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”できる行動”が増えること

こんにちは 、AsianSTです!!😊

今回は

”できる行動”が増えること』

というテーマでお話します!


このテーマは、これまで自閉症の人などをみてきて

私自身も考えさせられてきたことでもあります🤔


さて

皆さんは、”できる行動が増えること”についてどう考えますか?


もちろん健常児ではなく、発達障害や自閉症などで

少し重い知的障害を伴う人でです


『できることが増えるんだから良いこと

 に決まってるだろ!』

と考える方もおられるかと思います😅


実際、児童デイサービスや福祉サービス事業所などでは

『できることを増やす』ことを目標に

している所もよくあることも耳にします


私も、もちろんできることが増えることを

良い傾向としてとらえたい気持ちはもっています


ですが、真実と向き合って

感情的な部分(肯定的にとらえたい等)で

捉えすぎることがないように

冷静に向き合いたいと思っています


ここでもうひとつ質問です


『できる行動を増やすことは発達障害児(者)

  の成長(発達)につながりますか?』


ここがクリアーに分かる方は

これ以上読まなくても大丈夫です…(* ̄0 ̄)ノ


ここは今日の話の肝ですので

一緒に考えていきたいと思います!


まずは、発達の問題をもつ子がいるとします


この子は職員さんの熱心な指導の下

以下のことができるようになってきました


・食事が終わったら食器を洗い場まで運べる

・自分の名前を書ける

・簡単なパズルができる

・朝デイサービスに来たら「おはよう」と言える


結構、できることが増えてきたと

担当職員さんは感じているところです


そして、さらにできることを増やそうとして

以下の目標を追加しました

・「ありがとう」と言えるように練習する

・紐通しもできるようにする

・簡単な迷路もできるようにする


そして、これらもできるようになってきました


その結果、この子はどうなったでしょうか? 

成長(発達)したのでしょうか??

それとも、もっと続けていくことで

さらに成長(発達)するのでしょうか??


私の結論を申しますと…


『本質的な成長(発達)にはつながらない』


です😑


理由は

これらの行為が、

すべて言われたこと(教えてもらったこと)

を基本そのままやっているだけ

だからです


人間が発達していくためには

(全体で一人の人間として)

自ら動くという能動性、そして自己身体認識

(自己受容感覚)

を通して必要な要素、不必要な要素を選択

するという体験を繰り返していくことで

目的となる行為を獲得していきます

(新たな水準に上がる)


言語はもちろん、寝返りや走ること、

車や自転車を運転することだってそうです


前記した“できる行為”は

”本当の意味でできている行為”と

一見すると似ているようにもみえます


しかし、

自ら動くという能動性や、自分自身の意識や感覚を通して

必要・不必要な要素を選択するような行為とは明らかに

異なります


結果、“できる行為”は同じような内容を繰り返すこととなって

新たなステージに上がっていくことができません

                                                    

繰り返しになってしまい恐縮ですが

人はできる行動が増えることを足していくこと

つまり足し算で、出来上がって(発達していく)

いく訳ではなく

能動的な意識が、自己身体感覚を通じて

様々な要素をお互いを利用しながら

発達していきます


それでは今回はそろそろこの辺にしようかと思います

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今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m                                                        

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!


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