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別に悲しい文章でも切ない文章でもないのに胸が苦しくなるときがある。

noteでいろんな人の文章を順番に流し読みしていると、なぜか気持ちがざわざわしてきて不安定な気持ちになって、そしてなんとなく泣きたいような気持ちが湧いてくるときがある。読んでいる文章が別に悲しい文章でも切ない文章でもないにもかからわらず。たぶん文章の何かが心のどこかにスッと触れて刺激されているんだろう。

そもそもこちら側の精神状態が悪い場合はいろんな文章を読み進める気力がない。読めないんだ。よろしくないときというのはただ頭の中で悶々と悪い思考ばかりを繰り返す。頭の中に全然隙間がなくて不安定な心と家事で精一杯だ。悪い状態に入っていると分かりながらも脳からその思考を追いやれない。いや、むしろ追いやったほうがいいということになぜか気づかない。休まらない頭では人の文章を読むどころではない。

だからどちらかというと読むパワーがあるときにこのタイトルの状態が起こる。精神状態が良いのにおかしな話だ。

他の人がどうなのかよく分からないけど私はたぶん多くの書き手の感情のような何かを文章から受け取ってしまうんだと思う。一つ一つの文章を自分なりに感じて考えて心の中で整理して受け止める、そういう作業を無意識のうちに過度にしてしまうときがあるのかもしれない。だから誰かの文章を読むことは私にとっては時に少し労力を要するものらしい。

出版されているような小説やエッセイとは違って、noteでの文章は書き手が見える生の声が多く、その分、訴えかけてくる中身のある文章であふれている。重かったり苦しかったり、とてつもなく明るかったり、何かを教えられたり、一緒に切なくなったり。こうした激しい波の文章たちに私も揺られながら読んでしまう。

ヒントをもらうこともある。この前読んだ詩に書いていた。文章をきちんとは覚えてないんだけど、「苦しい気持ちを追いやろうとするんじゃなくて楽しい気持ちを思い出したほうがいい」といった言葉。なるほどなぁって思った。すごいポジティブな抜け方だな。苦しい気持ちをどうしたらいいかとばかり考えていてそんな方法には気づかなかった。比較的まだ落ち方が軽いときはこれでループから抜け出せるかもしれない。

例えばテレビを見るとかもそうだ。特に明るい番組を見ればいい。お笑い番組だとか笑えるドラマだとか、クイズ番組とかもいいな。そういうので脳をごまかすことができれば自然と悪い塊も薄れていくかもしれない。

けど、まぁ、これはよろしくない度合いがまぁまぁマシなときにしか効果がない。心が落ちてしまうとテレビのリモコンを取る気さえ起こらない。たとえお笑い番組が流れていたとしても、それを見ながら涙できるほど心が病んでいる。自分はなぜこれを見て笑えない? と自分を余計に追い詰める。

友達にラインをする気にもならない。誰かと話す余力がないから。楽しい思い出なんて人生で一度もなかったような気になる。自分の心を軽くする方法を考えようなんてこれっぽっちも思わない。思わないというより、思えない。いや、むしろ思いたくもない。ただただ沈んでいたい気持ちに埋め尽くされる。苦しいけれどどこまでも沈んでいたい。

子供のまっすぐな笑顔を見て、なぜこの笑顔だけで他に何もいらないと思えないのか、心の底から気持ちを休めることができないのか、私は何が欲しいのかと、子供と笑って話しながら心で自分に問う。こんなに私を愛してくれる子供たち以上の何を求めているのか。

こんな厄介な心を落ち着けさせられるのは他の誰でもない自分なんだけど、この自分がどうやらまだまだ弱くてね。「ハイペース不安定の看板も本当にそろそろ下ろせるかなって思っています」と書いた数時間後にお決まりの不安定に襲われ、あんなこと書いたのにまただと思って落ち込んだり。noteやめようかなって雪降る夜道に自転車で信号待ちのときに考えたり。

なんで書いてるんだろう。なんでやめられないんだろう。いつやめられるんだろう。1年後とかの区切りに突然消えちゃおうか、とかそんな逃げ腰の思考ばかり繰り返しながら、ほんと寒くて震えてました。

noteで書くのは「楽しい」と書いている人もよくいるけど、私はそれを見て「楽しいのかぁ。うらやましいなぁ」って思う。私は楽しいわけではないんです。文章を書くのは好きだけど、楽しいわけではない。なんだろう、そうしてまた逃げたくなっているけど、もう私の「逃げたい」とか「やめたい」とかは「朝起きたらカーテン開けます」レベルなくらい日常的なルーティンになっているんじゃないかな。その割にしんどいんだけど。

しかも不安定な気持ちを書くたびにこんなマイナスな感じの内容を読んでくれる人に申し訳ないって気持ちも起こって書きながら疲れるんです。なんだか困ったわ。

どの投稿とは書かないけど、どうもちょっと前に書いた投稿が自分のどこかに引っかかっていて不安が増したようです。公開後に不安が強くなって3回手直ししました。そしてなんとか少し気持ち落ち着けましたが、いつもいつも誰に気を使って何に遠慮してるのかよく分からないです。

つまるところ書く目的が見えないんですが、でもいつか私も心不安な人を励ませるような暖かい文章を書けるようになるのかもしれない、そうしたらここで書き続けてきてよかったって思えるのかなぁとかそういう目的を無理やり考えてみました。「楽しい」って思ってのびのび書けるように私もなりたい。まだもうちょっと時間が必要なようです。

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#エッセイ #文章 #心 #不安定 #書き手 #感情   #note

寝るって、すごいことですね。落ちていた気持ちが朝になると結構復活していて、カーテン開けて明るい外を見るだけで不安定な気持ちが晴れていきます。どうも私は振れ幅がとても激しいんだと思います。それを文章に落とすからまたなんていうか余計に重くなる。気持ちを整理してるんだか自分を追い詰めてるんだかちょっと分からない。

さて今日は仕事をキリまでやって、1つ書きたい短編小説が朝からベッドでふと浮かんだので時間があれば書こうかな。

それにしても不安定な私が書いた詩は不安定です。


お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨