FASで育休取りました

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 2023年は第二子が誕生し、そのタイミングで育休を取得しました。自身の周りを見ても結構長い期間取得したので、せっかくなので記録を残しておこうと思い、自身が気になっていた点や周りから聞かれた点等をまとめています。
 簡単に自己紹介ですが、私はFASのFDD部門に所属してまして、年齢は30代半ば、第一子の時は育休とってません。今回は2人目の誕生でそのタイミングで半年超の育休取得。夫婦フルタイムの仕事で共に育休。実家は夫婦ともに遠方。上の子は育休中も保育園に行っています。



結論-育休はいいぞ

 育休はいいですよ。もし取得するか迷ってるなら取りましょう。それもできる限り長く。ごちゃごちゃ言ってくる上司がいたら無視しましょう。FASは大半がプロジェクトベースの仕事なので調整は比較的容易だと思います(特にスタッフレベルであればなおさら)。各論は以下に記載していますが、子どもと長く触れ合える時間も増えますし、仕事でのマイナス面はほぼありません。妻からも感謝されます。取らない選択肢はないと思います。

育休取得前

なぜ育休を取得しようと思った?

 1人目が生まれた時はコロナ禍が始まってすぐのタイミングでした。慣れないコロナ禍でのプロジェクト、初めての育児、マネージャーにもなった直後と重なり精神的にかなりしんどかった記憶がありました。なので、2人目が生まれたら絶対に長期で育休取ろうと思っていました。

いつから周りの人に伝えていた?

 直属の上司には出産予定日が分かってから早めには伝えていました。正確な時期は覚えていないですが、おそらく出産予定日の半年ほど前になります。「ひとまず育休を取ることは確定、期間はそれなりに長め(少なくとも半年程度)だが追ってご相談」のような形です。伝えた際の反応はニュートラルでした。
 育休取得自体は従業員の権利かと思いますので、取得したい場合は明確に「育休を取得します」と伝えましょう。会社は拒むことができません。上司からゴニョゴニョ言われたら「ファームポリシーとして・・・」「ダイバーシティが・・・」「人事に相談するかも・・・」等、こちらもゴニョゴニョ言いましょう。ここで引いてはいけません。「育休を取得してもいいでしょうか?」といったご相談のスタンスで臨んだり、上司からゴニョゴニョ言われて日和って取得できなかった事例をいくつか聞きます。「ゴニョゴニョ言う上司は目の前の仕事のことしか考えておらず、あなたの人生や家族のことは考えていない」くらいに割り切りましょう。ここがクリアできれば取得できたも同然です。

周りで育休取る人はどの程度?

 最近は(女性はもちろんですが、)男性でもかなり増えてきています。M -upでもお子さんが生まれた方は大半は取得しているのではないでしょうか。取得期間はひと月以内が多い印象ではありますが、今後は取得期間も長期化するように思います。

育休取得期間はどうやって決めた?

 第二子が(当初よりは)落ち着くであろう想定期間、家計の収支状況を踏まえて決めました。半年くらい経つと第一子の時は少しは寝るようになったから、最低は半年、毎月の家計のマイナスがxx万で貯金を踏まえると最大取得期間はxxヶ月だからその間にしておこうかな、といった感じです。

取得前にはどのような動きをした?

 自身のPJであれば育休取得予定日までにPJが完了するよう調整していました。また、取得予定日以降にもかかるPJもありましたので、そういったPJは入る前にパートナー等にx月以降は育休に入る旨を明確に伝えていました。そのため引き継ぎもかなりスムーズにできたかと思います。

育休取得中

ちゃんと育休取得できた?

 貸与PCとスマホは借りたままなので、「そうは言っても、育休中も仕事していたのでは?」という疑念もあろうかと。実際のところ、育休直前で契約期間が終了したクライアントからはたまに相談の電話がかかって来てましたが、1月経つとそれも落ち着き、あとは育休取得したことを知らない人からの問い合わせ暗いでした。なので、ほぼ予定通りに育休取得できたと思います。

育休中の暮らしはどんな感じ?何をしてた?

 暇です。1人目は保育園に行っているので、朝送り出すと1日の仕事終わった感じです。夕方のお迎えまではほぼ自由時間です。第二子は寝返りも打てないし離乳食もまだなので、2、3時間おきにミルク作ってオムツ変える、泣いたら抱っこする。夜はミルク飲ましてほったからしておくと勝手に寝たので寝かしつけもかなり楽。夜泣きはありますが、そこは2人で話し合って妻がみることにしていました。家事も掃除洗濯くらいで午前でほぼ終わります。
 空いた時間は子供と遊んだり、本読んだり、散歩したり、外食したり、投資したりと人間的な生活をしていました。これまでの反動か、仕事をしていないことの違和感を拭いきれず、復帰直前には早く復帰したいと思うことすらありました。暇を楽しむにも才能は必要で、きっとFIREとか向いてないんだろうなと感じた次第です。(単純にFASの仕事が結構好きなところはあります)

育休中の資金繰りは?

 入金側について、給料はなくなりますが育休手当(育児休業給付金)が出ます。月額給与の7割で1ヶ月で上限30万円程度が育休取得開始から2、3ヶ月後に入って来た気がします。妻の分も同じ感じで入ってきます。詳細は以下をご参照。制度改正も検討されていたはずです。

 支出側は働いているころとほぼ同じペースで金が出て行きます。1人家族が増えるのでむしろ増える可能性すらあります。住民税の特別徴収(給与天引きされないので自ら振り込み。1回で3ヶ月分くらい)もあるので、月の生活費+αを見ておきましょう。私は有給が大量に余っていたので、最初の2ヶ月程度は制度としての育児休暇ではなく、有給取得としていました。これで幾分かはマシになりました。
 資金収支は育休前に考えておき、育休期間を検討する際の参考にしましょう。多額の住宅ローンを組んでると毎月の家計収支がマイナスになる可能性あり、その場合は貯金と睨めっこしながら育休期間を考えましょう。

育休取得後

復帰後の仕事への影響は?(評価、アサイン等)

 育休復帰してから人事評価を受け取りましたが、育休取得したことによるマイナスはほぼないです。もちろん、休んだ期間の受注やデリバリはないので定量評価は周囲より目劣りし、昇格も1年遅れる可能性もありますが、逆いうとその程度です。まだまだ長い人生から見ると些細なものです。(なお、育休期間中に昇格もしたので、人事評価はかなり公正に行われているのではと感じた次第です)
 アサインに関しても特に変化なしです。FASは恒常的に人手不足なので、この辺りは正直予想通りです。スタッフでも同じ状況だと思います。復帰前とアサインの状況は大きく変わらないでしょう。
 復帰後、色々と仕事のことを忘れているのではないかと危惧しましたが、意外とそうでもなかったです。流石にExcelのショートカットは忘れていたりしましたが、この辺りは使っていけば体が思い出します。

復帰時に気をつけたことは?

 復帰前に部門長と面談しました。育休復帰後の働き方について聞かれなかったのはまあFASだなって感じでしたが、復帰後のキャリアや組織のあり方を考えるのにいい時間になりました。
 また、復帰直後は意図的に様々な人に声をかけて個別に話す時間を作っていました。話したこともない人と話したりとか。スタッフからは「長期間の育休取得の前例ができた」と結構好評だったように思います。


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