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番外編 "くだらないの中に"

星野源_くだらないの中に

 突然だが、番外編を書きたくなった。今までは日記として、あった出来事や最近の事を書いていたのだが、急に題材を決めて文章を書きたいと思ったのだ。その題材として、自分の好きな曲のタイトルを使おうと考えた。

 初回は星野源さんのくだらないの中にをチョイスしてみた。僕は星野源さんがものすごく好きだ。ブラックミュージックからポップミュージック、あらゆるジャンルの要素を持つ星野源さんの音楽は、楽しく、切なく、様々な喜怒哀楽を星野源というフィルターを通して聴くことができる。しかし、この[くだらないの中に]という曲は、星野源さん本人の体験談をもとに書いたわけではないという事に驚いた。本曲は恋人同士の淡く彩られてくる日常と、恋人という繊細で壊れやすくもある関係や日々を書いている曲であり、くだらないの中に大切なものもあるのかもしれないなと、思わせてくれる曲なのだが、星野源さん自身のことではなかったのだ。というのは、星野源さん自身が架空の題材を想像して曲を書くことがあるという事であった。その理由について星野源さんは、自分自身の出来事、気持ちを曲として書くと、暗い曲になってしまうからであると自身の拙著に書いていた。それを聞いて僕はよりこの人を好きになった。誰しも自分の底の気持ちに蓋をして、表面上の気持ちや感情を自分として見ている。しかし、言葉や文、音楽など様々な物に気持ちを乗せた時、本当の自分の気持ちが見える事をあるのかもしれない。だから、くだらないと考えていた趣味や物がもしかしたら、その中に本当の自分を表してくれる何かがあるのかもしれないと、この曲、星野源さん自身の言葉で気づく事が出来たのだった。

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