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キタダヒロヒコ詩歌集 130 中体連ソフトボール決勝



球と影いいえ影と球逢ふ刹那そこに来てゐたかつた、左翼手(レフト)は



健気なるエースの父は鳴る神の大音声(だいおんじょう)に鳴りて佇(た)ちゐたり



逆転打みてゐる僕は役員章つけてポカリを飲んでゐしのみ



逆転打まなうらに刻み立ち去れるわれらはおなじけふのむらびと



人生に幾度か区切りの日はありて区切りの涙流せしが終はらず






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