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あけましておめでとうございます。
2023年になりました。

昨年なんとか2021年の出来事で書いておきたいことは書けたので、
今年はゆっくりと去年の出来事を振り返り、備忘録として書いていこうと思います。




私は20代の頃から「農」に興味があり、自然農で野菜を育てたりすることに興味があった。
ただそれはいつまでも憧れだけで、実践するところまではいかなかった。

コロナになって時間ができた為、初めて庭にタネをまいた。
だが結局きちんとしたお世話もできず、野菜たちは1つも実をつけることなく、花だけ咲かせて散っていった。

これからの人生、やりたいことを少しずつやっていこう、と思っていたけど、農に関しては、ただの憧れだったのかもしれない。
本当にやりたいと思っていたら、もっと積極的にできるはずだと、
自分の気持ちを疑い、残念に思った。


そんな時、道法さんの農業セミナーに参加した。※詳しくは前回記事
どこかで自分の本心を確かめたかったのかもしれない。

はたして道法さんのセミナーは非常に興味深く、私の好奇心をかきたてた。
そのセミナーは偶然にも、自分の住んでいる地域のすぐそばの体験農園で行われており、バスを使えば家から30分弱で行ける場所だった。


私は年が明けてすぐに問い合わせをして、1月6日、その体験農園の見学会に参加した。
農園を運営していたのは、前述の道法さんの農業セミナーも企画していた、
マドカさんという、私と同世代の人物だった。

その農園は最寄り駅から歩いて15分、閑静な住宅街の奥にある丘を、隣接する竹林を横目に
上がっていくと、突如目の前に現れた。なんだか秘密基地みたいな場所だと思った。


見学会は、農園の中央に設置された、高さ2.5Mくらいのビニールハウスで行われた。
その日は強い寒波が吹き荒れるめちゃくちゃに寒い日で、時々天井のビニールが、吹き飛ぶんじゃないかというくらいすごい勢いで、バタバタと音を立てた。

マドカさんは、意志の強そうな目をした鼻筋の通ったノーブルな顔立ちの人物で、その農園が自然農(無農薬、化学肥料不使用)で野菜作りをしていて、竹内孝功さんという自然農菜園の講師の講座を受けながら、みんなで学びながら、野菜を育てている、というような説明をした。

農園はサークルという形になっていて、入会して1年間自分のブースを借り、
必修の竹内さんの講座を受講しながら、メンバー同士交流しながら野菜を育てていく、という内容になっていた。
主旨として、収穫量よりも学びや仲間づくりを目的としているということだった。

農活動のスタートを切りたい私にとって、学びと仲間づくりはまさに求めていたところだったので、自分にぴったりの内容だと思った。

見学会の参加者は他に、3人のお子さんとご夫婦のよっきさんファミリーと、三味線とカヤックが趣味の男性キリちゃん、5人の男の子を持つパワフルお母さんちえりん。ちえりんは1歳くらいの5男の赤ちゃんを抱っこしての参加だった。

一通り説明が終わると、マドカさんは「うちの農園を借りて耕して土作りをしても、最後は返さなければいけない。できることなら早いうちに自分の土地を見つけて、自分で土作りをして農業を始めた方がいい」と話した。また、「正直収穫量は少ないので、たくさん収穫したい人には向いていない、金額も普通の農園よりも高いので、ある程度の収量を目指したい人には向いていない」と続けた。

よっきさんが驚いて、「それってなんか入会して欲しくないみたいに聞こえますけど」と言うと、マドカさんは、「もちろん入会は有り難いけれど、農園の主旨に合う人だけに入会してほしいと思っている。」と答えた。

メリットデメリットを包み隠さずに伝え、誰でも歓迎するのではなく、目的が一致しているか、最終的にしっかりと本人の意思を確かめるという、妥協を許さない姿勢に好感が持てた。

聞けばマドカさんは別で他業種の仕事もしていて、しかも小さな女の子の子育て中、という一人何役やっているんだ、というような驚異のパワフルウーマンだった。

私はその場で入会を決め、3月5日、2022年度の農作業がスタートした。


メンバーが全員農園に集合したその日、一緒に見学会に参加した、よっきさんファミリー、ちえりん、キリちゃん、みんなと再会することができた。

そんな感じで、私はついに長年憧れていた農に関わる生活へと、スタートを切った。

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