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【散文詩小説】時代遅れの寵児シリーズ

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観察眼も文章力も感性もないのですが、とにかく書いてみようと、散文詩と小説の掛け合わせのような作品をひたすらに書いてます。重ねるごとに上手くなって行けたらいいなと思います♪
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【散文詩小説】時代遅れの寵児⑧決意

【散文詩小説】時代遅れの寵児⑧決意

同じ船に乗る。
同じ方角に向いて、
同じ目的地を目指す。

それが出来なくなっら、
船を降りるしかない…。

5年間勤めた会社を辞めた。

先の事を決めるよりも、
先に辞めることを選んだ。

想像以上にあっさりとした
幕切だった。

そっと肩を叩く人。
激励する人。
涙ぐむ人。

それぞれいろんなパターンで
見送ってくれた。

でも、引き留める人は
いなかった。

「出世する迄顔出すな」

上司は

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