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明日の子供たち

有川浩さんの小説「明日の子供たち」は、児童養護施設で暮らす子どもたちとそこで働く職員たちの物語です。主人公は、元営業マンで施設の特集番組を見て転職した三田村慎平という新任職員です。彼は、施設の実情や子どもたちの思いに触れながら、成長していきます。また、施設の子どもたちの中でも、特に奏子という女の子との関係が重要な役割を果たします。

この小説は、施設で暮らす子どもたちの生活や感情をリアルに描いています。施設の子どもたちは、親に捨てられたり虐待されたりしたわけではなく、様々な事情でそこにいるだけです。彼らは、施設の中で家族や友達のような絆を築いています。しかし、施設の外の世界では、施設の子どもたちに対する偏見や無理解があります。施設の子どもたちは、かわいそうな子どもと決めつけられたり、進路や就職に制限があったりします。そんな施設の子どもたちの声を聞いてほしいというメッセージを伝えています。

私は、施設の子どもたちに対する自分の無知や思い込みに気づかされました。私も、施設の子どもたちは可哀想だと思っていましたが、それは外から見た一面だけでした。施設の子どもたちは、自分の居場所や幸せを見つけようとしています。彼らは、施設の職員やボランティア、作家などの大人たちからの支援や励ましを受けています。
彼らは、子どもたちの親ではないけれど、子どもたちのことを想っています。しかし、彼らもまた、施設の運営や財政、法律などの問題に直面しており、その苦労や葛藤も描いています。

私は、施設の子どもたちについてもっと知りたいと思いました。
募金など、自分のできる範囲でできることをやってみたいと思いました。


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