見出し画像

電話で電話

通話

今から「電話をかける」ということは何を意味しているでしょう。
話したい相手と「通話する」ことではないでしょうか。

では、通話をするためにはどうすればよいでしょうか。
電話から発信すればいいんですよね。

電話のアプリを使いますか?
LINEの通話ボタンを押しますか?

ここで少し仕組みに違いが現れます。

電話アプリの場合は、ご契約している携帯会社の通信網を使って相手の電話の端末と自分の端末を直接接続しての音声通話を行います。相手と確実に接続して通話をするという担保のため、こちらでは通話料がかかります。

LINEアプリの場合は、ご契約している携帯会社の通信網を使いながら、インターネットを通じて音声というデータをやり取りします。そのためデータ容量をたくさん使ったり、他のデータと干渉して途切れがちになったりして本来の通話よりは品質が劣る一方、電話代がかかりません。

なにやら難しいですが、興味ある方はこちらをどうぞ。

大規模通信障害

2022年7月2日~7月4日にかけてKDDIが大規模な通信障害となりました。私はpovo2.0ユーザーですが、幸い在宅での作業のみでしたので自宅のWifiで問題なく過ごせていましたが、多くのインフラやサービスに影響を及ぼし総務大臣は「重大な事故に該当する」と述べました。

今回の障害では、au利用者はもちろんpovo回線もUQモバイル回線も同じKDDI回線を使っているので全滅でした。さらに同社回線を使った宅配の情報システムや気象データ、ATM(現金自動預払機)なども影響を受けました。訪問でエアコンの取り付けなどを行う業者さんのインタビューでも、社用携帯がauのパターンやお客さん側がauのパターンにより不通状態。住所などを確認しようにも、ネットに繋がらないという事態になり打撃はかなりのものになったと報じられていました。

一方、なんの障害も出ていなかったNTTドコモやソフトバンク回線では「大変そやねぇ」といった感じで素知らぬ顔。若者においては公衆電話の使い方を知らないし、そもそもかける先の番号を把握していないとのことでした。今回の一件を受け、総務省は緊急時に他社回線に乗り入れる「ローミング」の導入を検討しているそうです。

公衆電話

https://www.soumu.go.jp/main_content/000162017.pdf

↑総務省が出している「公衆電話の使い方」です。

こちらによると、公衆電話は受話器をあげてから硬貨かテレホンカードを挿入して電話番号をダイヤルすると使えます。昔は、恋人と電話をするのに家の近所の公衆電話ボックスに行って、電話の上に硬貨を積んで長電話を課金して楽しんでいたとドラマか何かで観た記憶があります。

先程の記事にも記載があるのですが、公衆電話を提供しているのはNTTです。先のような大規模障害がNTTで発生した際は、公衆電話も不通になるのでしょうか。。

さらには、公衆電話自体が減少に追い込まれています。

携帯、スマホの普及により公衆電話の存在意義が薄くなってしまったのが大きな要因でしょう。

街中にひっそり残っている公衆電話を見てみると、電話の上でパソコンを広げスマホで電話しているサラリーマンがいました。

「電話の上で電話してるやん…」と思ってしまいます。

電気や水道、ガスにネットなど「インフラ」と呼ばれるものが当たり前に使えている現代。電力供給の不安やこうした大規模障害が起こった際に生き残れるかはサバイバルです。そういった意味では、キャンプブームは生き延びる術として一端を担うのかもしれないですね。

この記事が参加している募集

#最近の学び

182,021件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?