SBMを勉強してみた Part 1 EBMとSBM

このブログでさんざん「エビデンスが〜」とか書いてきた私が、実はエビデンスに基づいた医学(Evidence-based medicine)をちゃんと理解していなかったというギャグにもならない恥ずかしい話ですが、ロックダウン中で暇なのもあって今、勉強中です。そしてその勉強の過程の「ノート」をブログ読者の方々とシェアします。

話は変わりますが、もしあなたのご両親や周りの人が、特別な電気が流れる椅子でその椅子に座ると肩こり、腰痛、はたまた癌が消えた!なんていう製品を100万円とかで買ってきたら、なんと言いますか?もっと身近な例(?)で言うと、アスリートたちがよく身に着けているブレスレットやネックレスの類いを1万円とかで買った人に対してなんと言いますか?では血液型占い、動物占い、西洋占星術であなたの人生や性格がすべてわかる!という人に対してなんと言いますか?

それと同じことを、我々徒手療法家はEBM、SBMベースで考えると、同じことを言われていると気づいていますか?

タイムリーな話題でいうと、コロナウイルスに対するワクチン接種の是非は?誰かがSNSで「ワクチン接種後に副作用が出た!」っていうのを何も考えずにリツイートしてませんか?(笑。

まあそれはさておき、これから数回このシリーズ続きます。あくまでも私の興味本位というか趣味の範囲の勉強ですので、有料ブログ購入者でも無理に読む必要はありません。興味の有る方だけ、しばらくの間お付き合いください。

有料ブログ読者でない方々にも見てほしいくらい、超面白いビデオです!


*CAM(complimentary and alternative medicine)を勉強する意味

1,何が”いい科学ではないか”を理解することは、何がいい科学なのかを理解するのにベストな方法(悪い研究の悪い点を知ることが勉強になる)。
2、ほとんどのCAMが科学に基づいていると間違って主張している。そしてSBM(後述)はなぜCAM側の主張を否定するのかを理解する必要がある。

我々は科学なしに進化(evolution)してきた。主に自分と他人の経験を元にして進化してきた。例えば、毒きのこかどうか、あそこに見えるのは岩なのかライオンなのか、などを何度も繰り返し見たり聞いたりしてインプットしてきた(pattern recognition)。他にもある試合で勝った時にこの靴下を履いていたから、次からその靴下を履く(験担ぎ)ということもしてきた。

でもそれは良し悪し。迷信を信じ続けることになるから。

クイックディシジョンの良し悪し
 今すぐ行動!(良)
 考えずにすぐに結論を出す(悪)

感情(emotion)への反応
 恐怖はライオンから逃げるのを早める(良)
 感情(恐怖)は判断を鈍らせる(悪)

*science(科学)へ

我々はエビデンスよりも人の言い伝え(word of mouth)を好みがち
(例)
・友人のトヨタの車がすぐに壊れた→トヨタは駄目(印象的!)
・消費者アンケートでトヨタが一番優れているとなった(印象的でない!)

ではその治療が効くかどうかどう判断すればいいだろうか?

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