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この紙、アイロンかけてきれいにしようよ。これからはわたしが大事にするよ。(いのちのきょうしつ in 大阪)


しわしわになった
いのち と書かれた紙。

それを見る子どもたちはたちまち悲しい顔をする。

もとに戻してあげたい
もとに戻りたい

優しい声をかけても…
ごめんなさいとあやまっても…
明日は頑張って保育園にいく!と決めても…

このくしゃくしゃの折れてしまったいのちでは
どうにもなりません。
このしわはもう、どう伸ばしてももとには戻りません。

たった一度だけ
たった一言だけ かもしれない
でもその一言が… その人の 一生の傷 になる。


これではいけない…

こどもたちは真剣なお顔で考えます。


「アイロンかけてきれいにしようよ」
そう 4歳の男の子は必死に訴えてくれました。

「これは悲しいからわたしがお家に持って帰ってこれからだいじにするよ」
4歳の女の子は お話の後、くしゃくしゃのいのちの紙を毎日持ち歩いている自分のお気に入りファイルに仕舞いました。


生きているんだ。
だから何を感じても 何を想っても いい。

生きているんだ。
それは自分も 相手も同じだ。

それなら自分の気持ちをどう表現するか。

そこには繊細になるべきだ。

4歳さんなりに感じ、受け止め、
一生懸命に考えてくれました。


言葉のもつエネルギーを知って 
言葉を感じて そして言葉を大切に。  

言葉にできないくらいのわくわくを沢山経験して
いそがずに ゆっくりと 大人になってね 

でももし言葉に傷ついたときには
ママにそっとだきしめさせてね





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