FAS CPA

FAS業務(FDD、再編、PMI等)中心に従事している会計士です。仕事で考えたこと、整…

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FAS業務(FDD、再編、PMI等)中心に従事している会計士です。仕事で考えたこと、整理したこと、疑問に思ったこと等を中心に投稿予定です。 なお、実務上の対応に際しては、本noteをもとに対応されるのではなく、法的な内容は弁護士、税務は税理士等各分野の専門家に必ずご確認ください。

最近の記事

FASで育休取りました

※有料記事設定しておりますが最後まで無料で読めます。参考になりお金払ってもいいという心優しい方は購入いただけると嬉しいです。また記事を書く励みになります  2023年は第二子が誕生し、そのタイミングで育休を取得しました。自身の周りを見ても結構長い期間取得したので、せっかくなので記録を残しておこうと思い、自身が気になっていた点や周りから聞かれた点等をまとめています。  簡単に自己紹介ですが、私はFASのFDD部門に所属してまして、年齢は30代半ば、第一子の時は育休とってません。

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    • FASで仕事と家庭とのバランスに悩む方へ

       このpostに関連して少し書いてみました。 ※有料記事設定しておりますが最後まで無料で読めます。参考になりお金払ってもいいという心優しい方がいらっしゃれば購入いただけると嬉しいです  FAS自体は楽な仕事ではないですが、私個人としては結構好きで長く続けたいと思っています。できれば周りのメンバーにも長く働いてもらいたく、そのためにはサステナブルな働き方が必要と考えています。FASは20代後半から30代の層が厚く、共働きで子育をしながら働く方も多い。本noteは「私はこうやっ

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      • FDDの基本動作_未経験者に向けて

        初めに※有料記事設定しておりますが最後まで無料で読めます。参考になりお金払ってもいいという心優しい方がいらっしゃれば購入いただけると嬉しいです  FDD(バイサイド)にアサインされた未経験者や経験の浅いスタッフに対して伝えたこと感じたことをまとめたもの。かなり個人的な趣味趣向が入っていますが、誰かの参考になればと思い書いています。 FDDにアサインされたら アサインが決まったら最低限行うべき基本動作は存在します。以下は私がスタッフ時代に気をつけていた事項の一部です。 案件

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        • FAS業務に臨む際に身につけておきたい基礎知識と関連書籍 -2-

          ※有料記事設定しておりますが最後まで無料で読めます。参考になりお金払ってもいいという心優しい方がいらっしゃれば購入いただけると嬉しいです ストラクチャー(組織再編会計・税制含む)  ストラクチャーと一口に言っても会計、税務、法務等様々な視点で見る必要があります。その入り口としておすすめは「M&A・組織再編スキーム 発想の着眼点50」。実務で使うであろうストラクチャーの概要について、その目的(M&A、事業売却、グループ内再編、経営統合等)ごとに整理されており、税務面から記載

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          FAS業務に臨む際に身につけておきたい基礎知識と関連書籍 -1-

          はじめに  ※有料記事設定しておりますが最後まで無料で読めます。参考になりお金払ってもいいという心優しい方がいらっしゃれば購入いただけると嬉しいです  FASに転職を考えている人、FASの新入社員や中途入社の方、あるいはFAS業務の発注を考えている方に向けて。そもそもFASとは?といった方も下記領域に関わる仕事をするくらいのイメージを持って頂ければ。なお、簿記2級程度の知識&経理業務の基礎的な知識を保有している前提で記載しています。 M&Aの概要  FAS業務の多くは

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          簡易合併の要件と実務上の留意点

          簡易合併とは  合併を行う際、通常は株主総会の特別決議を経る必要があります。ただし、当該合併が経営に与える影響が大きくなため、株主総会決議を経る必要まではないとして、一定の要件を満たす場合には株主総会の決議が不要となります。これを簡易合併といいます。  今回は、この簡易合併の要件と実務上の留意点を整理します。なお、吸収合併を前提として記載しています。 簡易合併の要件  存続会社側では、①合併対価の価額が存続会社の純資産の20%以下であること、②合併差損が生じないこと、こ

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          株式会社の吸収合併に関わる手続と会計処理

          概要  クラアントからグループ内での再編(吸収合併)を考えている、と相談がありました。そのような相談があった際の自分なりの初期的な対応や依頼資料、合併に必要な手続、会計処理等をまとめています。  なお、以下の別記事で債務超過会社である100%子会社との合併について記載していますが、本記事は債務超過ではない会社との吸収合併を想定しています。 合併とは  合併は会社法に定められる組織再編行為です。これには新設合併と吸収合併との2種類がありますが、実務上用いられるのは、大半は

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          100%子会社(債務超過会社)との合併に関する必要手続と会計処理

          概要  業績の芳しくない子会社。親会社と合併させて固定費削減&親会社のリソースも用いて経営改善にあたる、ということもあろうかと思います。  通常の子会社の合併と異なり、債務超過会社との合併は何か必要な手続等が変わりそうな気がしますが、どのような整理になるのでしょうか?今回は債務超過会社(100%子会社を想定)を消滅会社とする吸収合併について、その必要手続と会計処理についてまとめています。 債務超過会社との合併の可否  そもそも債務超過会社と合併することはできるのでしょう

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          合併消滅会社における決算や監査報告等

           決算日の翌日(決算日が3月末であれば4月1日。以下決算日は3月末前提)を効力発生日とする吸収合併を行うことよくあります。この時に消滅会社側では3月末まで会社は存在しているので、その際の3月決算や関連する監査報告等の取り扱いがどうなるのかを調べて整理してみました。  まず決算に関してですが、こちらは3月末まで会社は存在するので、消滅会社としては税務申告との関連もあり、計算書類は作成義務があるとの理解です。 そして、計算書類を株主総会で報告・承認するのかどうか、という論点が出

          合併消滅会社における決算や監査報告等

          会社法上の大会社の定義と会計監査の開始時期

           会社法上の大会社の定義は、最終事業年度の貸借対照表の資本金が5億円以上又は負債の額が200億円以上ですね(会社法第2条第6項)。大会社になると会計監査人の設置義務が生じますが、そのタイミングをちょっと悩み、調べたので整理しておきます。  早速ですが、ここでのポイントは「最終事業年度」がいつなのか、という点です。最終事業年度とは、「各事業年度に係る第四百三十五条第二項に規定する計算書類につき第四百三十八条第二項の承認(第四百三十九条前段に規定する場合にあっては、第四百三十六条

          会社法上の大会社の定義と会計監査の開始時期

          自己紹介と記事の方針

          FAS業務中心に従事している会計士です。監査法人で会計監査を数年経験したのち、別会社を挟み、FASで働いています。日々の業務で考えたこと、整理したこと、疑問に感じたこと等を中心に投稿予定です。

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