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「自叙伝」FM佐藤本部長 Vol.49

FMグループ社内報Vol.49【投稿者:佐藤本部長】

私の失敗。
20代後半に入社した飲食店フランチャイズ運営会社での話です。

店舗開発として新規オーナーの加盟を担当しておりましたが、FCオーナーからあまりに多いクレームに対応するため、自身、売上アップのノウハウを身に付けたく赤字店舗への配属を希望しました。

紆余曲折ありましたが、何とか毎月マイナス70万円の売り上げを1ヵ月目でプラス10万円、2ヵ月目でプラス30万円、3ヵ月目でプラス70万円の売上のお店に改善できました。
めでたしめでたしで、明日からは自信を持ってオーナー訪問ができると言う、このタイミングで事件は起きました。

毎朝、釣銭として5万円の現金を銀行から受取りレジ下の金庫に保管することになっているのですが、3ヵ月ですっかり雰囲気の良くなったアルバイトに気が緩んでいた私は、その日の朝、金庫のカギを閉めることなく現金を入れておいたのです。
お店の開店時間になり金庫を開けると中は空っぽでした。やられたという思いと、自分の馬鹿さ加減に腹が立ちましたが後の祭りです。

一応、会社では言い訳のできない立場を任されていましたので、売上を上げることはもちろんのこと、モデル店舗を作ることで失敗は許されない状況での店長職でした。さまざまな思いが頭をよぎりました。

悪魔の声・・・「せっかく3カ月休みなしでお店を黒字に改善できたのだから、自分で5万円補填して何事もなかったことにして手柄を取ろうよ!」

天の声・・・「それはダメだ、まず、このことをきちんと社長に報告し、この失敗を全店に発表し二度とこういうことが起きないようにすべきだ!」

悩みに悩んだ私は意を決し、社長にすべてを話しました。
そして、他の50店舗で同じことが起きないようにこの失敗を共有してくださいと伝えました。

20代最後の苦い思い出として今でも強く心に残っています。
その後、さまざまな仕事をしていく中で、今でもその決断は間違っていなかったと胸を張って言えます。

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