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『野菊の如き君なりき』(1955)

どうも毎日映画一本観ることを生き甲斐にしている、みねたです。
今まではアナログノートに映画のこと書いてたのですが、自分の中だけに留めておくより、この情報がちょっとでも誰かの役に立てばいいな。と思いここに書き込んでいきます。ちなみに、私がいつも使っていておすすめのノートは『Rollbahn』というシンプルだけど、機能性が高い!そんなノートで、『Rollbahn』を語るだけで、1記事書けてしまうくらいなのでここでは説明しませんが1度使ったら手放せなくなる、そんなノートです。

話がそれましたが、今日観た映画は1955年公開の『野菊の如き君なりき』
原作が伊藤左千夫の『野菊の墓』という小説です。


原作は読んでないけど、活字で読んでいたら少々頭が痛くなるかもしれなかったから、映画から入って良かったと思います。(おかげで今は原作を読みたい)この映画一言でいうと、胸○○ラブロマンス。酷い表現をしてしまったけど、結構あぁ〜!ともどかしく、やるせない気持ちになります。
私がこの映画を知ったのは、大好きな、藤子不二雄先生の自伝漫画『愛しりそめし頃に』の中で、満賀が石森章太郎のお姉さんに貸した本が『野菊の墓』で、そこで映画のことにも触れていたので、これは観なきゃ!となりました。

白黒映画なんて退屈だから観ないなんて人はめちゃくちゃ損していると思う。私も、平成生まれだから白黒映画なんか退屈だと思っていたけどそんなことはないんだ。なんだろう、作り物とは思えないリアルさとクラシックギターの切ないメロディが、この世界にどっぷりと引き込んでくれる。
政夫と民子の決して許されることのない恋愛模様と、それを面白がる周りの人達。
そもそも何で許されぬ恋なのか、政夫と民子は従兄弟同士であるからなんだ。政夫が中学生、民子が17歳、2人とも子供じゃない。


仲のよい兄弟みたいな2人だったが、次第に意識し合う2人、だけど周りの目は冷ややかだし、決して叶うこともない恋愛に成す術もなく途方にくれる2人。
この2人のぎこちない青春が時代は違うけど、なんだか懐かしくもある。
ラストシーンは、途中から読めていたんだけど、それだけはやめてぇ!って思いながら観てた。でもその通りになってしまった。
切ないを遥かに通り越した、今までにない感情になりました。
うーん......しばらく後を引きそう。
おやすみなさい。


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