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都会から田舎に移住して 子育てがどう変わるか?

2020年にコロナ疎開を機に東京を離れ、今は長野県の原村に移住して、小学1年生の男の子と奥さんと3人で暮らしているFARMYの平田です。

子どもが幼稚園の時に長野に移住をし、今年(2022年)小学生になりました。

都会に住まれている方の中には、都会から田舎に移住して子育てがどう変わるかは、結構関心が高いテーマでもありますよね。

本日の記事は、
このまま都会で子育てしていていいのかな?
と、いま 都会での子育てに疑問を感じ始めてる方へ向け、
平田が東京から長野に移住して、自然に囲まれ農業が近い暮らしがあって 子育てがどう変わったか?

についてお伝えします。

移住して【良かったこと】と【大変なこと】まとめ

私は東京に約30年暮らしていましたが、2020年コロナがきっかけで田舎にコロナ疎開をすることになりました。
まさにその時に田舎暮らしの良さ、子育ての良さに気付き、そのまま都会には戻らずに長野に移住することを決めました。

今では東京から長野に移住した仲間たちと一緒にFARMY事業、スマート農業の事業を立ち上げ、仲間もだんだん長野に遊びに来てくれ、今では毎日農作業を仲間と一緒に楽しんでいます。

作物の種をまいて、苗を育てて、成長を見守り、収穫をして、種取りをする。
自然の中での営みを家族や仲間と分かち合いながら暮らしていますが、平田が長野に移住をして、東京で子育てをしていたからこそわかる田舎の良さ。
いま大自然の中で、子育てをしていているからこそわかる良さ をまとめました。

【田舎に移住して良かったこと】


1.都会だから気を使っていたことが、田舎では気にしなくて良くなった。

一番楽になったことと、、
それは子どもの音問題 がなくなったということです。

東京のときはマンション暮らしだったので、下の階や隣の部屋に ”音” に気を使っていました。
子どもが飛んだり跳ねたり、泣いたり騒いだりするたびに子どもを注意する場面が多かったのですが、
長野に来て一軒家を手に入れることができ、子どもが出す音を気にすることが全く無くなったんです!

東京では「静かにして!」と周りを気にして、
ついつい叱ってしまったり、注意する場面がたくさんありましたが、田舎では一軒家で隣が離れているので 全く言わなくて良くなり、田舎には無いストレスが都会ではあったことに気づかされました。

他にも都会だから気にしていたことは まだまだあります。

例えば、電車の中やお店の中で泣いてしまった時、、、
東京では困っていたのを思い出します。
電車の中だと結構冷たい目で見られますよね。。。

まだまだあります。
田舎だと外出するときはいつも車なので、子どもとの外出が楽。
東京では、電車に乗って家族で外出するとき、荷物が多くなって大変だったことを思い出します。

この辺の日常の小さなストレスが、田舎では全くなくなったこと。
自分にとっても、子どもにとっても大きいですよね。

2.自然の中での遊びが 子どもにとっての学びになる
田舎の自然の中は遊べる環境が揃っていて、子どもにとってはなんでも遊びになります。
森の中に入ったり、川で遊んだり、田んぼや畑で虫取りをしたり、作物に触ったり。
都会では遊ぶものを買い揃えていましたが、田舎では自然の中で遊べるものをたくさん見つけることができます。

そんな自然の中での遊びが、
子どもの興味・関心をかき立て、想像力や もっとやりたい意欲につながり、やってみる、考えてみるといった力が育ちます。

都会にいると そんな子どもの能力をどう育てたら良いのか分からなく、本を読んで調べても ネットで調べても、全部違うことが書かれていて一体何が正しいのか分からなかったんです。
そして遊ぶものを買い揃えようとするとやはりお金もかかるし、家の中で場所を取ってしまったり。。。

田舎の自然が近い中での生活や遊びが、そういった子どもの力を育んでくれます。
子どもの生きる力を育てるのに親があれこれ考えなくても、自然が与えてくれるんです。

3.自然の中でこそ子どもの主体性が育つ
子どもは自然の中の遊びを通して、様々なことに興味を持ち意欲的になります。
周りに迷惑をかける機会がそもそもないので、子どもに指示命令することが減ります。
子どもを叱りたくなる機会が減ります。
基本、子どもを見守ることができていれば子どもは伸び伸び育っていきます。

そしてお勧めなのは、田舎に行ったらぜひ農業をやって欲しいです。

なぜか?
一言で言うと、楽しく一緒に農作業を体験することが、子どもの成長につながるからです。

例えば、大人たちが楽しく農作業をやっていると、子どもも一緒に農作業を手伝いたくなります。
僕もやるー!って自ら仕事をしてくれるようになります。

だって大人たちが楽しくやっているから。
みんなで力を合わせて農作業をしていると、子どもも楽しくなって自然と意欲が湧き、手伝いたくなります。

そして、手伝ってくれて助ったよ〜って大人たちが伝えると、子どもはとても嬉しくなってまたやりたくなるんです。
そして、自分で収穫した野菜やお米なら、喜んで食べてくれます。

そんな環境って都会ではなかなかないですよね。

家族で農作業を一緒に体験すると、子どもの主体性や協調性、観察力、考える力や忍耐力などなど
いろいろな力が育つのではないかなと思います。

都会だと子どもの主体性が育つようどんな環境を用意しようか、与えようか悩んでしまいますが、田舎には子ども自らやりたくなることがたくさんあるんです。

4.自然と共に生きる喜びを分かち合える
一緒に種をまいて、野菜やお米の成長を観察し、一緒に収穫して、ごはんを一緒に食べる。
寒い時、暑い時、雨や雪により予定通り行かないこと。

自然を相手にしていると予定通り行かないことだらけです。

そんな思い通りにいかない時も、子どもと一緒に考えたり、アイデアを出し合うといった関わりをつくっていくと、子どもにも柔軟性や応用力、また考える力も養われる機会になりますよね。

作業が大変だったからこその収穫の喜びがあるし、
とても寒い冬だったからこそ、春が息吹いた時の喜びがあります。


そんな喜びを家族で分かち合えることも田舎だから得られる喜びです。

もちろん都会だからこそ味わえるいいこともたくさんあると思います。
感じ方は人それぞれではありますが、今の平田リアルコメントとして受け取ってくださいませ。

【田舎に移住して大変なこと】


やはり田舎への移住も良いことばかりではありません。
もちろん大変なこともあります。

1.長野の冬はマイナスの世界
私が住んでいる原村は、標高1000mのところです。
東京スカイツリーよりも高いところで生活していて冬はかなり寒くなります。

どれくらい寒いかというと、
子どもが通う小学校は1月になると校庭に水を張ってスケートリンクをつくって授業をやるくらい寒いです。
つまり1日中氷点下・・・ということなんです。

湖の上も歩けます

でも、八ヶ岳とアルプスに囲まれた地形のおかげで、住んでいる諏訪エリアはあまり雪が降りません。ただただ寒いです。
(雪が降ると1日中氷点下なのでなかなか雪が溶けません。。。)

豪雪にはならないので、寒ささえしのげれば、冬でも過ごしやすい地域なんです。
断熱がしっかりされた家なら安心ですね。

2.田舎は学校の選択肢が少ない
子どもの教育に関して考察すると、学校の選択肢は都会にはかないません。
田舎では公立学校がメインの選択肢になります。
私が住んでいる原村は、小学校、中学校が一つづつしかありません。原村にいると学校の選択肢がないんです。

でも教育に関心がある方なら調べてみてください。
長野では、オルタナティブ教育(多様性を重視した教育)に力を入れている有名な私立学校がいくつかあり、とても特徴的でもあるので、子どもを学校入れるために移住する人も実は多いんです。
もし移住しながら教育にも力を入れたいという方は調べてみてくださいね。
長野は素晴らしい私立学校もたくさんありますよ。

東京で子育てしていた私が 長野に移住して FARMYを通して今思うこと

今では長野に移住してすっかり田舎暮らしに慣れました。

奥さんも子どももとても喜んでいて、いまの生活に100%満足しています。

そして今年(2022年)の3月には地元の農家さんをシェアするFARMY事業を立ち上げて、都会の方に向けてシェア農家のサービスを提供しています。
毎月長野に遊びに来てもらえるような楽しいイベントを開催し、半年間で延200人の方が、農業体験、自然体験に来てくれました。

先日もFARMYの稲刈り収穫イベントに、東京から家族5人でご参加いただいた家族がいましたが、その時の家族の姿がとても印象に残っています。

家族全員が初めて稲刈りをやり、初めてのことだらけ。
カマの持ち方から、稲藁の結び方、ハゼがけから全てが初体験です。

長男の中学生の男の子もとても喜んで仕事をしてくれ
2歳・5歳の男の子も大人たちが運んでいる稲を、自分たちでも運びたいと家族で1つになって稲を運んでいる姿がありました。
家族みんなで声を掛け合いながら、全員が1つになって、1つの目的に向かって取り組む。
このような体験って他にはなかなか無いですよね。

東京では絶対にできない体験だし、遊園地やゲームセンターでは絶対味わえない感覚だったと思います。

こんな生活が日々繰り広げられていたら、子育てにはいい環境に決まっています。

というわけで平田にとっては田舎への移住は大成功で、
もし今の都会での子育てに疑問を感じ始めてる方がいましたら、
長野への移住を相談してくれたら100%自信を持っておすすめしております。

ぜひぜひ一度FARMYイベントにも遊びにいらしてくださいね。

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