これにより手術前は癌のステージがⅠAだったものが手術後にはⅢAに上がることになったとのこと。
 
その病理検査後に、リンパ節に浸潤している癌細胞を遺伝子検査にかけ、複数の癌の遺伝子の存在が知られている中で、そのうちの一つである「EGFR遺伝子の変異」が発見(陽性)されたという結果が出たそうです。遺伝子結果の文書も見せていただきました。
 
また、わたしの切除した右肺上葉の写真も拝見…
気管支から枝分かれした3つの管が白く写っていました。生まれてからずっと一緒に成長してきた自分の肺をまじまじと眺めると、癌になったとはいえ、愛着があり、分身でもあり、手術の時に離れ離れになり、さよならすら言えなかった肺のその写真を眺め、こころのなかで「さようなら、ありがとう」とつぶやきました。なんとなく切除された肺に寂しさを感じました…
最初はグロテスクな感じに見えたけど、まじまじとみると本当に愛おしい…わたしの肺…遺伝子結果を知らせてくれてありがとう…
 
さて、EGFR遺伝子の変異による肺癌はアジアの人に多い特徴を持つそうで、煙草を吸わない人や女性の肺腺癌の多くが、このEGFR遺伝子の変異によるものらしいです。そのEGFR遺伝子の増殖を阻害する抗がん剤としてオシメルチニブという薬剤を服用すると効果があるらしく、これを3年間毎日服用する必要があるとのことでした。
 
これに加え、既に癌細胞がリンパ節転移しているため、多臓器への転移を阻害し再発を防ぐため、点滴による化学療法を、オシメルチニブ服用の前に行うという治療方針の説明を受けました。

化学療法(抗がん剤治療)

まずは抗がん剤治療は点滴で行うとのことで、CDDP(シスプラチン)とVNR(ビノレルビン)を用いるとのことでした。CDDPとVNRの2つの点滴をあわせると、わたしの身長と体重換算で12時間必要らしい…。

https://www.tachikawa-hosp.gr.jp/user/media/tachikawa/page/cancer/hai/reg-hai015.pdf

治療は3週間を1サイクルとして、最初の週はCDDPとVNRを点滴し、次の週はVNRを点滴するそうです。最後の週は何もしないで経過観察。これを4サイクル分実施し、その後はEGFR遺伝子の増殖を阻害するオシメルチニブの服用に移るようです。
 
入院については、最初の1サイクル目は、点滴による化学療法のあとの白血球減少の検査などを含め2週間の入院が必須らしい。2サイクル目からは、体力の状態次第で1泊2日×2回(週)ないし2泊3日×2回(週)の入院になるとのことでした。
 
とはいっても、入院前にはPCR検査が必要なので、入院前の土曜日も予定がつぶれることになるんですよね~♪ また病院疲れが続くかな~♪
 
入院となると、また6人の相部屋なので、イビキ地獄で寝れないかな~♪

医師の診断書

前回は右肺上葉の切除手術に関して診断書を書いてもらいましたが、今回は化学療法に移行したため、再度医師の診断書を新たに記載していただきました。
 
医師の診断書があって、初めて職場の病気休暇対応ができるので、わたしにとっては生命線の一つなのです。前回も急に先生にお願いして書いていただけたので、本当に助かりました。
 
今回の病名は「#肺腺癌 pStage ⅢA」で、Stageの前に「p」があるのは、手術後に判明したという意味だそうです。

医師の診断書といえば…保険金申請で…

12月の右肺上葉切除手術の入院に関して、わたしの加入している保険会社に3大疾病による保険金請求をしました。
保険金申請用紙と、病院から自宅に送ってもらった封書を厳封のまま同封し、これで保険金が下りるのを待つだけだと思っていました。ところが生命保険会社から保険金申請書類は入っていたけど、肝心の医師の診断書が入っていないので、早急に送ってほしい旨の電話を受けました…。
 
生命保険会社によると、わたしが医師の診断書と思って保険金申請書類に同封したものは、なんと切除した肺を病理検査後に遺伝子検査を追加した、その検査料金を前回の会計時に換算していなかったので、今回の会計に組み込むとの病院からわたし宛の文書通知だったようです…。不運というのは連鎖するものなのかも知れませんね~♪
 
ということで、1月27日に診断を受けた際に、入院手続きも行い、そのときに前回申請した保険会社の書式の医師の診断書はどうなっているかを聞いたところ、数日前に自宅に郵送しているとのことでした。自宅に帰宅後に、確かに郵便ポストに特定記録郵便として入っていました。
 
その保険会社書式の医師の診断書は、月曜日に保険会社のおばさん(お姉さんと言わないと…)に手渡すことにしました。これで保険からお金がでるので、お金の心配はなくなりそうです…
 
次回2週間の入院なので、これはこれで請求できるかと…

これからの予定

仕事上もやりたい仕事が山のようにあるのに、先々の予定が立てられず、歯がゆい思いをしているので、入院治療はできるだけ早めにしてほしい旨、先生にお願いしたところ、「1月30日からでも大丈夫かも」ということでしたが、さすがに急すぎるのも難しいので、その次の2月6日(月)からの入院になりました。
 
ということで、まずは以下の通りに…
 
1サイクル目
2月4日(土) 入院前検査(PCR検査、採血、胸部X線、CT検査、心電図)
2月6日(月)から2週間入院予定
2月20日の週は出勤予定
 
2サイクル目からは、1泊2日×2週か2泊3日×2週か、1サイクル目の様子をみて判断…
 
この4サイクルを耐えると、あとは毎日の薬剤の服用が3年続きますが、自由に仕事ができますし、3か月に1回程度のCT検査で済むそうなので、やっと未来が明るく見えそうです。
今まで自分の死しか頭になかったので、生きる希望だけでも持たせていただけるだけで、かなり前進した感じがします。
 
ただ副作用は、吐き気・嘔吐、食欲低下、骨髄抑制(白血球減少・出血・貧血)、下痢、便秘、口内炎、味覚障害、体のだるさ、脱毛、皮膚への影響、手足のしびれ、腎臓・肝臓・心臓・肺等への影響など様々あり、自分がどの症状に脅かされるのかは未知数です…
 
本当は、今日、明日で散髪に行きたかったのですが、近い将来脱毛になるのなら、今だけでも多少長い髪の毛を満喫しようかと思ったり…。とりあえず、明日は白髪だけ染めることにしよう…

最後に

手術後から咳が出始めて、なかなか改善しないので、先生に質問してみた。わたしの場合、今回切除した右肺上葉はCTガイド下肺生検で癌であることが確定したからなのですが、それ以外に癌とは判断されてはいないけれど、残り2か所に小さな影があります。切除した肺癌がなくなると、他の癌の疑いのある箇所が活性化されることがないのか気になるので、聞いてみたところ、特にそのようなことは起こらないということでした。ただ念のために、入院前のPCR検査で外来の際にCT検査も追加していただくことになりました。個人的にすごく気になっているのでCT検査で確認できる点は嬉しく思いました。疑いのありそうなところをつぶしていただけると、本当に変な妄想に走ることを防げるので、本当に助かります。
 
そうそう、今回転職の機会があり、たまたま人間ドックを受けて、このような事態になってしまったけど、転職を決めなかったら多分人間ドックには行っていなかったはず…
 
そこで、仮に前職で60歳定年になった時に、人間ドックを受けた場合、つまり3年後に人間ドックを受けたと仮定すると、癌の進行はどうなっていたと思うかを先生に訪ねてみました。あくまで断定はできないものの、その場合は癌のステージがⅣになっている可能性が高いということでした。
 
まだⅢAでとどまっていると理解しないと自分を納得させることができないかな~♪
 
これからが癌との本当の戦いなのかも…
毎日毎日生きててよかったと思えば、まだまだ私にも笑顔が出せるかな~♪

Keep on Smiling!

若かりしころは、メールの最後に必ずそう書いていたような…
何時までも笑顔でいられる自分でありたいものです…


追記

やりたい仕事が目の前にあるのに思いっきりできない…
先々の予定が立てられないって本当に地獄です…
現代に生きながら地獄を見ているので、せめて近い将来旅立ったときは地獄以外をお願いします…


 

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