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中は癒し空間 フィンランドサウナへの思いを込めたポーチを作りました

みなさまこんにちは、ミュージアム部のmitu.です。今回はいつもとはちょっと違った角度からのアプロ―チした、グッズの企画をご紹介します。

近年、展覧会や企画展で注目される北欧。テキスタイルやプロダクトのデザインは、もちろん素敵ですが、それを生み出す独自のライフスタイルも注目を集めています。そこで今回は、このライフスタイルに注目したグッズを作ってみました。

フィンランドサウナに心ひかれて

フィンランドのライフスタイルの中でも、特に私が気になったもの、それが「サウナ」でした。もともと、私にとってのサウナは、熱い部屋の中、じっと静かに汗をかきながら耐えたのち、冷たい水風呂&外気浴へ。そしてこれを一定の時間で繰り返し……その先の「ととのう」という境地を目指す! タナカカツキさんが描く『サ道』のイメージ。

『サ道』
マンガ家・タナカカツキによるサウナを題材とした一連の著作。『モーニング』(講談社)にて『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』が2015年より断続的に連載され、2019年にはテレビドラマ化された。
サウナでのトランス状態を「ととのう」と言語化、ビジュアル化し、多くのクリエイターや表現者たちに多大な影響を与え、次世代のサウナー(サウナ愛好家)を生み出した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

しかし、フィンランドの「サウナ」はちょっと違うのです。私が感じたのは「穏やかでなごやかなコミュニケーションスペース」これを面白いなぁと思ったのです。

そもそもサウナ(SAUNA)とは

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フィンランドが発祥を言われているサウナ(芬: sauna)は、蒸し風呂という蒸気浴・熱気浴のひとつ。サウナストーンと呼ばれる石をたくさん乗せたストーブを熱し、その熱と、石に水をかけてつくる蒸気とで室内の温度・湿度を調整します。室内の温度は低温は50度から高温は120度以上。入浴後は雪や水中に入るもしくは外気で休憩をはさむなどして、クールダウンし再びサウナに入る”温冷交代浴”が一般的な入浴方法です。

2020年12月には、ユネスコの無形文化遺産に、エストニア ヴォル県のスモークサウナの伝統とともに、フィンランドのサウナ文化が登録されました。

日本とフィンランドのサウナの違い

フィンランドのサウナについて、私が「面白い!」と思った点がこちら

 ☑ 家族や友人、仲間と一緒に入る
 ☑ 我慢大会じゃないマイペース入浴
 ☑ 和やかにお話もOK!

まず「家族や友人と一緒に入る」
いわゆる日本の銭湯のような公共のサウナでは、概ね男女は別々に入浴します。しかしながら、フィンランドでは、日本のお風呂のように自宅や別荘にサウナルームを持つ家庭も多く、サウナ付きのパーティールームを貸し出していることも!(うらやましい!)そんなプライベートな空間では、家族や仲の良い友人と、男女問わず一緒に入るのが普通なんだそう。

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裸での入浴が基本のフィンランドサウナも、一緒に入る人との関係にあわせて、タオルを巻いたり水着を着たり、着こなしを決めるのがマナー。とはいえ、そこに性的なやらしさは全くないというのも、また興味深い文化です。性別を超えたリラックス空間、それがフィンランドのサウナ。

そして「我慢大会じゃないマイペース入浴」
これは、私の個人的なイメージが強いのかもしれないのですが(笑)熱い中「あと少し!」と真っ赤な顔をして砂時計を見つめ「我慢しただけあとの水風呂が気持ちいい!」や、「サウナ〇分+水風呂〇分を〇セット!」というような、ともすれば “修行”っぽい印象があった日本のサウナ。
しかし、フィンランドではそのような入浴方法はないのだそう。それぞれがそれぞれに自分のペースで入り、クールダウンもマイペースに。時間や回数の縛りはありません。自分の体を向き合って決めるそうで、私が日本のサウナに感じる“修行感”はありません。

また日本のサウナ施設などで時折見られる、スタッフがサウナストーンへ水を掛け蒸気を起こし、バスタオルやうちわなどをあおいで(振り回して?)熱波を入浴客にあびせるサービス。このようなサービスは、フィンランドサウナにはありません。蒸気を起こす際には、ともに入浴する人に「ロウリュ(löyly サウナストーンに水をかけて蒸気を起こすこと)していいですか?」と声をかけたのち、入浴者自らが行うのだそう。無理しない感じがとっても私好み。

最後に「和やかにお話もOK!」
すでにフィンランドサウナの穏やかさが伝わっていると思いますが、その空間はおしゃべり禁止ではありません。日本のサウナも禁止ではないのでしょうが、入浴者の方はじっと黙って静かにしている印象です。日本のサウナの中にはテレビ付きのサウナルームもあって、その音だけが静かに流れていることも……あれはなかなかシュール。
フィンランドのサウナの中では、空間をともにする人と和やかな会話が行われます。シャイな人が多いといわれるフィンランド人も、サウナの中では自然とリラックスして話ができるのだそう。大切なコミュニケーション空間でもあるんですね。

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フィンランドでは、生後数か月からサウナに入ります。おじいちゃん・おばあちゃんと孫が一緒に入ることも。日本では、大人の楽しみな印象のサウナも、フィンランドでは世代をこえて楽しむもの。これもまた私が感じた魅力です。

フィンランドサウナの魅力を表現したポーチ

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フィンランドの伝統的な建築によく見られる、赤い壁に黒い屋根、木枠の白。フィンランドの湖畔のコテージをイメージした外観です。

そして、中をのぞくと……

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サウナを楽しむ人々が! 私が面白いと思った、フィンランドサウナのポイントをイラストで表現しています。

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イラストは、ほり ゆりこさんにお願いしました。デザイナーでイラストレーター、さらには関西を拠点に活動するTent Sauna Party に所属されています。なごやかでやさしい素敵なイラストは、見ると思わずにっこりしてしまいます。

このイラストを通じて、私が感じた「穏やかでなごやかなコミュニケーションスペース」としてのフィンランドサウナの魅力を知ってもらえたらうれしいです。

こちらのポーチは、縦約8cm、横約14cm、高さ約10.5cmと、両手の平に載るサイズですが、収納力はたっぷり! 

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たっぷり入れると一度絵が隠れてしまいますが、取り出すときにちょこっとイラストが顔を出しますので、そのタイミングで癒されてください。

フェリシモミュージアム部
フィンランドの豊かな暮らし サウナハウス型ポーチ
1個 ¥2,300(+10% ¥2,530)

▼同じシリーズとして「ブックカバー&ブックマーク」も企画しました!

ザ・フィンランドでデザイン展会場でも販売予定!

こちらのサウナシリーズは、今週末から北九州展が始まる「ザ・フィンランドデザイン展 自然が宿るライフスタイル」の各会場でも販売予定です。

ザ・フィンランドデザイン展 自然が宿るライフスタイル

 北九州展 
 会場:北九州市立美術館 本館
 会期:2021年6月26日(土)~8月29日(日)
 兵庫展 
 会場:兵庫陶芸美術館
 会期:2021年9月11日(土)~11月28日(日)
 東京展
 会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
 会期:2021年12月7日(火)~2022年1月30日(日)
 
 ※最新の情報は各会場HPでご確認ください。

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