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Web業界、どうやって入り込む?


ハローワークの『webデザイナー養成科』という講座に通っていました。
そこで僕が思ったことを、ざっくり綴っていきます。


一見さんお断りの業界

まず、改めて業界研究ですが、本当に「一見さんお断り」という様相で、未経験で入れる枠としては新卒で元々そのスジの勉強をしていた人たちくらいではないでしょうか。

あるいはSES事業をしている会社が最近多いと感じますが、会社説明をよく見ると、「育成事業」はやっていても「SES事業」はやっていないような、チグハグな会社も見られます。

実際に面接を受けたSESの会社であったのですが、そこの会社では新入社員は3つのことをやる必要がある、と。

一つは出向先の仕事です。これは未経験なので、コールセンターとか、携帯電話販売とか、そういう仕事です。

二つ目は研修です。仕事が終わった後にオンラインで研修をして、半年ほど経てば研修を終了し、エンジニアとしての案件にアサインするとのこと。

だけどこれには問題があって、まずアサインするタイミングで未経験OKの仕事が回ってくるかわからないこと。また、総合人材アウトソーシングの会社だと、SES専門の会社に営業力で負けてしまい、そもそもSEの仕事の母数が少ないこと。そして研修が「福利厚生」に含まれており、契約によってはあまりに短い期間で退職をすると、罰金めいた請求をされること。

三つ目は、自社でSNSマーケティングを取り扱っているので、自分がよく行くお店などに独自営業をかけて、会社につなげ、というものでした。待遇面でインセンティブありと書いていましたが、これが出来た人にお小遣いをあげるよ、という事のようです。

はっきりと言われたのが、「研修を成立させるために、派遣先の仕事を上手いことやってもらう」という事ですが、これではなんだか本末転倒ですね。

政治と現場と火事場泥棒

ハローワークでも声高に言われていますが、今後企業のDX化など、IT人材がどんどん必要になってくるのは間違いないでしょう、とのこと。

ですが実際にハローワークで世話ができる範囲は限界があって、新人育成なんてしてる暇はなく、それなら今いる人たちを高値で引き抜いた方が幾分か早いわけですね。

そして、求人者が持っている、コロナで特に注目されたテレワーク(ノマドワーク)の憧れを上手いことついたのが、上述のアウトソーシング系の会社だと言えます。ウチで研修を頑張れば、アイドルになれますよ!というレッスン料がクソ高い芸能事務所の構図に大変似ている、という話は前回の投稿にも書きましたが、まぁそういうことですよね。

ハローワークの事業として職業訓練があるのですが、委託先の民間事業者に助成金を渡すより、中小のweb制作会社に補助金を出して未経験者を積極採用させる方が、色々と上手いこと回るような気がします。

ケース1 未経験36歳男性の場合

はい。私です。

私の場合は、たまたまdodaのスカウト求人の中にsaasアプリの開発会社があり、そこの導入サポートとしてひとまず入社をし、現在1週間が経とうとしています。

最後の方に面接していただいた会社の方には、ある意味カジュアル面談とかではないのですが、業界の状況や自分の考え方などを伝え、少しでも近いところでスキルを盗み、経歴に書ける実績を積み上げる事が有効というふうに答えを返して頂きました。

なので私は、会社員をしつつクラウドワークスや友人知人のwebデザインなどを積極的にフリーランス的に取り組み、実績を積み重ねつつ「制作会社」での経験につとめていこうと踏んだのですが、その考え方としてはどうやら間違ってはいなかったようで。

本当にいろんな状況を考えました。
ECサイト運営のアルバイトとか、でも今はそういう事すら門前払いです。本当に状況としてはキツイ。

これからweb業界に進路を取ろうと思われている方は、どうやって「はじめの一歩」にありつくか。真面目に考えた方がいいかもしれません。

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