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NYでのコロナウイルスによる影響日記3

3/19(木)

今日も語学学校はオンライン授業。

オンラインは本当に助かる。なぜなら学校では、10畳くらいのスペースに25人くらいがすし詰めになっており、机と机はゼロ距離で隣接していて、ちょっとした動作で隣や前後の人とぶつかってしまうような状態だったからだ。とにかく学習環境として最悪すぎた。家畜かよ。

ここまで人数が増えると同じ語圏の人たちと固まりがちになり、交流しづらくなる。それでもオープンな人はガンガン行くが、私のような引っ込み思案で多人数嫌いのオッサンは心を開けず、発言の量が激減する。「自分から仲間に入れてよとは言えないが、もしかしたら声をかけてくれるかもしれないから連中の周りをウロウロする」という幼少期のクラウドみたいな行動を取ってしまいがちになる。

ちょっと日記から離れ、語学学校についての雑感

●教室がパンクするまで学生を入れる格安校
私の通う学校はいわゆる「格安校」という部類に属する。授業料は半年間で50万円弱。いまサイトで確認したら「えっ、そんな高かったの」とのけぞってしまったが、まあ、アメリカはもともと大学とか専門学校とかの学費が暴力的に高いので、それと比べたら確かに安い。

で、そういう安い学校は常に学生を集め続けなければならない。言ってみれば自転車操業なのだ。各国のエージェントに金を払い、留学生を集めることに奔走している。

するとまあ、こういうことになる。

去年までは、あまり人がいなかった。クラスに6〜8人くらいだったろうか。いろんな国籍の人が1〜2人ずつくらいで混ざっていたので交流も生まれ、大変楽しめたし学びも深かった。

しかしそれでは多分、経営は回らないのだろう。すし詰めにしないと回らない経営なんて江ノ島水族館かよ、そもそもおかしいだろう、と思う。

●学生から不満が出ても、アメリカからは評判の良い学校
留学前、日本で学生ビザを申請しようと準備していたとき、トランプ政権になってからビザの不認可が増えたという話をよく耳にした。

アメリカにとって一番イヤなのは、入国させた外国人がそのままアメリカに定住することなのだそうだ。アメリカ・ファーストとか言って移民排斥を推し進めている現政権の姿を見れば、ああホントそうなんだなァと、自分自身が「歓迎されざる客」であることを実感する。

出席をちゃんと取らない学校(=学生を遊ばせておく学校)かつ格安校(=アメリカにお金を落とさない)はアメリカ政府から嫌がられ、ビザが認められないことが多いという。

私の学校は、そういう意味での評判(アメリカ政府からの評判)はいいらしい。つまり、出席に関してめちゃ厳しいのだ。

●出席率
私の通う学校では実に、週80%の出席が求められる。

授業は月〜木の4日間なので、1日休むと75%になる。

んで、おそらく週ごとの出席率を平均して最終的な出席率を算出しているようだ。

こないだインフルエンザに罹ったとき、2週間学校を休んだ。病院へ行き、ドクターからのレターをもらった。ここでちょっとした問題が起きた。

ドクターは「診察に来た日のことは書けるけど、それ以外の日は診てないから『本人いわく』みたいな枕詞をつけないと書けないね。今厳しいんだよね」と言っていた。それはごもっともである。

そして学校へ行き、レターを提出。すると担当の職員は「ドクターが診察した日は欠席として認めるが、そのほかの日は認められない。病気による長期欠席(Medical Leave)は1週間以上の証明が必要。このレターによるとあなたが医者にかかったのは3日間だけなので、残りは普通に欠席扱いです」と言い放った。

とんでもない話である。じゃあインフルエンザにかかったら、人に移す危険性をもってしても出席するか、あるいは累積7日間も通院しなければならないのか。

拙い英語でそう伝えると「言いたいことはわかる。そこは考慮する。しかし、あなたは今後100%出席してください」と言われた。

確かに現時点で私の出席率は80%を下回っているので「今後100%出席すれば80%未満でも考慮する」ということなんだろうけど、冷酷すぎる!

て、転校してぇ〜

閑話休題

というか、ほぼ語学学校のことだけで今日の日記を終わるところだった。

日記的なことでいえば、授業が終わったあとは昼食をとって、ジャパンビレッジという商業スペースに行ってみた。日系の飲食店がいくつかと、広めのスーパーがひとつのフロアに同居している。

このジャパンビレッジがあるのが、「インダストリー・シティ」と呼ばれる建物群の中。大きなビルが5〜6棟くらい立ち並び、業務用のキッチン用品屋とかいろんなテナントが入っている。余裕があれば見てみたいけどコロナのせいであんまウロウロしたくないなと思い帰宅。

公園でジョギング。レゲエをかけながら世間話をしているオッサンたちは今日もいる。「あの女は最高だよ」「いや、おれはそうは思わない」みたいなこと言ってた。

スーパーに行くと、肉コーナーに「鶏もも」と「豚バラ」が見当たらない。ほかにも肉屋など3軒ほど回ったが、いずれも「鶏もも」「豚バラ」は見つけられなかった。肉が品薄傾向にあるとは聞いていたのだが、これらの部位だけ特に人気があるのだろうか?

アメリカ全土に、海外渡航を控えるよう要請が出た。いよいよ日本に帰れなくなるのも現実味を帯びてきた気がする。

そういえば日本では12000円とか10万円とかくれるって話が出ているようだが、私はもらえるのだろうか。めちゃくちゃ欲しいんですけど。

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