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本当の気持ちを聞いてくれるだけで  安心・安全な世界が拡がることがある

子供の頃、兄と弟に挟まれていたので

いつの間にか 男の子と全く同じ 刈り上げの髪形になっていた

今思うと
うっすら記憶にあるのは

床屋さんで(田舎で育った私は中学生になるまで床屋さんだった)

「あ、間違えた。まあ、さっぱりしていていいか!」と
床屋さんが
兄か弟と間違えて刈り上げてしまったのがきっかけだった気がするのです

床屋さんにも 親にも 

「こんな髪型は嫌だ!私は女の子らしく髪の毛を伸ばしたい」という

自分の本当の気持ちは言えなかった・・・・・

それほど
自分の気持ちを表現することを許されない
暗黙の抑圧された空気の漂う家で暮らしていたのです

その反動か・・・・・

学びか・・・・・

「嫌なものは嫌です」 と言えるようになってきたけれど
まだまだ
他人の目・他人の評価が気になり

なかなか本当の気持ちが言えない時があるのです

本当の気持ち・・・・・

これが 本当にやっかいで

自分で本当の気持ちに気付いているのならまだよいのですが自分の気持ちを感じることを抑圧して生きてきた歴史が長かったので

何が本当の気持ちかが わからない・・・・・

ということもあります

その頃

お隣の家に三姉妹が住んでいて
その家にはピアノがあって
三人とも 可愛い女の子らしいお洋服を着ていました

毎月 少女漫画の月刊誌を買ってもらうのです
お母さんが家にいて
毎日学校の帰りを優しく迎えてくれて
美味しいお菓子のおやつがありました

全てがうらやましかったのです

私は髪の毛を男の子のように刈り上げにされてしまい
兄のおさがりを着ることを当たり前とされて
おやつはいつも母親が作った
味気の無い、おしゃれ感の全く無い少し焦げたホットケーキか
変な形をしたドーナッツ・・・・・
もちろん
漫画など買ってもらった記憶は無いのです

でも

母親からは

「あなたは女の子なんだから」 と

料理洗濯は私にだけ手伝いを強いる・・・・・

もうひとり女の子
姉か妹がいてくれたら
ここまで理不尽な気持ちにならずにいられたのかもしれないけれど
大人になっても何か釈然としない気持ちがずっと残っています

世の中は
益々男女平等・そしてジェンダーフリーになってきて
ひとりの人としての平等

を大切にするようになってきてくれていることに
こころから安堵を覚えています

あの頃の私に逢いに行って
抱きしめて言ってあげたい・・・・・

髪の毛伸ばして女の子らしいお洋服着たいよね
本当は
男の子みたいな髪型嫌なのね
でも
怒られるのが怖くて
わがまま行っちゃいけないと思って
本当の気持ちが言えないのね

スカートがはきたい
赤やピンクのお洋服が着たい
おリボンの付いた可愛いお洋服が着たい
ピンクの靴がはきたい

そう 思ってもいいんだよ

そう願ってもいいんだよ

思うことも
願うことも禁じられたら
苦しいよね・・・・・

そう

思うことも
願うことも抑え込んで誰にも言えず
その本当の気持ちを感じていいことを
教えてあげたい

願いを聞いても叶えられてあげれない大人は
聞いていることが苦しくなって
自分の不甲斐なさを感じたくない
自分の無価値観も感じたくない

その時瞬時に
子供の願いはまるで自分を攻撃している刃にも感じ
相手が幼かろうが
自分を守る為に
コントロールして

自分にとって都合の悪い
相手の願いや望みを

ただ聞くことをすればいいだけなのに

それができない自分を自覚することも無く

押さえつけて

自分の不快感を感じない様にする・・・・・

それは

本当は その大人も
愛で包んでもらった優しい経験が無いから
方法がわからないだけだったりもするけれど・・・・・

自分が願いを叶えてあげられなくても
望みを答えてあげられなくても

ただただ寄り添い

そうね、そうね
そう思うよね

そう聞いてくれるだけで
どんなに安心で安全な空間が作られることなのだろう・・・・・

そんな世界を創りたい







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