夏の休暇に見てほしい納涼筋肉映画 その3
まだまだ暑さの残る今夏。うだる暑さを筋肉で潰してもらう為には、観賞用筋肉、もしくはアクション映画の接種が必要不可欠だ。
皆様には荒々しい筋肉、清々しい筋肉、各種筋肉を見てもらったので、今回もまた別の筋肉を味わってもらおう。
・世界で一番ゴリラに近いバットマン
バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生
DCエクステンデッド・ユニバースと呼ばれるシリーズ群2作目となる本作品。
スーパーマンという空飛ぶ戦車みたいなヤツに対して、ベン・アフレック演じる勝手に人間代表バットマンが怒りと恐怖と筋肉を爆発させるのが大まかな本筋。
過去のどのバットマンより肉弾戦仕様であり、意味わからんほどゴリラアクションをしているので楽しい(混乱)
・ベンアフパッパのゴリラアクション
本作品の見どころの1つ、シリーズ最高にガタイがゴツいバットマンのアクションだ。
溢れ出る筋肉。その下に包んだ正義。強固で乱暴な筋肉は多数vs1になったシーンで発揮された。
バットマンらしいギミックを利用しながら力の限り悪を打ち倒す殺陣はまるで本当にゴリラ。過去シリーズの中でも重苦しい一撃は過去を遡っても類を見ない。
だがそれだけではない。
本作はマン・オブ・スティールに直結しており、街がヒーローによって崩壊する様は下手なSF映画よりも迫力がある。大きなテレビをお持ちの方は一見の価値ありだ。
・この映画のテーマ、見るものによってあり方を変える存在の揺らぎ
誰でも届くならば、助ける。救われた者の目には神のように見える存在「スーパーマン」
だが彼の行動で結果的に傷ついてしまった人、彼について懐疑的な者、そんな彼らから見れば絶対強者たるスーパーマンは「恐れ」の対象だ。つまり人によってはヴィランに見えるのだ。
ヴィランがいるならヒーローもいる。人間代表であり、引退生活を送っていたバットマンは妥当スーパーマンを心に刻んでいた。
バットマン主体のシーンが多い本作品では、スーパーマンが現れると到底勝ち得ない絶対の恐怖として演出されている。
だが反転すれば希望の象徴となる。ヒーローという虚像が希望に変わるまでの道中が次作「ジャスティスリーグ」に繋がる訳だ。
ダークでシリアス、けれどもゴリラアクション。
正統派なアメコミヒーロー映画とも言える。しっかりとアメコミ映画を見たいときはこの作品を手にとって欲しい。
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