スポーツ選手が、子どもたちのためにしなくてはならないこと
スポーツの歴史はオカルトの歴史
ある年齢以上の方はご存知かもしれない。
かつて箱根駅伝に出ていた選手が、スポーツ選手がテーピングするときのテープを細く切って、肩や太ももに格子状に貼っていた光景を。
僕は子どもだったので「あれはそんなに効果があるんだ!」とバカ丸出しで信じていた。大人になってみれば、テープを格子状に貼ったところでパフォーマンスが上がるわけがないことはわかる。
…のだが、当時の大人たちもそれを信じていたのはゾッとする。
ファ○テンとかコラン○ッテとか。
あれから四半世紀以上経っただろうか。
いまだに「貼れば体の生体電流がどうのこうの」とか「首にかけるとマイナスイオンがどうのこうの」といった商品を大学生、プロ野球、プロゴルファー、Jリーガー…ありとあらゆるメジャーアスリートが「オカルト商品」を使っているのだ。
これだけ「コンプライアンス」が叫ばれているメディア界で、このことがスルーされているのは、なんてことはない「スポンサー」だからだ。
スポーツ選手は影響力を考えろ
そのせいかどうか知らないが、中学生や高校生までが、このようなオカルト商品を使い始めているということだ。「サギに注意」とか「闇バイトに手を出すな」とか言っている教育機関やメディアは、オカルトグッズ使用に警鐘を鳴らさないのだろうか?
プロ選手も何かにすがりたい気持ちはよくわかる。人生をすべてそのスポーツに賭けているのだから、何が何でも勝ちたいというのはわかる。しかし、子どもに悪影響を及ぼす勝ち方をして、後ろめたい気持ちはないのだろうか?
スポーツ選手を引退した人が「夢の叶え方」的な講演会をしているが、その夢がウソで塗り固められた夢なら子どももがっかりするだろう。
メディアもコンプラ、コンプラというなら、子どもに害のある情報こそどうにかすべきではないのか?
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