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不調のサイン3つ

①必要以上に食べたくなる
②風呂に入りたくなくなる
③本の文字を追えなくなる

わたしは自分に対してかなり鈍感だ。
(かといって他人の心の機微に敏感であるかといえばそうでもないので、総じてすごく鈍感な人間なのかもしれない)
しょっちゅう調子が悪いので、普段から自分のどこがどう調子が悪いのかを無視しがちなのだ。
食べすぎて胃が痛い、風邪で発熱している、となれば話は別だが、天気天候によって頻繁にあらわれる頭痛や気分の低迷は、自分の気の持ちようだと言い聞かせてここまで来た。

現在わたしは生活保護を利用して暮らしており、自分の心と身体の健康に時間をかけて向き合うことができている。
そのおかげで、冒頭に書いた複数のサインを知ることができた。

①必要以上に食べたくなる
元々食べることが好きでたくさん食べるほうでもあるのだが、ストレスが溜まると極端な食べ方をしようとする。
ピザやハンバーガーを2~3人分食べたり、スナック菓子を2袋も3袋も続けざまに食べてしまう。
出前館やUberEatsを延々眺めて買い物しようとするので、アプリは入れないし、カード番号も登録しない。菓子の買い置きもできるだけ避けている。
眺めるだけ眺めて飽きてきたらそっとサイトを閉じ、買わずにすんだ自分を褒めつつ、家にある食べ物をお腹に入れて気を紛らわすようにしている。
その代わり、友達と遊ぶ時や、突発的な仕事で収入があった時、自分が頑張ったと思う時には、外食をしたり出前をとったりしている。

②風呂に入りたくなくなる
清潔を保つというのは、思っている以上に気力を必要とするらしい。
服を脱いで風呂場に踏み込む。ボディソープやシャンプーを使い分けてあちこち洗い、綺麗に洗い流す。身体をタオルで拭いて、清潔な服を着る。ドライヤーで髪を乾かす。乾燥予防に化粧水をはたいてクリームを塗りこむ。
気力が弱っている時は、初手の「服を脱いで風呂場に踏み込む」がまず難関となる。脱いだらまた着なければならない。
そんな面倒なこと…と、考えるともう無理だ。
逆に言うと風呂場に踏み込んで髪を濡らしてしまえば、もう洗って乾かすしかないので覚悟が決まる。
単純に清潔なのは気分がいいので、風呂に入ると疲れるが気持ちは安らぐ。
ちなみにわたしは性風俗時代に歯医者に通えず(口腔内に傷があると仕事ができない、何度も通わなければならない、我慢ができてしまうなどの理由から歯科治療は忌避されがちだ)虫歯で大層痛い思いをしたことがあるため、何があっても歯磨きだけは欠かさない。熱で朦朧としていても歯はみがく。

③本の文字を追えなくなる
本やニュース記事の文章を読み続けるのがつらくなる。読んでいるようで、意味が理解できていないことも多く、何度も読み返す羽目になって疲れが加速する。
同じように、映画やドラマを見続けることができなくなることもある。10分も観ると頭が疲れ、一時停止して別のことをしてしまう。
これは本や映画のジャンルに関わらない。わたしはホラーが好きだが、ホラーであってもコメディであってもほのぼのした人間ドラマであっても、ダメな時はまったく観ることができない。
感情の揺れや思考の回転が疲れを増長させるらしい。


多分、これら以外にも自分がいまだ気づいていない不調のサインがあるのだと思う。
毎日の暮らしの中で「これはこうしたい」という意志によって継続していることが無数にある。
意志は補充が必須の消耗品で、心身が健康でないとパンクしたタイヤの空気のように抜けていってしまう。そして意志の力の補助なしに、ひとは心身の健康を保てない。
一度健康を損ねると回復に時間がかかってしまうのは、当たり前のことなのだろう。

他人の心の機微が分からなくてもいいから、自分の心と身体の健康に気遣えるようになりたいと思う。
誰かがわたしと感覚を共有していて、わたしが感じる頭痛や落ち込みに素早く気づいて対処してくれる、なんてことはないのだから。

今日はこのあと、作り置きを温めて食事にする。
それからすぐ風呂に入って、いつ眠ってもいいように準備してから、友達から借りた漫画を読もうと思う。
明日はまた雨で冷えるようだから、布団と毛布をかぶって早く寝るのだ。
そうやって、鈍感なりに自分をいたわって、今日も暮らしていく。


では、また。

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