プロセス・アプローチ③---非外傷性の骨格筋痛について---

前回紹介したEyal Lederman先生の「プロセス・アプローチ」では、症状を「修復期(Repair)」・「適応期(Adaptation)」・「症状の緩和期(Alleviation of symptoms)」に分け、そしてその状態に応じた適切な処置を行うことが重要、とのことでした。

これはLederman先生の講習会に出席した時、他の生徒が質問したことでもありますが、この3つの症状の状態を考えるうえで、いわゆる非外傷性の慢性の骨格筋痛をどのように考え、そしてどのような処置が最適なのか?ということも、ブログで説明すべきだと思い、紹介していきます。もっというと、この非外傷性の骨格筋痛に神経筋リハビリテーションが必要なのか?ということにもなります。というのは、リハというと、怪我や病気後の回復のために行うもの、という認識が強く、慢性痛→リハという発想にはならないことが多いと思われるからです。

Lederman先生の著書「Neuromuscular rehabilitation」ではこの非外傷性の骨格筋痛の考え方と治療を詳しく紹介していますので、本文の中からいくつかを引用しながら紹介していきます。

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