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特別視って フィルター。

毎日お昼にお金だけ出して
こちらが選んだコーヒーを飲んで
どこの国か当てるゲームをして楽しんでくださるおじいちゃん2人がいる。

どうやら同じ会社のおじいちゃん達。

最近知ったのだが
けっこう大きめの会社の社長とNo.2だとか

特に社長がお店ごと可愛がってくださっていて、
私はメル友という肩書きをありがたくも頂戴したらしい。

毎日の出勤を手を振って送り出し、
お昼にコーヒークイズをして
夕方にお疲れ様とメールが来て
近くのバルで1杯だけ乾杯したりする仲良し度。

ちょっといい焼肉に連れて行ってもらったりもした。優しい。

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正直 アクティブな普通のおじいちゃんで、

たまの休みは棒高跳びの大会に出てたり、
ゴルフで数字が伸びなくて悔しがったり、
携帯の待ち受けは赤ビキニの美女だったりする。

これが最初から社長と聞いて接していたら
ちょっと違ったような気がする。


意外と土地柄か
社長やってます、代表取締役です、
なんてお客さんが多くてビビることが多いのだが

所謂 社長 とイメージするような人は
今のところ会ったことがなく、
(常にパソコン持ってて、
お釣りはいらないとか言って
堂々とした物言いをして高そうなスーツのイメージ)


仲良くなってからそういえばと名刺をもらったら
重々しい肩書きが書かれている。
こちらとしてはドッキリされた気分になる。

社長 とか、教師 とか、弁護士 とか、医者 とか、
なるのが難しい職業や肩書きって

一般人の私からみたら関わることのない
頭のいいすごい人
ってふわっとしていて、でも確かな線引きがあった気がする。

同じ人間やん。

当たり前すぎることに今更だが実感した。

それを特別視させずにいてくれる
この方々も本当にすごい優しい方達だし、

ただその人が人生で良いと思う方に進んだ結果に
肩書きが着いてきた、
特に秀でて堅実な人と改めて印象が変わった。

たまにポロッと
「こないだのM-1グランプリ観た?
最初にドアが開いて下から出てくるの、アレうちの会社のやつ 笑」
みたいなボディーブローがきて
後からじわじわ効いてくるのだ。

ちゃんとすごい人でもある。

ということで
私は今日も何も気にせず
本当のおじいちゃんかのように仲良く、

人生初 ゴルフの打ちっぱなしに行って
華々しいゴルフ人生をスタートさせるのである。

待ってろ、夢のホールインワン。

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