郷愁
親元離れて、幾千里。
夢を追って
未来に向かって
大志を抱いて
自分のために突き進んで
無我夢中で走り抜けて
後ろなんて振り返ってこなかったけど
ここにきて
この匂いに触れて
この味を感じて
あの故郷を思い出すとは
一瞬で蘇る全ての忘れ去られていた記憶
懐かしいあの公園の露店
友達と遊んだ学校の校庭
家族とよく訪れた馴染みのレストラン
自分の中の大きくて偉大な花火を嘲笑うように
小さな小さな灯火が慎ましく輝く
今だって幸せだ。
なんの後悔もない。
でも
なんで
なんで涙が止まらないの…
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