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福井県鯖江市のSDGsの取組とジェンダー平等について

2023年2月19日~SDGs推進条例制定記念~SDGs未来都市妙高 普及啓発フェアが行われました。
そこでSDGs特別講演会、第6回妙高市SDGs普及啓発ウェビナーを開催し、
福井県鯖江市地域おこし協力隊の川口サマンサさんを講師に迎え講演会を開きました。

講師プロフィール
カナダ出身。高校卒業後、日本の文化や歴史に興味を持ち、2011年に来日。2020年に鯖江市に移住し、地域おこし協力隊として活動中。さばえSDGs推進センターを拠点に、SDGsに関する国内外の情報収集や発信、国連機関との連絡調整、市内でのSDGsの啓発活動(SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」を中心)などに取り組んでいる。

フェアチラシより

講演会の内容は鯖江市の取組紹介とジェンダー平等について。
鯖江市の紹介もしていただきました。
そんな講義の内容をレポートしていきたいと思います!

鯖江市とSDGs
鯖江市は福井県の真ん中くらいにあり、地場産業がとても盛んです。
特にメガネが有名で、国産のほとんどが鯖江市産とのこと。
モノづくりの街で、世界に誇れる技術力があります。
その他に市民主役・学生連携・オープンデータ・ジェンダー平等の取組で注目されていて、女性が活躍している街として知られています。
なぜかというと、女性就業率全国1位、共働き率全国1位、三世代同居率全国2位と女性の社会進出が上位にいるためです。三世代同居をしていれば仕事も続けられ、育児や介護問題も解決できているとのことでした。

モノづくりを支えるのは女性の力が大きい。
女性ならではの視点を生かした製品も誕生しているのが現実です。

鯖江市には面白い取り組みがあります。
それは2014年から始まった「JK課」。のべ131人が参加しています。
若い女性目線でまちづくりをしていこうという目的で始まりました。
大人が考えるまちづくり=誇り、やりがい
JKが考えるまちづくり=かっこいい、おしゃれ、かわいい、おいしい、きれい
このように考えが少し違うので最初は衝突もありましたが今はよいパートナーシップで活動ができているそうです。
スウィーツづくりやコスプレをしてごみ拾いなどJKならではの活動が目立ちます。
JK課があるのにJD(男子高校生)課はないのと思いましたよね。
JDではなく、小学校~大学生まで学生であればだれでも活動に参加できる「さばえSDGs部」という活動も始まりました。
SDGsについて考え、行動を起こしているようです。

また、さばえ38組という、女性活躍推進に取り組む市内企業の経営者らが集結し、ネットワーキングを進めながら企業リーダーの意識改革と女性活躍に向けた取組の和を広めていく活動も始まりました。

ジェンダー平等について
SDGs目標17すべてを達成するには人間の半分の女性の参加が必要です。
ジェンダー平等できた国って実はないんです。
その原因は主に伝統的な社会構図・風習、家庭内外の教育の欠如です。

サマンサさんが考えるジェンダー平等は
男女が五分五分でやるのではなく、できる人がやればいい。選択の自由があればいい。人に押し付けるものではない。とのこと。
実現していくには、絶対的なものではないので対処法はなく、みんなで話すことが大切。明白な答えがないからこそ私たちのニーズに合わせて作り上げていかなければならない。

鯖江市のスローガンは
「ジェンダー平等こそが輝く未来へのカギ」
日本のジェンダー平等の現実は世界で116位(146ヵ国中)
経済と政治は特に遅れている。
なぜか。共働きで女性も社会に参加していると見せかけて、管理職が少ない。まだ日本の女性は男性よりも3時間多く家事をしている。
管理職になろうという考えが浮かばないほど忙しいのが現実。
なので男の人が管理職をやってしまうのが現実。

性の多様性について
4つの「性」について
①性的指南 恋愛・性的感情はどの性に向くか
②性自任 自分の性別をどのように認識しているか
③生物学的性別 出生時に判断される
④性表現 服装や言葉遣いなどで地震の性をどのように表現しているか

性には複数の要素が合わさっているため、性はグラデーションと表現される。
LGBTQ+の人たちを取り残してはいけない。
誰もが自分らしくイキイキと暮らせるまちづくりを。
性の多様性と私たちにできることは
「普通を捨てる」こと。
当たり前が、普通が、その人にとっては違う可能性があるから。

1人の100歩より100人の1歩
みんなで連携していけばより良い社会を実現できる。
できることは「意識すること」からスタートしよう。

いかがでしたでしょうか。
共働きなのにジェンダー平等が遅れている理由に田中はハッとさせられました。やはり日本にはまだ、家事育児は女性がするものという固定概念があるのだと思い知らされました。
最近CMなどで男性がご飯を作っているシーンなども放送されますが、家事って料理だけではないですよね。
名もなき家事という言葉もあるように、家事は無限にあります。
分担してできるようになるといいですよね。

川口サマンサ様、講演ありがとうございました!

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