東京都児童相談所福祉専門職|コミュニケーション&リフレッシュ研修
株式会社フィアレスでは、東京都福祉人材トレーニングセンター様にて研修を実施いたしました。どうして弊社に研修を依頼していただいたのか、どんなことを目標に、どんなことを実施したのか、などをこちらの記事でご紹介いたします。
※記事内に登場する写真に写っている方は、ファシリテーターまたはアシスタントです。児童相談所職員の皆様のお顔は伏せております。
研修の目的
今回の研修では、コミュニケーションについてトレーニングしていくことに加え、日々人と全力で向き合う児童福祉司さんや児童心理司さんが、大きい声を出して笑ったり、感情を抑えずに出すことで、リフレッシュしてもらうことを目的に実施しました。
研修で取り上げたポイント
今回の研修でも、さまざまなワークを行いました。その中でもポイントになった点とワークを2つ紹介します。
①わからなかったら「真っ白」
例えば、シュートを打ったら絶対に入れなくてはならない。
バッターボックスに入ったら絶対にホームランを打たなくてはいけない。
そんなことを思うと、身体が固まって逆にパフォーマンスが落ちてしまうことは想像しやすいですよね。
即興演劇においても同じで、毎回いいアイデアを出そう、面白いことを言おうとすると、固まって何も出てこなくなってしまいます。いかにリラックスした状態でいるのか、できなくてもいいというマインドを持って舞台に立てる身体を作れるかが大事になってきます。
しかし、ことコミュニケーションにおいてはそう思えないことが多いのではないでしょうか。
・何か聞かれたらすぐにちゃんと返さなくてはいけない。
・間違ったことを言ってはいけない。
・わからない、と言ってはいけない。
そんなことを思ってしまう瞬間はありませんか?
そうやって緊張していることで、結果何も答えられなくなってしまったり、思ってもいないことを口走ってしまい誤解を与えてしまったりなんて状態が生まれます。
今回の研修を通して
・アイデアが思いついていません。
・何を言ったらいいかわかりません。
・次どうしたらいいかわからず困ってます。
という時は「真っ白」といって表現することを大切にしてきました。
しかし、「真っ白」と言っていいとなっても、実際は「申し訳ない」と思ってしまったり、真っ白という状況であることに気づけないなど、すぐにできるものではありません。できない前提で、研修の中でたくさん練習していきました。
参加者の皆様の感想・ふりかえり
自分が相手をどう見ているかで、自分が変わる「レッテル」
演劇やコミュニケーションの世界ではよく言われる「レッテル」「バイアス」。自分がどう見ているかで相手の見え方や印象が変わってきてしまうことはよく知られていることかと思います。
今回はさらに行動の面からも「レッテル」を感じてもらうためのワークを行いました。
<ワークのやり方>
2人で行う。
A:家に迎え入れる
B:家に訪問する。
AとBは初めて出会う設定。
まずはなんの情報もない状態でAの家にBが訪問する。続いて、Bは連続殺人犯であり、Aはその指名手配の写真をみたことがあるという設定をAにだけ伝える。Bは変わらずAの家に訪問する。
家に訪れた初めましての人が、前情報なく出会う人と、連続殺人犯で指名手配されている人だったら、自分の行動がどう変わるのかを体験するワークです。
参加者の皆様の感想・ふりかえり
研修全体の感想
実施した研修について、全体の感想ももらいました。
日々さまざまな状況に出会う児童相談所の職員の皆様は、日々保護者や子ども達と直接関わる、いわば現場の最前線で働く方達です。皆さんにとって知識だけでなく、今その現場でどんな自分でいるのか、どんなことを発信できるのかという、身体や心のトレーニングを積んでいくことは、大きな助けになるのではと思います。
インプロ・演劇というジャンルで活動している私たちだからこそ持っている、身体と心の学びや感覚を、これからも広げていきます。
ミッション『即興と表現の力で、生きるを面白くする』
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