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公務員アレコレ話

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2023年4月の記事一覧

0921:公務員兼業作家の叫びを聞いた

0921:公務員兼業作家の叫びを聞いた

徳島県職員でもあるプロBL作家・月夜さんが、県庁の兼業許可を巡るトラブルについてTwitterに書き込んでいるのが目に止まった。知らない作家さん、Twitterの記事を読んだのも今日が初めてだ。トラブルについては昨年末から書いておられるが、自分が公務員(徳島県職員)であることは昨夜始めて明らかにされたようだ。

発端はどうやら2016年に遡る。小説出版の話が持ち上がり、兼業許可を求めて所属長に申請

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0919:補助金の仕組みと西ノ島町裏金事件

0919:補助金の仕組みと西ノ島町裏金事件

島根県西ノ島町役場で、少なくとも11年間(どうやら更に長く)にわたりいわゆる「預け金」による不正支出があったと報道されている。

記事には「こうした不正経理は国などの補助金や交付金の精算処理が追いつかず、年度内に使い切るのが最も大きな目的という。」と解説されている。この辺り、少し詳しく解説しておこう。補助金は「補助対象事業で支出した額に対し、補助割合に従って、上限額の範囲で交付される」ものだ。

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0918:税務研修受講

0918:税務研修受講

今日は家業業界地元組合の税務研修会。よく言えば分かりやすい話で、行政主催のそれに比べると深掘りがなく体系的に全体を理解するようなものではなかったが、実務経験からのいろいろなTipsは目からウロコのものもいろいろあった。業務と私費の按分比率を巡る話とか、税務署とのバトルは手に汗握るね。

公務員時代は税は経験しなかったが、公的医療保険がそれに近い。ただし保険料の賦課は市町村マターで、県は厚労省と市町

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0913:オオカミ少年の難題

0913:オオカミ少年の難題

Twitterで「オオカミ少年」がトレンドに上がっていて何かと思ったら、今朝のJアラートに対する不満が目白押し。「政府(またはNHK)は戦争を煽ってる」というバイアスの強烈なものが目立つが、必ずしもそれだけではなさそうだ。国会でもいろんな人が問題視しているらしい。

私は昨夜一人で実家に泊まっており、今朝のJアラートはラインスマート通知で気付いた(遠隔地だからか振動しただけで音は鳴らなかった)。し

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0912:「健康茶にステロイド剤」事件と行政の商品テストの限界

0912:「健康茶にステロイド剤」事件と行政の商品テストの限界

私たちの生活を巡る様々なリスクを注意喚起してくれる、国民生活センターの報道発表。今日の「花粉症への効果をほのめかした健康茶にステロイドが含有-飲用されている方は、医療機関にご相談を-」はまた衝撃的でマスコミ各社もすぐに報道に取り上げている。

花粉症に効くという健康茶。私もそうだが花粉症に悩まされている人は多く、こういう謳い文句には飛びつきたくなる。で、消費者問題目線ではまず誇大広告(実際には効か

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0906:週ナカ家業デー

記事はないでー。

--------以下noteの平常日記要素

■本日のやくみん進捗
カクヨムで第一話(37)を公開。野田室長と小峠課長のバトルは第2話以降も繰り返すつもりで、その1発目がここ。ドラフトはぐいぐい書けて、今読み返しても修正するところがないくらい、緊迫の議論ができている。ただし、あくまで小説として整理した議論であって、現実の場面ではここまで綺麗な議論にはならないんだよね。もうひとつ

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0905:先輩の訃報

0905:先輩の訃報

公務員時代の先輩の訃報が飛び込んでいた。まだ六十代、山登りの最中に心臓発作を起こしたという。

この先輩とは大学も同じで、私が入庁した初年度に学友会に誘いに来てくださったのが最初の出会いだった。その後も自主勉強会活動などで親しく指導してくださり、退職後も有名な行政学者を招いての勉強会にはよく顔を出しておられた。明るくお元気なイメージしかないだけに、突然の訃報はまさに青天の霹靂だ。

先日は元同僚(

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0903:覚悟の内部告発

0903:覚悟の内部告発

公務員小説「やくみん! お役所民族誌」は、澄舞県消費生活センターと反社勢力・深網社との戦いを中心軸として、そこに香守家の家族問題が絡んでいく。この主流と並行して、澄舞県庁OBの行政書士が庁内の闇と戦う様子が副流として作品を引き締める構想だ。

https://note.com/f_san/n/n91676c052e83?magazine_key=mcbf57a958db7

その関係で、公務員の不

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