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パナソニックとnoteで開催した、「#どこでも住めるとしたら」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2月13日から開催した、理想の「住む場所」や「暮らし」について語る「#どこでも住めるとしたら」投稿コンテスト。期間中(2/13-3/5)には、1,809件もの作品をご応募いただきました!「住む場所」についての考えが広がるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である本間貴裕さん古性のちさんと、パナソニック note担当による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

オペラ座の怪人になりたい話。

映画やミュージカルで有名な『オペラ座の怪人』を題材に、​​「コンサートホールで音楽に囲まれて暮らしたい」という想いをつづった、ビオラを弾くひとさんがグランプリを受賞しました。
アマチュア演奏家として、楽団に所属しているビオラを弾くひとさん。コンサートホールに住むなんて突拍子もないアイデアかと思いきや、一部の楽屋にはシャワーとお手洗いが完備されている…というような、普通の人ではなかなか知ることができない、居住物件としての可能性をユーモラスに教えてくれます。音楽への愛にあふれた作品です。

審査員の方々からは、「感情的な内容であるにも関わらず『オペラ座の怪人』の作品説明や、テーマとの組み合わせがしっかりと展開されていて、全体的なクオリティが非常に高いバランスのいい作品(本間貴裕さん)」や、「『コンサートホールに住んでみたい』という視点がおもしろく、『オペラ座の怪人』を詳しく知らない私でも、怪人に愛着がわく内容で楽しく読めた。 (古性のちさん)」、「『想像でもいい』という今回のコンテストのポイントをうまく出してくれた、他の作品にはない視点を持った作品」(パナソニック note担当)とコメント。クオリティだけではなく、その独創的なアイデアも高く評価されました。

この度はありがとうございます。過去一番、楽しく文章を書くことができました。大好きな音楽に囲まれ音楽ホールという非日常的な場所に住むのは魅力的。でもやっぱり家族と一緒にいつもと変わらない家に住んでいるのが一番。劇中、「私たちの心は、どこに住んでも自分の家に帰りたがるものなのよ」というセリフがありますが、私もその通りだと改めて思います。ごく普通の生活が、幸せな日々を過ごすための場所。非日常の暮らしを空想してみたことで、新しい発見ができました。

ビオラを弾くひとさん

審査員特別賞(本間貴裕さん賞)

癒しと冒険、心に広がる海。

碧魚 まりさんが住みたいのは奄美大島。シュノーケリングで潜った、美しい海のようすが、ていねいな言葉で書かれています。色とりどりの魚や、悠々と泳ぐ亀、そしてあこがれのイルカ。読んでいるだけで、奄美大島の海でシュノーケリングをしているような気持ちになれる作品です。

良い文章には、人を動かす力がある。そして良い文章とは、作者の真っ直ぐな想いなしでは書かれ得ない。そういう意味から、本作品は素晴らしかった。丁寧に選び取られた言葉の数々から描き出される、奄美大島の青い海。澄んだ空。心から好きだからこそ書ける文章。そして何よりも最後の締めくくりに深くうなずいた。皆の心の中にこんな場所があったのなら。きっと世界は、もっとずっと楽になるはずだ。

本間貴裕さん

審査員特別賞(古性のちさん賞)

「まよすな」は僕の世界全てだった。

「あの狭い空間は僕の世界の全てだった」という、ぐーさんの住みたい場所は、「幼稚園の時に住んでいた実家」です。ぐーさんの記憶に強く残っている、近所の公園で友達と遊んだ思い出と、幼なじみと作った「まよすな」というチーム。成長と共に変わっていく人や環境に、懐かしさと少しの切なさを感じさせてくれる作品です。

今現在の場所やいつか暮らしたい場所ではなく、過去の思い出や経験にフォーカスしていて、視点が面白いなあ、とこの作品を選ばせていただきました。
文章全体から懐かしい匂いが色濃く漂い「私にもこんな経験があったなあ」と久しぶりに遠い昔の記憶の中を旅することができました。
きっと私だけではなく多くの人の心にぐっと刺さり、優しく触れてくれるきっかけになったのではないかと思います。
またまよすなのみんなが再会できることを願って。

古性のちさん

企業賞

どこにでも住めるとしたら

エジプトに留学中の埃及さんは、「サファリホステル」という名前の日本人向け宿泊施設に住んでいます。格安で広々としたきれいな部屋が借りられるカイロで、埃及さんはあえて設備の古いホステルを選んでいるそう。そんな埃及さんは「どこにでも住めるとしたら」というテーマに向き合ったとき、いったいどこを選ぶのでしょうか?

エジプト留学中の埃及さんは滞在する「日本人宿」の様子を紐解きながら、住環境に何を求めているのかを考えてくださいました。仕事の疲れをいやすような快適な部屋、映画や音楽を聴くのに最高の設備など、人によって「良い」住まいはさまざまですが、いまの埃及さんがたどり着いた理想の暮らしの条件が、瑞々しく爽やかな気持ちになりました。素敵な作品をありがとうございます。

Panasonicコンテスト担当


巡り巡ってここに至る。

家を建てることを検討し始めた矢内りょうさん。数十年間を過ごす場所を考えた時に、まず「なにを優先するべきなのか」を考えたそうです。家族、子育て、東京へのあこがれ、「住む」にまつわるさまざまな要素が矢内さんを悩ませるなか、ある結論にいたります。矢内さんが一番大事にしようと思ったものはなんだったのでしょうか?

家を建てるという大きなイベントを計画中の矢内りょうさん。どこでどう住まうかという想像が、憧れから手触り感のある幸せへ変化しているその姿に多くの人が共感する作品でした。弊社のメディア『q&d』では、ライフステージによって変わる価値観にも寄り添いながら理想の暮らしについて考えています。この作品を通じて矢内さんとも対話をさせていただいたような、そんな気持ちになりました。

Panasonicコンテスト担当

入賞

各審査員からの総評

本間貴裕さん

「#どこでも住めるとしたら」なんて素敵な題目なのだろう。住まう、という一見重たい人生の選択を、書くという力を借りて自由にしてしまう。聞かれて、ふと心が躍るのを感じる。誰かの書いた文章を読む。自分で考えて書いてみる。読み書きをするとは不思議なもので、考えているだけよりも来るはずのなかった未来がぐっと近づいてくる気がする。どこかの街へ、いつかの過去へ、誰かの家へ。改めて文という形を取った作者たちの思いは、どこかで誰かの人生を、きっと静かに変えていくのだろう。

古性のちさん

全体的にどれもレベルの高い作品で審査も最後までとても悩みました。私もたびたび定期的に暮らしとはなんなのか、望むものはなんなのかについて思いを馳せるのですが、そのたび自分の現在地を改めて認識し、ここからどう舵を切っていくのを考えるキッカケになっています。
ぜひこのコンテストを機に、多くの人が立ち止まるキッカケを持っていただけたら嬉しいです。
沢山のご応募、本当にありがとうございました。

本間貴裕さん、古性のちさん

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投稿期間は終了しましたが、理想の住む場所や暮らしについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、パナソニック note担当からのコメントです。

「これから住む場所を選ぶ」「今いる場所について考える」多くの人がライフステージの変化で直面するお題に対し、想像を超えるほど多種多様な経験・アイデアを投稿いただきました。メディア『q&d』が目指している「自分のくらしの当たり前を問い直す」「自分にとっての理想のくらしに思いを馳せる」、それをまさに体現するようなコンテストとなり、多くの方との対話が深まったことを本当に嬉しく思います。また、作品をお読みくださった方にとっても、これからのくらしを考える機会になっていれば幸いです。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!



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