丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)『人形のBWH』文藝春秋 2009年11月刊 320ページ
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『人形のBWH』
文藝春秋 2009年11月刊
320ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4163719601
https://www.amazon.co.jp/dp/4167138255
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163719603
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167138257
2009年12月25日読了
福岡市総合図書館蔵書
2019年1月26日購入
ブックオフ 200円
『オール讀物』
2007年10月号~2009年3月号
連載十七篇
「替唄考」
「娯楽としての戦争」
「戦国時代の心理学」
「木久蔵改メ木久扇」
「与太を飛ばす」
「わがミシュラン論」
「スクープ譚」
「星旗楼椅譚」
「朝日の「葉」のこと」
「ヘタウマの元祖」
「ロンメル戦記」
「『源氏物語』千年紀を祝ふ」
「荒木又右衛門」
「犬と人間」
「なぜ1001なのか」
「明治人物論」
「道鏡の口説き方」
いつもながらの豊富な話題と独特な語り口で、
ページをめくる手が止まりません。
装丁・イラストレーションもいつもの通り
和田誠(1936.4.10-2019.10.7)。
「先日、本屋を覘いてゐたら、
池波正太郎(1923.1.25-1990.5.3)
『真田太平記』
[『週刊朝日』1974-1982 連載]
が並んでゐて、十二冊を買つてきた。
この『真田太平記』はあまり騒がれないけれど、
なかなかいいですよ。
池波正太郎と聞くと、みんなが
『鬼平犯科帳』や『剣客商売』ばかりおもしろがる。
あれは納得がゆかないなあ。
彼の最高傑作は
『雲霧仁左衛門』
[『週刊新潮』1972-1974]
ですが、あれは別格で、
長いものではこの『真田太平記』がよく出来てゐます。
わたしには、読切り形式のものより、
かういふ大長篇のほうが、
「ぴつたりくる……」
のである。
と書き方まで池波ふうになつてきた。」
p.54「戦国時代の心理学」
https://ja.wikipedia.org/wiki/真田太平記
https://ja.wikipedia.org/wiki/雲霧仁左衛門
池波正太郎は、映画や食べ物についてのエッセイしか
読んだことがないので、
『雲霧仁左衛門』を読んでみることにしました。
「今の日本人は、日本史を主として
司馬遼太郎[1923.8.7-1996.2.12]によつて学んでゐる。
優秀な作家ですばらしい努力家だつたから、
学ぶにふさわしい教師である。
現代日本人の師匠の選び方は間違つてゐません。
しかし司馬がじつに熱烈な近代主義者であつたため、
その分だけ彼の描く過去の日本が
われわれ近代人にわかりやすいものに
変質してゐることもまた事実なのである。」
p.67 戦国時代の心理学
司馬遼太郎も
『空海の風景』(『中央公論』1973-1975)
しか読んだことがないので、
何か他にも読んでみたいと以前から思っていました。
何を読もうかなあ~。
追記(2023年8月)
もう十数年経ってしまいましたが、
あれからも司馬遼太郎を一冊も読んでいません。
Ars longa, vita brevis.
少年易老學難成
エクセルファイル
"発表年月日順・丸谷才一作品目録.xls"
現在3018行
目次・初出・書評対象書を、
単行本80数冊分他、
発表年月日順に並べ変えて編成中。
完全編年体・丸谷才一全集
を夢想(妄想)してます。
読書メーター
丸谷才一の本棚(登録冊数175冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091201
高校生の頃(1970-72)に読んだ
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』
早川書房 1963.8
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
以来五十年以上読み続けてきました。
読書メーター開始以前に読んだ本が多く
感想(メモ)を記入していない本も多いですが、
ご笑覧いただけましたら幸甚と存じます。
https://note.com/fe1955/n/ncecbb5720ade
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本文学史早わかり』講談社 1978.4
『無地のネクタイ』岩波書店 2013.2
池澤夏樹(1945.7.7- )
「メイキング・オブ・文学全集」
『池澤夏樹、文学全集を編む』河出書房新社 2017.9
https://note.com/fe1955/n/n49dc2860af81
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『梨のつぶて 文芸評論集』晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/n3c66be4eafe5
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『日本詩人選 10 後鳥羽院』筑摩書房 1973.6
https://note.com/fe1955/n/n56fdad7f55bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『樹液そして果実』集英社 2011.7
『後鳥羽院 第二版』筑摩書房 2004.9
『恋と女の日本文学』講談社 1996.8
https://note.com/fe1955/n/na3ae02ec7a01
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「昭和が発見したもの」
『一千年目の源氏物語(シリーズ古典再生)』
伊井春樹編 思文閣出版 2008.6
「むらさきの色こき時」
『樹液そして果実』集英社 2011.7
https://note.com/fe1955/n/n2b8658079955
林望『源氏物語の楽しみかた(祥伝社新書)』祥伝社 2020.12
『謹訳 源氏物語 私抄 味わいつくす十三の視点』祥伝社 2014.4
『謹訳 源氏物語 四』祥伝社 2010.11
『謹訳 源氏物語 五』祥伝社 2011.2
丸谷才一「舟のかよひ路」
『梨のつぶて 文芸評論集』晶文社 1966.10
https://note.com/fe1955/n/n0d04f004682c
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『新々百人一首』新潮社 1999.6
丸谷才一・大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
「詞華集と日本文学の伝統」『新潮』 1999年8月号
https://note.com/fe1955/n/n8df1c95b5881
大岡信(1931.2.16-2017.4.5)
『おもひ草』
世界文化社 2000.2
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
由良君美(1929.2.13-1990.8.9)
大岡信「日本の「中世」の特色」
『國文学 解釈と教材の研究』1973年9月号
丸谷才一・大岡信
「詞華集と日本文学の伝統」
『新潮』 1999年8月号
https://note.com/fe1955/n/n1998cbebf2ac
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『挨拶はむづかしい』朝日新聞社 1985.9
https://note.com/fe1955/n/nd6424820220b
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『低空飛行』
装幀 池田満寿夫
新潮社 1977.5
https://note.com/fe1955/n/n17b237a668df
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『世紀末そして忠臣蔵
丸谷才一対談集』
立風書房 1987年9月刊
https://note.com/fe1955/n/nfa05714e8ec4
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『袖のボタン』
朝日新聞社 2007年7月刊
192ページ
https://note.com/fe1955/n/nd41726da27bb
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
『快楽としてのミステリー(ちくま文庫)』
筑摩書房 2012.11
https://note.com/fe1955/n/nf236daad7399
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『決定版 深夜の散歩 ミステリの愉しみ』
講談社 1978.6
https://note.com/fe1955/n/n26e000989c48
福永武彦・中村真一郎・丸谷才一
『深夜の散歩
ミステリの愉しみ(創元推理文庫)』
東京創元社 2019.10
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?