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愛するということ (エーリッヒ フロム ・1956年)を読んでの感想と考えの文 2

※(本文から)
△この著書のことで解説者談、 今現代の医学・心理学等 からみたら、誤りもあると。
例えば、人の秘密を知りたくて 人間は残酷なことをすると。
この頃は、脳科学等 発達しておらず、仕方がないもある。(60年以上前)

△フロム氏、愛するの能動的な要素は、配慮  尊重  責任  知(知識)であると。(その通りと思う)

△与える という意味での愛は、その者の 人格の発達具合いによると。(野蛮人的 な人には無理、強者の理論ばかりの人にも無理)
そして、尊重には自由がつきものであると。(自分にも 相手にも)(束縛しすぎるは、本物の愛ではない的)

△愛と正義では 違うときがあると。
・許すか裁くかで。(なるほど と感心した)

△人の本質を知るには、客観力がいると。(自分にも相手にも)(自己中心的 者には 本物の愛は難しいということです)


△聖書は父権主義的と、女は男の従属物と、※イブはアダムの骨からと 、聖書中で。
(だからといって私は、聖書が全て間違いとは言わない)

同性愛者は、合一の失敗と(つまり異常と)・フロム氏(今でいえば差別主義)
などが、本書で紹介されています。

・因みに、別の本では、昔の聖人と呼ばれる人でも、今の基準からすれば殆ど差別主義者だと書かれています。
・聖典といわれる ものでも、所詮 人間が書いたものと いうことでしょうか。近年では、伝説や言い伝えは 嘘ばかり、という諺もあります・古いものだけが諺とは いわない。
そして なんにしても、本物だけがあとあとまで残っていく。
・それから、近代文明 始まってまだ 二百年ぐらいしか経っていないとも いえます、よい人間社会になるには、時間がかかる。

△二極性(対称的 ものごと、男と女、光と闇 等)は美しいということを、フロム氏は讃えている。(互いに補いあって、いろいろなことを成し遂げると)

・確かにそれも ありですが、私見では、世の中は白と黒ばかりではなく 灰色もたくさんあるし、灰色にも意味がある。そして補い合うにおいては、(相互補完は)ある程度以上のレベルの者 で 大人数の方が良い (精度上がる)があると考えます。
まあ~恋愛に於いては、また別の話でしょうけど。

△幼稚な愛は、愛されているから 愛すると、(見返りを求める的もの) 成熟した愛は、愛するから 愛される 、であると。(まず相手のことを考える的)

△フロム氏、二極性に伴い、父親と母親の役割を完全に分けている。
私見で、この当時(60年以上前)は、人々の教養レベル・道徳レベル低いもあるが(平均的もので)、役割与えて 型に嵌める方が楽・効率的というのがある、社会がうまく回ると。
今現代では、人権意識・道徳レベル その当時よりは上がっているので(平均で)いろいろと難しくなっている。(複雑で多様な時代とも、だから何かが生まれていくと)

△父親の愛とは本来、(本当なら 母親も)忍耐強く寛容で 子供が自立する様に促さないといけないと、決して脅したり 権威を押しつけるものではないと。
(全くその通り、毒になる親に聞かせたい。)(新興宗教の親に聞かせたい、子供を自分の道具と思っている・口では否定するが)
・毒親、新興宗教が親の子供たち、精神科入院、ニート、が多い。最悪 自殺もある。(変な犯罪も・誰でもいいから 殺したかったとか)

△愛の対象が一部のみだと、自己中心性が増しただけと。(身びいき、えこひいき・内集団バイアスである)
そして愛は、世界に対する自分の態度であると。(人間性の問題)

※フロム氏、一定の者しか愛さないを 愛の強さであると、皆が勘違いしていると。
そして愛が成立するのは、対象ではなく能力であると。愛は魂であると。(全くその通りと思います。あと私見では、ここは魂ではなく意志と思われます。あとで フロム氏 意志の力 重要と書いている)

△愛にも様々なものがあると。
(友愛、恋愛、母性愛、自己愛、神〈仏〉への愛、人類愛、知識愛 等)

△フロム氏、他人の表面的ものでなく、核(中身の中心?)をみれば、我々が同一であることが分かると。
私見では、これはさすがに理想論過ぎると考えます。
私見で、人間 どうしても違いはある。乗り越えられないものも。神の与えた違いを侮ってはいけない。同じ一点の 0次元から生まれたとしても。・しかし 協調への努力はいる、やがて実を結ぶはず。(世代を跨いでも)

・前の同一について、この頃は 脳科学等が まだまだで、サイコパス、ナルシストのことなど分かっていないので、環境が全て人をつくる的 考えだと思う。
・それから、違いを活かす、違いを認め合うことも 必要、今では当たり前の考え。
フロム氏自身も先に、平等が必要的 こと書いている。

△恋愛の場合は、排他的でもあると。しかし友愛とかを排除するものでもないと。
(その人の人間性の、価値観の問題とも)

△フロム氏、愛は意志であると、感情ではないと。(確かに)

△自己愛は悪と、決めつけるのは良くないと。
聖書にも、自分を愛するように、他人も愛しなさい とあると。
自分を愛せない者に、他人を愛せる訳がないと。
(これは、自分に自信あるか どうかにも関わると思われる、たとえ、根拠のない自信でも必要なときありか 、と考えます)
・(次へ)





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