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お墓参りもいいもんだ!うちは家系に経営者が多い。

大人になってからお墓参りに、
行くことが少なく無くなっていた。

父は次男なので、
うちにはお墓を持っていないというのが、
行かなくなった最大の理由だ。
でも、幼い頃は両親に連れられて、
よく本家のお墓参りに行っていた。

おじいちゃんは、
54歳の若さで亡くなったため、
私が生まれる前にこの世を去っていた。
戦前は満州で国策に近いプロジェクトで、
工場を立ち上げ、経営をしていたらしい。

戦後は今のロシアからどうやって、
帰ってきたかわからないが、
樺太からコンテナ船に乗り込んで、
命からがら帰国したらしい。

そんな家系のせいか、
親戚には自営業や経営者、
あるいは大企業の役員など、
こういう人がゴロゴロいる。

いわゆる跡継ぎと言われている経営者は、
私1人だけしかおらず、
他は全員自らの実力で経営者になっている。

いずれにしても、
DNAとかに経営マインドが、
予めプログラミングされているみたいだよ。

ふと経営者であった祖父に、
なんか挨拶がしたくなり、
お墓参りに行ってきた。

たまたま、お彼岸時期だったこともあり、
沢山の車が霊園に駐車していた。
お天気は良かったが、
風がびゅーびゅー吹いていて、
お線香が風に煽られて火を吹いていた。
激しい燃え方に思わずクスッと笑う。
珍しいやつがきたなあって、
ご先祖様がびっくりしたのかなと思った。

そんな状況の中で、
静かに手を合わせると、
そのお墓には、
祖母や叔父も眠っているのだが、
1度も会ったことがない祖父のことばかりが、
意識の中にあった。
(あとで祖母と叔父に謝ったけどねw)

先にも書いたが、
祖父は54歳でこの世を去った。
さぞかし無念だったのではないかな。
そんな気もする。

気が付いたら、
こんな言葉を発していた。

おじいちゃん!経営ってマジでキツイね。
笑っちゃうくらいきついよ。
でもね、俺絶対にがんばるから、
とんでもない金持ちになってやるから、
見ててくれよ!
よろしくね。

って、
ほんと自然に口から発していた。
ご先祖様を大事にしなさいとか、
いろんなところで言われてきた。
でも、正直ピントこなかった。
お参りしてピントきたのかな?
それならとても嬉しい。

親父を越えるのも至難の技だか、
祖父はもっとハードルが上る。

祖父が夢見た景色はなんなのだろうか。
今ではわからないけど、
私はそれに向かっている気がする。

なんて、かっこつけ過ぎだよね。
でも、そうありたいね。

おじいちゃん!ヨロシク頼むね。

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