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Home sweet home

中古マンションを購入した。
10月頃に良い物件を見つけ、内見に行くと夫婦ですっかり気に入り、そのままするすると契約が進んだのだ。

正直あまりにするする進みすぎて、「次の賃貸に引っ越すぞ~」くらいの感覚しかまだない。
とは言え、わたしたち夫婦にとってはここがマイホーム、息子にとってはここが実家になるのだ。
そう思うと、今まで住んできた賃貸マンションとは異なる、愛情のようなものがわいてくる。

このマイホームという新しい家族を迎えるにあたり、「こうありたいな」と思うことがいくつか浮かんできた。
忘れないために、そして叶えるために、今日はそれらをここに書き出してみたいと思う。

***

観葉植物を育てる

入居日に観葉植物を購入しようと思っている。
偶然にも夫も同じことを考えていたようで、今はふたりでどんな観葉植物をお迎えするか色々と検索している。
マイホームで過ごした年月が観葉植物の成長となって見えるのは、何だか楽しそうだ。
いつか息子に「この木はこのおうちに住み始めたときに家族になったんだよ」と話したい。

日常の写真を残し続ける

息子は現在10ヶ月。
毎日なにかしらの成長があって、気付けば写真を撮りまくっている。
しかし、いつか段々と写真を撮る機会が減ってくるのだろうなあと思っている。
自分の結婚式の準備の際、実家にあるアルバムを送ってもらったら、中学生あたりから写真が急に少なくなっていて驚いた。
きっと親子ともに忙しくなったり、あるいはわたしが思春期で写真を撮られることを嫌がったりしたのだろう。

仕方ないとは言え、少し寂しい気持ちになった。
だからこれからは、マイホームでの日常を無理のない程度に定期的に残していきたいと思う。
記念日だけじゃなくて、息子がおもちゃを散らかした部屋だとか、ソファでうたた寝する夫の姿とかも。
そんな日常の記録が、いつかきっと愛おしい思い出になるだろう。

家に軸を置いた働き方をする

わたしは現在専業主婦で、息子が幼稚園に入る頃からまた働きだす予定だ。
そのときに決めていることがある。
家に軸を置いた働き方をするということだ。

わたしたち夫婦は以前大阪に住んでいたが、お互い激務で平日はほぼ顔を合わさない生活をしていた。
日曜日の夜に「おやすみなさい」を言ったら、次に言葉を交わすのは土曜日の朝の「おはよう」という、そんな暮らしだった。
完全に、会社に軸をおいた働き方だったのだ。

「これじゃダメだ」と思ったわたしたちは、家に軸を置いた働き方にすべく、転職をし移住をした。
そして移住後に息子が誕生し、今に至る。

最近よく自分軸・他人軸という言葉を見聞きするが、わたしたち夫婦の働き方改革は、まさに他人軸から自分軸への転向だった。

住宅ローンの本契約を終えた日、帰宅した夫がこう言った。
「これだけのお金をかけたから、上手に働いておうちの時間をできるだけたくさん楽しまなきゃだね」
「これだけのお金をかけたからたくさん働かなきゃ」ではないところが、なんともわたしたちらしい。

わたしの再就職がどうなるかは正直未知だし、夫の勤務体制(コロナの影響でフルリモート)もいつか変わるかもしれない。
でもいつも、自分たちと家に軸を置くことを意識して働いていきたいと思う。

みんなで適度に老いていく

マイホームは中古マンションだが、内装はフルリノベーションされて新築同様だ。
できる限り入居時の状態を保てたらよいのだが、それも限界があるだろう(小さいこどもがいれば尚更)。
だからわたしは、家も自分たちも適度に老いていければいいと思っている。

適度は、無理のないと言い換えられるかもしれない。
日々の掃除はきちんとするけど、入居時の状態を保つための過剰な努力はしない。
住みやすいように整理整頓はするけど、見栄えを過剰に意識した空間作りはしない。

同様に自分たちも、健康のための体作りはしても、若さに執着して無理はしない。
自分を好きでいるための衣服やメイクは楽しんでも、他者を意識した過剰な装飾はしない。
息子が喜ぶ経験は大いに与えるけど、本人が求めていないものまでは押し付けない。
息子の成長は大いに喜ぶけど、その成長に過剰な期待を寄せない。

そのくらいの気持ちで、適度に老いていけたらいいと思う。

ただし例外もある。
我が家の中で老いていかない存在。
そう、息子と観葉植物だ。
彼らには、適度なんて気にせずに自分の可能性を伸ばしてほしいと思う。
夫もマイホームも、きっとそう願っているだろう。

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12月中旬の引っ越しに向け、現在我が家はものを捨てたり買ったり忙しい。
ブラックフライデーや年末セールでお得に購入できたものもあり、この時期の引っ越しの意外な恩恵を受けている。
マイホームでの暮らしや購入して良かったもののことも、いつか書いていこうと思う。

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