「南の島に住む」という幼い頃の夢を叶えてみた
2022年の夏、幼いころからの夢だった南の島で暮らすという妄想を現実化した。
昔から、一生のうちにやりたいことリストを作るのが好きだった。
きっとみんな、一度は書いたことがあるんじゃないかな。
小学生の頃から、自分のお気に入りの手帳には将来やりたいことや体験してみたいことがズラーっと並んでいて。
その中には「宇宙人に会いたい」という現実可能か?というような夢まで含まれている。
成長するにつれて、叶えた夢もどっかに行ってしまった夢もある。
毎年アップデートされるたくさんの私の願い事の中で、絶対に毎年入れている項目がある。
それは「南の島で暮らす」ということ。
−−−
4年前に看護師として病院に就職してから、毎日が疲弊していた。
働きながら感じ続ける、社会の歯車にされている感覚。
おおよそ、昔から描いてきた「働く自分☆かっこいい!」みたいなハッピーライフとは程遠い生活で、新卒の時は「いつまで働けばいいんだろう」なんて疑問が良く湧いた。
看護師という厳しい環境に疲れてしまった私は、1年前に仕事を退職。
紆余曲折あってフリーランスとして働くことになったため、公務員時代とは違って仕事における場所の制限がなくなった。
「あれ?わたし、今なら南の島で暮らせるんじゃない?」
ある日、ふと気付いた事実。
閃いてから行動に移すまでは本当に早くて、気付いたその日のうちにリモートワークの恋人に「沖縄に1ヶ月行かない?」と持ちかけ、唐突に私の沖縄1ヶ月移住の旅が決まった。
毎日が幸せで、うっとりするほどきれいな景色たち。
今年の夏は、私の人生の中でも1番、贅沢な時間だったと思う。
今回は、その旅の記録について書いていきたい。
普段から「どこかに逃げてしまいたい」とか「都会に疲れた」といった暗い気持ち抱いている人達に、案外簡単に移住ってできるんだよ、というのが伝わればいいなと思う。
気になるお金についてもまとめているので、よかったら参考にしてみてほしい。
海、空、太陽に雨。自然の全部が美しい
何より沖縄に来てよかったと思えた瞬間は、自然を常に感じながら生活できたこと。
木々、花、太陽、空、海。
どれもスケールが大きくて、それぞれの放つ色彩がすごく強い。
道端に咲いている草は「こんなに成長していいの!?」と驚いてしまうほど、生命エネルギーに溢れていた。
海は透明なエメラルドブルー。
私は千葉県の海の近くで育ったから、海という存在には馴染みがある。
けれど、沖縄のあの美しい海は、あの場所にしかないものだと旅を通して実感した。
多分、沖縄で元気玉作ったら相当強いんじゃないかな。
そしてなんといっても、私の一番のお気に入りは、沖縄の空と雨。
沖縄と言えば海!と思うかもしれないけれど、個人的には空に注目して欲しい。
毎日空を染め上げるオレンジと紫の夕日は、かなりロマンチックだ。
そして、たまにふるスコールは強すぎて笑う。
突然、ゴーっという雷を連れてやってきたと思ったら、気が済んだ途端にサーっと消えていく。
2~3時間もすれば「え?雨なんか降った?」と話しかけてくるようにカラッとした太陽が再び空に現れる。
その様子が、ひとしきり泣いた後にケロッとしてご飯を食べる子供みたいで、なんだが愛しくなってしまった。
ダイビング・サーフィン好きには特にオススメ
ダイビングやサーフィンといったマリンスポーツが好きなら、ぜひ沖縄に短期間移住を勧めたい。
私は、この移住でオープンウォーターというダイビングのライセンスを取得したのだが、特に離島の海は本当に奇麗で、船の上から魚を確認することができる。
私がダイブした慶良間諸島は、慶良間ブル―と言われていて、エメラルドの緑かかった海が特徴的だ。
ちなみに透明感がすごすぎて、海に入った瞬間に海の底までくっきり見える。
私がダイブした日も、ウミガメと会うことができた。
至近距離でみるとウミガメは、目がキョトキョトして可愛いし、意外と人懐っこいので逃げずに触らせてくれる。
(ちなみにハワイではカメは神聖な神様な存在なので、法律で触るのを禁止されているらしい)
沖縄料理って美味しい
長期的に移住するうえで、美味しいご飯は欠かせないと思う。
南の島というと、日本では沖縄しか私は思い浮かばなかった。
海外も視野に含めれば、ハワイやグアム、物価が安い国でいうとフィリピンなども思い浮かぶ。しかし、今はコロナで難しい。
それで必然的に、移住先が沖縄になったのだが、かえって良かったと思う。
海外もいくつか訪れたことはあるけれど、食事の問題は大きい。
何より長期滞在したいか?と聞かれると、白いご飯が恋しいだろうな、と予想できる。
その点、沖縄のご飯はおいしい。
海ブドウも、島らっきょうも、ジーマーミ―豆腐もおいしい。
タクシー運転手や地域の人にオススメのお店を教えてもらうのが間違いない。
ちなみに国際通りは、観光客向けとなっているためやや価格設定が高いらしい。
沖縄料理を確実に食べたいならオススメだが、いろんな居酒屋である程度の沖縄の伝統料理は食べられる。
ちなみに、ソーキそばは店ごとに味が違うため、オススメされる店がバラバラになることが多い。地道に店を訪れて、自分の好きなソーキそばの味を探してみるのがいいと思う。
家賃は2人合わせて10万。気になるお金について
気になるお金のことだと思うが、かかる費用としては下記の通り。
家賃代(滞在費):10万円
食費:2人で9万程
娯楽費:10万程
飛行機代:15000(往復)
合計1人分:17~20万
家賃は、国際通りからモノレールを使って2つ目の駅に、マンスリーマンションを2人で1ヶ月間借りて、10万円だった。(やす)
部屋は7〜8畳ほどのワンルーム+ロフト。
ワンルームにはベッドと、作業スペースで机と椅子が用意されていて、ロフトも広かった。
公共部には漫画やサウナ、電子レンジなども使えるようになっていて、他にもコア―キングスペースもあった。
(2人とも仕事はパソコンで作業するため、とても助かった)
食費は、ほぼ毎日のように何かしら外食していて、夜は飲みに行くことも多かったので、自炊ができると食費はもっと抑えられると思う。
(実は彼が予約したホテルにキッチンがあると思っていたら実はなかったというアクシデントあり)
あと、娯楽費で注意して欲しいのがレンタカー。
今、沖縄ではレンタカーの価格がかなり高くなっていて、直前に予約すると、2泊3日で5万とかする。
那覇市周辺なら、タクシーで移動した方が安い。
ダイビングライセンスを取ったりすると、+で3~5万程度かかるので、もし取りたい場合は予算に組み込んでおくといい。
合計金額は、家賃や食費とは別にそれぞれお土産や洋服などを買い物したので、それらを含めての金額だ。
いつか短期移住したい人に伝えたい
「どこかに逃げたい」「知らない場所で暮らしたい」
そう思っていても、実際に行動するのは難しい。
私も、公務員時代は1ヶ月もどこかに住むなんてできると思っていなかったし、実際に仕事の調整が付かない人もいると思う。
私は仕事をしながらの移住だったので、沖縄でも休むことなく仕事をすることができた。
実際にかかった費用も20万を「高い」と捉えるか「低い」と捉えるかも人それぞれだ。
それでも、私にとってあの1か月間は、何より大切な思い出だ。
家族以外とこんなにも長く過ごす生活も初めてだったし、自分以外の誰かがいる生活を愛しいと思えたし、この気持ちを忘れたくないと思う。
自分の第二のふるさとができたような、そんな感覚。
大切な、私の宝物のような場所。
もし「いつか短期移住してい見たい」とか「違う世界に行ってしまいたい」と考えている人は、思い切って、自分が一度は住んでみたい場所に住んでみるのもありだと思う。
きっと一番大変なのは、行くと決意すること。
案外その後は「きっと何とかなるよ」という言葉を伝えたい。
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