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うどん県☆ジャンボフェリーでKBDの旅2022.11

香川県には、うどんだけでなく、『かしわバター丼』という名物料理があるそうな。(勝手にKBDと命名

前回の旅では、諸事情により食べれなかったが、今度こそKBDを食べなくてはなるまい。


11月某日。

天気も良さそうなので、フェリー旅がしたい!
と、思い立ち、リュックに荷物を詰め込み、お出かけ。

梅田から阪神電車で、神戸三宮駅へ。

神戸港から11時出航の、高松行きジャンボフェリーに乗船する。

今日の好天なら、フェリーからの瀬戸内海は、たいそうキレイに見えるに違いない。

フェリーターミナル行きのバスに乗るため、バス待合室に座って待つ。
張り切って、早よ着きすぎた。

スマホをいじって30分ほど待ってたら、やっとバス来た。

以前、朝のフェリー便に乗った時は、ターミナル行きのバスも満杯だったが、今回は昼便だからか、乗客は私を含めて3人だけ。

5分で、フェリーターミナル到着。

ターミナル内を見渡すが、乗客はほとんどいてない。

心細くなり、窓口でフェリー乗り込みについて聞いてみたら、
「本日は、フェリー到着が30分ほど遅れますので、乗船もお待ちいただくことになってます」
だって。

急ぐ旅でもなし、ゆっくり待ちますけどね。

2階の待合室でスマホをいじってたら、ぽつぽつと乗客が増えだしていた。

11時過ぎ、ようやく乗船開始。
スマホの電子チケットをかざして、入船する。

以前に乗った朝便は、乗船客は船内を走り回り、座席の確保、あるいは廊下スペースにゴザを敷いての場所取り争奪戦が凄かった。

今日の昼便は、ガランとしてて、みなのんびりと椅子に座ったり、座敷スペースに横たわって、昼寝をしたりしてる。

フェリーに乗るのが目的ならば、のんびり昼便がベストかも。
そのかわり、高松港に着くのは、ほぼ夕方で、フェリー船内で1日つぶれるけど。

いよいよ、神戸港を出航。

お昼の瀬戸内海、フェリー航行のはじまりい。
出航から、最上甲板に寄りかかり、ぼけーっと航行をみる。

少しずつ遠ざかっていく神戸の街を、海から眺める。

貨物船が並走してる。
かもめが、気持ちよさそうに飛んでいる。

青空がどこまでも広がる、瀬戸内の海。
うっとおしいマスクも外して、海の上で深呼吸。
潮風が気持ち良いねえ。

明石海峡大橋に差しかかる。もう、明石沖、淡路島沖まできとんのね。

海峡大橋は、本日見晴らしサイコー!

大橋、橋下を通過でござる。
テンションはMAX。ウヒョー!!
こういう絵は、フェリーからしか見えんもんね!
ウフフ!

ここから先、小豆島に寄るまでとうぶん沖合いを航行するので、甲板からはひっこむ。

船内の椅子に座って、缶コーヒー飲んだり、スマホをいじってみたり、窓から海の景色を楽しんだりと、フェリー船内を楽しむ。

海上でゆっくり過ぎていく、この時間が好きやなあ。

15時過ぎ、小豆島の坂手港に入港。

フェリーから下船したり乗船したりする人たち。
上部甲板からその様子や、小豆島の景色を眺めたりしている。

やがてフェリーは、小豆島の坂手港を出航。
あと1時間くらいで、高松港に到着する。

おっと、名物、船内うどんを食い忘れてた。
思い出して、船内に戻ってみたら、
『うどん販売終了時間です』とのこと。

あーあ、モタモタしてたら食い逃したか。
でもまあ、また次の時には必ず。
いずれ、近いうちにまた乗船するやろしね。
また、甲板に戻り、瀬戸内海航行見物。

大小さまざまな島の前を通過するジャンボフェリー。
夕方の淡い光に照らされていて、とてもキレイだ。見ていて飽きない。

16時前。
高松港に入港。楽しいジャンボフェリーの時間は、まもなく終了だ。

4時間半かけて、神戸港から小豆島を経由し、高松港まで航行してきたが、これで土日料金で2390円(平日は1890円)なら、絶対お得だよね!

上部デッキにいるときは、マスクを外して、海の香りを深呼吸。
360度、青色の瀬戸内海の光景。

マジで楽しすぎる!

高松港に到着し、着岸するギリギリまで甲板で景色を眺めていた。
無料送迎バスで、高松駅前へ。

高松駅前から海沿いまで歩いて、さんぽーとを散歩してたら、ちょうど日没の時間だ。

空が少しずつ、茜色に染まっていく。
朝昼夕と、瀬戸内海づくしの1日やったなー。
昼からなんも食うてなかったので、はらぺこや。
高松市内で、何食おうかな。

せとしるべの突堤を、ひとり歩く。
夕日が落ちていくのが、キレイ。

兵庫町商店街を真っ直ぐに歩いて、KBDを食べるべく、『武内食堂』へ。

前回、『KBD(かしわバター丼)』を食べに行ったが、コワモテのお兄さんが1人で不機嫌そうにメシ食ってたので、怖くて入店するのをためらった食堂だ。

今日は・・・どうかな。
店員さん以外は誰もいてへんな。
すんませーん、1人ですー。

「お、いらっしゃい!どうぞ!」
と、意外と愛想良く迎えられた。

カウンターの端っこに座り、メニューをざっと見る。
へえ、6つくらいしか品目ないねんなあ。
あ、えーと、かしわバター丼ひとつお願いします。

「あいよ。ご飯は並、大盛、特盛ありますけど?」

じゃあ、並で。
注文を終え、店内を改めて見渡してみる。
油料理の煙染みで、壁紙は茶色に変色してるし、店内も薄暗いし、ハエみたいなんも飛んでる。
決して今風のオシャレ飲食店ではない。

だが、少ない品数からして、店内の佇まいからも、古くから地域に愛されてきた名店の雰囲気が、ぷんぷんする。

「はい、お待ちー。味噌汁もどうぞ」
と、エラいスピードで、KBDが出てきた。

ひと口目で、めっちゃ美味いのはわかった!
鶏肉をバターと醤油で炒め、刻み海苔乗っけ丼メシに乗せてあるもの。

鶏肉が、味濃くてウマ!!うんま!!
しかも、鶏肉の量もハンパない。
なるほど、ご飯を大盛りにしてちょうどええくらい。
これで800円は、コスパ良すぎる。

大満足して、武内食堂を出る。
KBD、うまかったー。
一粒残らずいただいて、お腹いっぱいになってしまった。

この後ジャン麺いって、あるいは、焼鳥屋いって飲んで、とか思ってたが、ちょっと無理やなー。

しばらく、高松の大きな商店街を、ふらふら楽しくお散歩する。
年末に向けて、ライトアップ飾りつけもはじまっていた。

今日は、早めにホテルにチェックインしよう。

潮風まみれの体を、風呂入って、スッキリさせましょう。

大浴場に入ったあと、中川家のラジオを聴きながら、部屋飲み。
そのまま華麗なる寝落ち。

よき、1日だった・・・(寝)


翌日。

朝イチでモゾモゾ起き出し、朝風呂に入る。
ホテルをチェックアウトし、商店街を抜けたら、朝からしとしと雨が降っていた。
天気もコレだし、朝メシ食うて、サッサと帰るか。


『岡もと』で肉うどんぶっかけ。
温つゆにちくわ天を浸し、柔らかくしてかぶりつく。

『岡もと』のうどんは、コシも強くないので、朝から食べやすいのよね。

かしわ天も、醤油マヨかけてガリガリ食う。
ごっそさんでした!

帰りは電車。
マリンライナーに乗り、岡山駅へ向かう。

車窓の外はあいかわらず、雨。
昨日の晴れがウソみたいに、よく降っている。
今回は、良いタイミングで、フェリーに乗れたよな。
美味しいKBDも食べれた。

昼からジャンボフェリー旅、また行こう!!KBDもまた食いに来よ!

【おしまい】

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