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『ゲロゾイド』(1988)

イタリアのアンドレアス・マーフォリ監督作品。
日本向けに公開されてる(ビデオ化、サブスク)のはおそらくこの作品だけ。

ベネチアからアルプスに旅行の途中トニーとシンディーは何かに怯え、助けを求める女性を発見して近くの町まで送っていくことになる。
町に着くが、人の気配はなく気味が悪い。
すると、バイクでやってきた怪奇小説家と名乗る謎の男が現れたと同時に女性は怯えたように走り去ってしまう。

この町は悪霊が取り憑かれているから気をつけろと言い男は気味の悪い話をし始めた。
トニーとシンディーは男から逃げるように、町を後にして近くの森を歩いて行こうとすると、
先ほど助けた女性が屋敷へと案内し、泊まって行くようにと言う。

しかし、奇妙な事が起こり始める......。

この映画を見た感想......紛れもなくクソ映画です。まあ元々、タイトルからも期待していなかったし、B級映画なのも分かった上で見たけどそれでもツッコミどころ満載な作品だ。

そもそも、設定がガバガバ過ぎる。
ほとんど説明もなく悪霊と言う名のゾンビが暴れまわるのだが、説明がない分これは一体何を見せられてるの?って感じで、その悪霊?ゾンビ?何だか分からない怪物は歯がドラキュラみたいでもあるし、大事なところから何か出るしで終始理解に苦しむ。

あとは迫力がない戦闘シーンは見るに耐えなくて、シンディーが何の説明もなくいきなり現れたゾンビに追いかけられる場面でいちいちゾンビの方を振り返り、「あーあー」と叫び続けたり、ゾンビも噛んだりするじゃなくてデカいカマみたいので威嚇するっていう謎の行動。
しかも、シンディーが追い詰められたらほんとに都合良くチェンソーが出てくるとか、前振り無しでここまでぶっ込まれると、逆に清々しい気持ちにさえなる。

ただ......80年代特有のゴア描写は良かった。
この手の映画は、自主制作感とチープなゴア描写が相まってアートみたいになっちゃうんだよなぁ......それは否めない。

時間が捨てるほど余ってる方は是非、約1時間半を無駄にしてみて下さい......。笑

でも、見てみないと分からないからね。
見てみたら良いところもあるから......たぶん。

あっそういえば、目玉が飛び出してるところは好き、あとはトニーの生首......それだけだ。笑

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