「新しさ」のすゝめ
■はじめに
前回、「Web広告の未来と本屋」の記事で本屋における「発見」の特殊性について言及した。
今回この「新しさ・発見」に注目して深堀してみたい。
■言葉の定義
まずそれぞれの言葉の定義を確認する。
と、「今までにない事」や「分からない事を見出す」といった我々が普段利用している通りの言葉の意味である。
そして事、個人においてはどちらも「主観的」である事が必要だろう。
■生物的な反応
さて、ではこの「新しい」ものに出会った時人はどんな反応をするのだろうか。生物的な反応を調べてみる。
上記記述より外的な環境刺激を与える事で、状況変化に対応する為に行動的・意欲的になると理解出来る。
また、同記事内でのオボドール課題(以下引用)の記載において、絶対的な新しさが必要である事も重要な要素だろう。
つまり、「仕事から帰ったら玄関のスリッパが片方無くなっていた」みたいな状態が相対的であり、「仕事から帰ったら玄関にいきなりウシガエルがスリッパ顔で鎮座していた」みたいな状態が絶対的な状態と言えるのかもしれない。
このウシガエルの登場によって行動的・意欲的になる事が出来るのである。
■日常への転嫁
さて、日常でこんな新しさを感じるのは(個性的なパートナーを持っていない限り)難しいだろう。
ではどのようにすれば新しさを感じる事ができるだろうか。
ここまでの内容より抽出できる要素は、
の二点と言えるだろう。
この二点を包括した内容として私は「○○な○○」の方法を提起する。
■○○な○○
「(A)○○な(B)○○」とは単純である。
前半(A)に形容的な言葉を後半(B)に単語を代入して考え・調べる行為である。
まず、形容的な言葉を羅列していく。なんでも良いが出来る限り自分が簡単にイメージできない内容やあえてネガティブな言葉を入れてみるのもいいだろう。
次に単語を決めていく、これも何でも良い。
可能な限り恣意性を排除した方が良い為、今回は単語ジュネレーターに作成してもらった。
ここまで出来ればあとは何でもよい。誰かに決めてもらっても、ルーレットで決めても良いし、目をつぶって指差ししても良い。
■実施例
今回は生年月日(3/18)の月(3=③)と日付(日付は1の位と10の位を足した数字 18=⑨)を選択してみる。
すると「③めちゃめちゃかわいい⑨イカ」となる。
ここでgoogleで「イカ カワイイ 種類」「イカ カワイイ ふわふわ」「イカ カワイイ 小さい」等普段何があっても調べないような内容を調べる事が出来るわけだ。
この間、お洒落なインスタの画像や、水族館のイカキャラ画像、イカのアクセサリーやイカをモチーフにした日本酒などの画像を見ることになる。
これらは基本的に日常では目にする事がなかなか無かっただろう。
このプロセスも非常に面白かった。
ちなみに私の「めちゃめちゃかわいいイカ」はミミイカだった。
体長4cm程のミミがあるようなイカで、難しいが飼育も出来るらしい。
イラストTシャツにしている人もいるようだ。
是非諸君らにも試していただきたい。
※どんな検索が出てきてもクレームは受け付けない。
■終わりに
「新しさ・発見」を得るためにイカに自分の知らない内容に取り組む事が出来るか、偶然性を持たせる事が出来るか、が大事ではないだろうか。
又、自分の知らない内容を求めるプロセスにおいても、多くの新たな発見があり、面白さを感じる事が出来る点も非常に重要であると感じる。
という「発見」を得て終わりとする。
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